藁納豆とは?わらに入れる理由は?食べ方やパックとの違いも比較!
藁(わら)納豆を知っていますか?納豆を藁で包む理由はなぜでしょうか?今回は、藁納豆とパック納豆との違いや美味しい食べ方・取り出し方を紹介します。藁納豆の売ってる場所や自宅での作り方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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藁納豆とは?パック納豆と違いはある?
昔ながらの藁納豆を、実際に見たことや食べたことがある人は少ないかもしれません。今回は、藁納豆とはどのような食べ物なのか、パックの納豆とどのような違いがあるのかといった疑問について解説します。
藁納豆とは大豆を藁に包んで発酵させた納豆
現代ではプラスチックで販売されている納豆が主流ですが、明治から昭和にかけては藁納豆と呼ばれる、藁に包んで発酵させた納豆が販売されていました。藁納豆は、藁苞(わらづと)という名前の藁で作られた納豆を入れる包みの中で、藁に付着している納豆菌の力を利用して大豆を発酵させて作られます。
一方、現在のプラスチックのパックで販売されている納豆は、蒸した大豆を詰めて納豆菌を振りかけることにより発酵させています。
藁納豆とパック納豆の違いは「味わい・食感」
藁納豆とパック納豆では、味わいや食感が全く違うと言われています。藁で包まれているので、藁の香りが移り発酵臭が抑えられ、藁が納豆の水分を程よく吸収し粘り気のある納豆になります。藁納豆は大豆の粒が大きめのものが多く、パックに比べて噛み応えがあり、大豆本来の味わいや香りを楽しめるでしょう。
ただしパック納豆の味わいに慣れている人は、藁納豆ならではの納豆本来の味わいを、まずいと感じる人もいるようです。
藁納豆をわらで包む理由は?販売禁止で今は見かけない?
藁納豆はパック納豆とは一味違う味わいを楽しめますが、藁納豆をわらで包むのには理由があります。ここでは、わらで包む理由についてや、販売禁止で今は見かけないといった疑問について解説します。
納豆を藁で包む理由は納豆菌を利用するため
藁納豆の藁は、入れ物としての機能だけでなく、藁にある納豆菌を利用するために使われていました。明治時代初期のころは加熱した納豆をザルに入れて作られ販売されていましたが、その後衛生面や持ち運びに便利なため、藁に包んで製造され始めたと言われています。
納豆菌は空気中や土壌などさまざまな場所に存在しており、藁に付着している納豆菌が大豆の発酵を助けるようです。
藁納豆は食中毒が発生し販売禁止になった過去がある
藁は納豆菌以外にもさまざまな雑菌が付着していることが懸念点ですが、昭和初期ごろに藁に付いていた雑菌による食中毒が頻繁に発生し、販売禁止になったことがあります。その後は藁の消毒が義務化されたり、純粋培養された納豆菌を用いたパック納豆の製造が主流になったりと、手間のかかる藁納豆の製造は衰退していきます。
一方で、伝統的な藁納豆の製造を続けている一部の製造者もいるため、現在でも藁納豆は購入することが可能です。
藁納豆の美味しい食べ方・取り出し方は?
藁納豆は現在ではあまり見かけないため、藁納豆を実際に食べたことがある人は少ないかもしれません。ここでは、藁納豆の美味しい食べ方や納豆の取り出し方について詳しく紹介します。
藁納豆の取り出し方
藁納豆は束ねられた藁に包まれていますが、まとめるために結ばれた藁やビニールの紐を、まずは外しましょう。藁苞の真ん中あたりを開くと納豆が見えるので、そこからスプーンなどを使って納豆を取り出しお皿に移してください。