羊羹の賞味期限はいつまで?切れても食べられる?日持ちする保存法も紹介!
羊羹の賞味期限の目安を知っていますか?今回は〈未開封・開封後〉や〈練り羊羹・水羊羹・蒸し羊羹〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。羊羹の日持ちする保存方法や、腐って食べられない場合の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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羊羹の賞味期限はどのくらい?長い?
羊羹はお茶請けとして長く愛されており、知らない人はいないでしょう。しかし、羊羹は美味しいだけでなく、腐敗菌に強く保存性に優れた食品でもあります。ここでは、羊羹の賞味期限や保存方法について紹介します。
①未開封の場合
メーカー | 賞味期限 | 羊羹のタイプ |
虎屋 | 1年 | 練り羊羹 |
虎屋 | 24日 | 蒸し羊羹 |
井村屋 | 6ヶ月 | 練り羊羹 |
井村屋 | 6ヶ月 | 水羊羹 |
春華堂 | 7日 | 蒸し羊羹 |
源吉兆庵 | 20日 | 水羊羹 |
たねや | 2ヶ月 | 水羊羹 |
会津長門屋 | 120日 | 練り羊羹 |
青野総本舗 | 21日 | 蒸し羊羹 |
松葉屋 | 10日 | 蒸し羊羹 |
羊羹の中でも代表的なものが、練り羊羹・蒸し羊羹・水羊羹の3つです。賞味期限を比べると練り羊羹が最も長く、次いで水羊羹、蒸し羊羹の順になります。とくに虎屋の練り羊羹は賞味期限後1年、つまり2年間は食べられると公言されています。製法によって日持ちが変わるのは、含まれている水分や原材料が異なるからです。
練り羊羹に比べて、水羊羹は水分をより多く含んでいます。また、蒸し羊羹には栗やくるみなどの季節の食材を含んだものが多いため、それぞれ練り羊羹と比べて賞味期限が短くなります。
②開封後の場合
開封後も、羊羹の種類によって美味しく食べられる期間が異なります。練り羊羹は開封後1週間ほどは美味しく食べられます。それに比べて、腐敗菌などに弱く劣化しやすい水羊羹や蒸し羊羹は日持ちせず、2~3日で食べきることを薦められているものが多いです。いずれにしても、賞味期限に関わらずなるべく早く食べ切るようにしましょう。
③手作り羊羹の場合
手作り羊羹は市販品と異なり、衛生管理などが徹底された状態で作られていません。既製品とは異なり明確な賞味期限はありませんが、当日中、長くとも2~3日で食べきるようにしましょう。好みの甘さ・固さの羊羹を楽しむことができる反面、市販品と比べてカビや様々な腐敗菌の影響を受けやすい事を覚えておきましょう。
羊羹はなぜ長く日持ちするの?
羊羹は一般的に腐りにくく、賞味期限後1年経っても食べられると公言しているメーカーもあります。中にはなんと5年もの賞味期限を持ち、保存食として販売されているものまであります。なぜそこまで優れた保存性を持っているのか、羊羹の特徴をもとに紹介します。
①砂糖が多く含まれている
羊羹の主な原料は小豆・砂糖・寒天です。このうち砂糖の占める割合は全体の60~70%と、非常に高くなっています。そして砂糖には水分をキャッチしやすく、さらに逃がしにくい特徴があります。
小豆自体は比較的腐敗菌に弱い食品ですが、砂糖が小豆の水分をキャッチすると腐敗菌は水分を自由に使えず生きられなくなります。これを糖蔵(とうぞう)と呼び、ジャムなどもこれを利用して保存性を高めているため、賞味期限が長くなります。
②高温で製造されている
羊羹は製造の過程で、100℃以上の高温で長時間炊き上げられています。一般的には、腐敗菌の大半が75℃で1分以上、ノロウィルスは85℃で1分以上加熱することで死滅すると言われています。この事から、羊羹の製法自体が長い賞味期限に一役買っていることがわかります。
③密封性の高い包装が劣化を防ぐ
羊羹の多くは完全密封の真空パックで販売をされており、空気に触れない形での保存により腐敗菌の増殖を防いでいます。また、各メーカーが包装の材料を研究し、アルミなどを組み合わせた保存性の高いものを使用していることも長い賞味期限の理由の一つです。
砂糖で菌が繁殖するための水分を奪い、高温で殺菌されたものを密封性の高い包装方法で劣化を防ぐことで、羊羹は非常に保存性に優れた賞味期限の長い食品になっています。