鱧の骨切りのやり方は?しないとやばい?家庭でのコツ・骨抜き方法も紹介!
鱧の骨切りのやり方を知っていますか?しないとダメなのでしょうか?今回は、家庭で簡単にできる鱧の骨切りのやり方・コツを、骨切りをしないで食べる方法とともに紹介します。職人が骨切りに何年かかるかや・歴史や、骨抜きの方法についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鱧は骨切りが必要?しないとやばい?
鱧は初夏ごろから旬の淡白な味わいの魚ですが、骨切りが必要で、しないで食べるのは避けた方が良いと言われています。今回は鱧の骨切りについて、しなければならない理由や方法なども紹介するので参考にしてください。
鱧に骨切りが必要なのは小骨が多いため
鱧の体は細長いうえに小骨が多く、骨切りをしないで食べると細かい骨が喉に引っかかり食べにくくなるため、骨切りをする必要があります。小骨を断ち切る骨切りと呼ばれる作業を行うことで、食べる時に骨の存在が気にならなくなり、安心して食べられます。
鱧の骨切りはプロでも難しい
スーパーや魚屋で売られている鱧は骨切りされていますが、鱧の骨切りは熟練した職人でないと不可能だと言われます。鱧が日本で食べられるようになった歴史はとても古く、縄文時代からとも言われ、平安時代に食べられていた記録も残っているようです。鱧は主に西日本で捕られる魚のため、骨切りなど鱧の調理をできる料理職人は限られています。
鱧の骨切りは一寸につき24~26回、すなわち約3.3センチの身に1.2ミリほどの細かい切れ目を入れる必要があります。この職人技を身に付けるのに何年かかるかというと、10年かかっても習得できないと言われるほど難しい作業です。
下処理済みの物を購入するのが無難
紹介したように骨切りの難易度は高く、一般の人が行うのは難しいため、予め下処理された鱧を購入するのがおすすめです。釣りなどで鱧を手に入れた際は別として、ほとんどのスーパーや魚屋では下処理済みの状態で販売されているので安心してください。
鱧の骨切りを家庭でやることもできる
万が一丸ごとの鱧を手に入れた場合には、骨切りなどの下処理を家庭で行うこともできます。鱧の身は細長く骨の量も多いですが、骨の配置や形を知り、骨切りのコツを掴めば一般の人でもできるようになるので挑戦してみてください。
鱧の骨切りのやり方は?
ここでは、鱧のさばき方と骨切りの方法を紹介します。鱧の身は長く、扱いが難しいと感じる人もいるかもしれませんが挑戦してみてください。
骨切りする鱧のさばき方
鱧のさばき方の手順を紹介します。
①ぬめりを取る
②腹を開いて内臓を取る
③頭を落とし胸びれを取る
④中骨・腹骨・背びれを取る
鱧にはぬめりがあるため、さばく前に包丁の刃でこするようにしてぬめりをしっかりと取り除きます。腹を開いて内臓を取り除く際は、エラから取るようにすると一気に外すことができます。中骨や腹骨は、骨の脇に包丁を入れてすき取るようにして、鱧の身を多く切らないように注意してください。
鱧の骨切りのやり方
鱧の骨切の方法を紹介します。
①さばいた鱧をよく張った状態でまな板に置く
②皮を残して身を細かく切る
皮まで切ってしまうのを避けるために、鱧に付いている水分を取り除き、身が張った状態でまな板に配置します。頭の方から身を細かく切っていきますが、皮を残してぎりぎりまで刃を入れてください。鱧の骨は皮の近くにもあるので、細部まで切るようにしないと食べた時に骨が残って食べにくくなります。
皮は厚くて弾力もあるので皮を切らないように恐れるよりも、思い切り皮まで切るようにするのをおすすめします。
鱧の骨切りを家庭でやる時のコツは?簡単?
鱧の骨切りは熟練した職人技と思われがちですが、コツが分かれば家庭で行うこともできます。ここでは、骨切りを行う際のコツを紹介するので参考にしてください。
①鱧を半分に分ける
鱧の体は長く扱いにくいため、慣れないうちは鱧を半身に分けてから骨切りをすると扱いやすくなります。お店で売られているものより小さく見えて、見栄えに物足りなさを感じるかもしれませんが、骨切りがしやすいので結果的に美味しく食べられます。
②ひれを取る
ひれが残っていると口触りが悪く美味しくないので、きれいに鱧のひれを取るようにしましょう。ひれは頑丈に付いていますが、尾の方からひれと身の間に包丁で切り込みを入れ、強く引っ張るようにすると頭の方までしっかり取れます。
③包丁を入れるのは一度だけにする
鱧の身に包丁を何度か入れてしまうと、身がつぶれてふっくらとした口触りがなくなってしまうため、一度のみ入れるようにしてください。包丁に迷いがあると何度か入れてしまったり、皮まで切れなかったりするので、思い切り包丁を入れていくことも大切です。
④骨切り専用の包丁を使う
刺身包丁や柳刃包丁など手持ちの包丁で代用できますが、鱧をさばいたり料理したりする機会が多い人は、骨切りがしやすいよう作られた専用の包丁を使うのもおすすめです。骨切り専用の包丁は刃渡りが長く重みがあり、細部まできれいに骨切りしやすくなります。刃の厚みがあり刃こぼれしにくいのも特徴です。
鱧の骨切りに失敗した時の対処法は?
鱧の骨切りは熟練した技術が必要と言われるので、家庭で行うと失敗する人もいるもしれません。そういった場合の対処法として、鱧の料理を紹介するので参考にしてください。
①骨せんべいにする
鱧以外の魚にも応用でき、骨までおいしく味わうことのできる骨せんべいはおすすめの料理です。作り方も簡単で、カルシウムを摂取できる健康的な一品としておやつやおつまみにも相応しいです。
②佃煮にする
骨切りに失敗して食べられないようなら、身をほぐして作る佃煮のレシピを活用するのもおすすめです。加熱後の方が小骨を見つけやすいので、見つけたら取り除いていきます。調味料を加えたら電子レンジで加熱するので、早くできて簡単な料理です。
鱧は骨抜きをして食べることもできる?方法は?
鱧の骨を取り除くためには、骨切りだけではなく骨抜きをする方法もあります。ここでは、鱧の骨抜きについて紹介するので参考にしてください。
骨抜きする鱧のさばき方
骨抜きする際の鱧のさばき方を紹介します。
①ぬめりを取る
②腹を開いて内臓を取る
③頭を落とし胸びれを取る
④中骨・腹骨・背びれを取る
⑤半身にする
骨抜きする場合のさばき方は、骨切りする場合の方法と同じですが、骨抜きしやすいように半身の状態にするのがおすすめです。骨抜きする前に背びれと骨、中骨や腹骨などの固い箇所をきれいに取り除いておいてください。
鱧の骨抜きの方法
鱧の骨抜きの手順を紹介します。
①骨がどこにあるか手で触って探る
②骨に沿って包丁を入れる
③浮いてきた骨を骨抜きで抜く
骨の形がY字になっていて簡単には抜けにくいため、骨に沿って包丁を入れた後、Y字になっていない方から抜き取るのが鱧の骨抜きのポイントです。骨の数が多いので、手で骨の場所を細部まで探りながら取り除いてください。鱧の身も一緒に取り除くことがないように、骨の際を挟んで抜くようにしましょう。
鱧の骨切りについて知ろう
鱧の骨切りは熟練した技が必要と言われていますが、骨切りの方法やコツを知れば家庭で行うこともできます。今回紹介した内容を参考に、細部まで骨のある鱧を美味しく料理してください。