鶏肉の安全な茹で時間は何分?しっとり柔らかく煮るコツも紹介!
鶏肉を安全に茹でる・火が通る時間は何分か知っていますか?10分で十分でしょうか?鶏胸・もも肉で違うかも気になりますね。今回は、鶏肉の安全な茹で時間や火の通りの確認方法を、〈お湯から〉など、しっとり柔らかくなる茹で方・コツと紹介します。冷凍鶏肉の茹で時間や食中毒菌が死滅する条件なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鶏肉の茹で方は?火が通る安全な茹で時間は何分?
鶏肉はしっかり加熱しないと、カンピロバクターやサルモネラ菌による食中毒を引き起こす可能性があります。しかし鶏肉はタンパク質を多く含む食材なので、煮込みすぎると固くなってしまいます。鶏肉を柔らかいまま安全に茹でるための、ちょうどいい茹で時間を紹介します。
まずは食中毒菌が死滅する条件を知っておこう
鶏肉に含まれるカンピロバクターやサルモネラ菌をはじめとする食中毒菌は、75度以上の温度で1分間以上加熱すると死滅します。しかし鶏肉の中心にも食中毒菌は潜んでいる可能性があるので、中心温度が75度以上にならないと意味がありません。
鶏胸・もも肉の安全な茹で時間は5~6分が目安
鶏肉の胸肉・もも肉・手羽先を鍋で茹でる時の、安全な茹で時間は以下の通りです。
・胸肉:5~6分
・もも肉:5~6分
・手羽先:10分以上
胸肉やもも肉が沸騰後5~6分で中心部にまで火が通るのに対して、手羽先は10分以上と長い茹で時間が必要です。手羽先は骨が多く、骨付近にまできちんと加熱する必要があるからです。胸肉やもも肉は茹ですぎると固くなってしまいますが、手羽先は茹でるほどに出汁が出るというメリットもあります。
冷凍鶏肉は解凍後に茹でよう
冷凍した鶏肉は解凍してから茹でた方が、均一に加熱しやすくなるためおすすめです。冷凍のまま茹でると中心部まで加熱されにくいだけでなく、鶏肉の水分が出てしまって固くなるというデメリットがあります。
鶏肉の解凍方法は、冷蔵庫で時間をかけて解凍するのが最も安全です。時間のないときは流水解凍でもいいですが、常温で解凍するのは食中毒菌が繁殖しやすくなるので絶対にやめましょう。
(*冷凍鶏肉の解凍方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
鶏肉に火が通って安全か確認する方法は?
鶏肉は厚さが異なるので中心部にまで火が通る時間も異なり、しっかりと加熱されたのか見極めるのが難しい食材です。鶏肉は茹で時間を守り、きちんと加熱したにもかかわらず中身が赤いままであることがあります。鶏肉に火が通って安全か、確認する方法を紹介します。
①中心温度を測る
調理用温度計を使って、鶏肉の中心温度を測りながら茹でるのは最もおすすめな方法です。分厚い鶏肉でも調理用温度計を刺せば、中まできちんと加熱されているかすぐにわかります。調理用温度計はタンパク質が固くならない温度を保ちながら調理する低温調理にも便利なので、ひとつ持っておいて損はない調理器具です。
(*鶏肉の生焼けについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②肉汁の色で判断する
肉汁の色が透明になっていれば、きちんと中まで火が通っている証拠です。肉汁は竹串で刺したり、フライ返しで押したりすると染み出てきます。色がピンク色であれば加熱不足なので、再加熱しましょう。
骨の周りだけが加熱したのに赤い場合は、骨の中から染み出た脊髄液の可能性があります。脊髄液は加熱しても透明になりにくいものなので、肉汁が透明ならば安心して食べられます。