刺身の賞味期限はいつ?期限切れ1日・2日後は危険?正しい保存方法など紹介!
刺身の賞味期限の目安を知っていますか?今回は、刺身の賞味期限を〈冷蔵・冷凍〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。刺身の日持ちする保存方法や、賞味期限切れ・腐った場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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刺身の賞味期限・消費期限は?
日本食の中でも人気が高い刺身ですが、賞味期限や消費期限はどのくらいなのでしょうか。ここでは、賞味期限と消費期限の違いや定義などについて解説します。
賞味期限と消費期限の違い
賞味期限は、食品製造メーカーが「商品を美味しく食べられる期限」として商品に表示するものです。日本では、実際の賞味期限に0.8以上1未満の安全係数をかけて算出した期限を表示することが、消費者庁によって推奨されています。(※1)
そのため、商品に印字される賞味期限は、本来の期限よりも短めに設定されていることがほとんどで、賞味期限を多少過ぎても問題なく食べられます。ただ、消費期限は、「未開封で保存した状態で安全に食べられる期限」なので、賞味期限と間違えないようにしましょう。(※2、3)
刺身の賞味期限を表示しなくてもいい理由
食品は「生鮮食品」を除き、賞味期限・消費期限の表示が消費者庁によって義務付けられていますが、刺身は「生鮮食品」に分類されるため、期限表示が義務付けられていません。そのため、消費者が見た目・匂い・味などの五感を使って、刺身が安全に食べられるかを判断する必要があります。(※4)
なお、スーパーなどで見かける刺身には賞味期限や消費期限が表示されることが多くありますが、これは消費者が判断しやすいように販売側が考慮したためです。賞味期限や消費期限が表示されていない刺身を購入する場合は、しっかり状態を確認してから購入するようにしましょう。
刺身の賞味期限はどれくらい?
刺身は賞味期限が表示されていない場合もありますが、目安として賞味期限を知りたい場合もあるでしょう。ここからは、冷蔵保存、冷凍保存ごとの賞味期限の長さや、魚の種類ごとの賞味期限を解説します。
①冷蔵保存の場合(約1〜3日)
刺身名 | 賞味期限 |
マグロ | 2〜3日 |
ハマチ | 1〜2日 |
ブリ | 2〜3日 |
タコ | 1〜2日 |
イカ | 1〜2日 |
カツオ | 1〜2日 |
サーモン | 1〜2日 |
シマアジ | 2〜3日 |
太刀魚 | 1〜2日 |
ヒラメ | 1〜2日 |
フグ | 1〜2日 |
ホタテ | 1〜2日 |
刺身を冷蔵保存した場合の賞味期限は通常1〜3日で、1〜2日の賞味期限の魚が多い傾向にあります。ハマチなどの青魚は足が早いと言われているので、なるべく当日中に食べきるのが良いでしょう。また、ヒラメのような白身魚は、締めてから6時間〜12時間置くと旨味成分のグルタミン酸が出るため、あえて1日置くことも推奨されています。
一方で、マグロやブリなどの大型で脂がのっている赤味の魚は、他の種類よりも多少日持ちするのが特徴です。ただし、刺身の賞味期限は販売店によって設定の基準が異なるだけでなく、水揚げされた日時や保存状況によっても変わるので表中の日数はあくまでも目安としましょう。
②冷凍保存の場合(約1週間)
冷凍保存した刺身の賞味期限は1週間ほどですが、足が早い青魚の刺身は冷凍保存には向かないので当日中に食べ切るようにしましょう。刺身を冷凍保存する手順は以下の通りです。
1. キッチンペーパーで刺身を包み、刺身から出るドリップ(汁)を拭き取る
2. ドリップ(汁)を除いた刺身をラップで包む
3. 密閉袋に平らになるように入れる
4. 冷凍庫で保管する
刺身を冷凍保存する場合は柵の状態で保存するのが基本です。薄く切った状態の刺身は、包丁の雑菌が付着している可能性があるだけでなく、身が小さいため劣化しやすい場合があります。なお、冷凍前にはしっかりドリップを取り除くことで解凍後の生臭さや変色を防ぐことができるので、丁寧に取り除いておきましょう。
刺身をラップで包んだ後は、密閉できる袋に平らになるように入れることでむらなく冷凍できます。さらに、金属トレイに乗せて冷凍すると庫内の温度が刺身に伝わりやすく、急速冷凍ができるため鮮度の維持にも効果的です。
(*刺身の冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
冷凍刺身の解凍方法
解凍する場合は常温での自然解凍ではなく、密閉袋に入れたまま流水解凍をするか、多めの氷と水をボウルに張ったものに1時間程度つけて解凍するようにしましょう。ゆっくりと解凍することで、刺身の水分が抜けにくく、旨味も保ったまま食べられます。
(*冷凍した刺身の解凍方法について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)