オクラを冷凍するとまずい原因は?正しい冷凍・解凍方法やレシピを紹介!
オクラを冷凍するとまずいと思ったことはありませんか?今回は、オクラを冷凍したときにまずい理由を、〈冷凍・解凍〉方法とともに紹介します。その他にも、冷凍オクラを使ったレシピや保存期間も紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- オクラを冷凍したらまずい?原因は?
- ①水っぽくなるから
- ②細胞が破壊されたから
- ③冷凍焼けで風味が悪くなったから
- ④解凍するときに茹で過ぎたから
- ⑤調理前に水気を切ってないから
- オクラがまずくならない冷凍方法は?
- オクラがまずくならない冷凍方法【丸ごとの場合】
- オクラがまずくならない冷凍方法【輪切りの場合】
- 冷凍オクラの保存期間は1ヶ月ほど
- オクラがまずくならない冷凍のコツは?
- ①固茹でする
- ②金属トレーを使う
- ③容器の空気を抜く
- 冷凍オクラがまずくならない解凍方法は?
- ①凍ったまま料理に使う
- ②流水解凍
- ③自然解凍
- ④レンジ解凍
- 冷凍オクラを使った人気レシピ3選を紹介!
- ①オクラとしめじのかきたま汁
- ②オクラとみょうがのおかか和え
- ③肉巻きオクラ
- オクラを冷凍したときにまずくなるのを防ごう
オクラを冷凍したらまずい?原因は?
野菜を冷凍保存しておくのは便利ですが、まずくなってしまった経験が誰しもあるかもしれません。ここでは、冷凍したオクラがまずい原因について詳しく紹介します。
①水っぽくなるから
オクラには水分が多く含まれているため、解凍する際にオクラの水分も溶け出て水っぽくなります。なお、これはオクラだけでなく野菜全般に言えることです。オクラなど多くの野菜は、水っぽいものではなく、しっかりとした食感があり新鮮な状態で食べることが理想です。
まずい冷凍オクラにしないために、オクラに含まれている水分は別として、オクラに付いている水分をなるべく取り除いてから冷凍する工夫が必要でしょう。
②細胞が破壊されたから
オクラなどの野菜は細胞膜で覆われていますが、冷凍する際に細胞膜が壊れてしまうため繊維がバラバラになり食感が失われてしまいます。さらに、解凍する際に壊れた細胞が水分として流れ出るので、水っぽくなりまずいと感じる原因にもなります。冷凍すると多少食感が変わってしまうことは避けられませんが、調理法によって工夫することも可能です。
③冷凍焼けで風味が悪くなったから
冷凍庫内でオクラを長期間保存すると、水分の蒸発と表面の乾燥で冷凍焼けを起こします。冷凍焼けによって風味や香りが悪くなることも、オクラがまずいと言われる原因のひとつです。また、細胞膜の壊れや氷の結晶の生成が進み、繊維の破壊が起きやすくなります。
そのため、冷凍保存する期間はできるだけ短くすると、栄養の流出も防ぐことができ美味しく食べられるでしょう。
④解凍するときに茹で過ぎたから
解凍する時に茹で過ぎることによって、オクラの食感が損なわれてしまいます。前述したように、オクラを冷凍すると細胞膜の破壊により水分が出てきてしまうため、茹で過ぎるとさらに水分が抜け出る原因になります。茹でてから冷凍した場合は特に、短時間で調理することを心がけてください。
⑤調理前に水気を切ってないから
冷凍したオクラを調理に使う際、解凍した時に出てきた水分をしっかり取り除かないと、味が薄くなったり水っぽくなったりしてしまいます。加熱調理の場合は冷凍したまま使えますが、和え物などそれ以上加熱しない場合は、キッチンペーパーなどで水分を取り除いてから調理してください。
オクラがまずくならない冷凍方法は?
まずい冷凍オクラを避けるには、原因を理解し美味しく冷凍できるコツを実践する必要があります。ここでは、オクラがまずくならないように冷凍できる方法を紹介するので参考にしてください。
オクラがまずくならない冷凍方法【丸ごとの場合】
オクラを丸ごと冷凍する方法を紹介します。
①ガクとヘタを取り除く
②表面を塩でこする
③沸騰したお湯にオクラを入れる
④30秒~1分茹でて氷水に入れる
⑤冷めたらざるに上げる
⑥水気をしっかり取る
⑦クッキングシートを敷いたバットにオクラを並べる
⑧ラップをして冷凍庫へ入れる
⑨凍ったらジップ付きの保存袋に入れ替えて冷凍保存する
手順②の塩でオクラをこする理由は、表面の産毛を取り除き食感を良くするためです。茹でる際は、塩が付いたまま茹でるようにしてください。茹で過ぎると水分や栄養が流出してしまうので、茹で時間は30秒~1分ほどの短時間で構いません。オクラがきれいな緑色になるまでが見た目の目安です。
冷凍する前にしっかり水気を取るのがポイントで、布巾やクッキングペーペーパーを使って取り除きます。一度バットの上で凍らしてからジップ付きの保存袋などに入れ替えることで、オクラ同士がくっつかず、必要な分だけ取り出せるので便利です。
オクラがまずくならない冷凍方法【輪切りの場合】
オクラを輪切りにして冷凍保存する方法を紹介します。
①オクラに塩を振りかけて板ずりする
②沸騰したお湯にオクラを入れる
③きれいな緑色になるまで30秒~1分ほど茹でる
④茹で上がったら氷水にオクラを入れる
⑤冷めたら水気を取り除く
⑥好みの厚さの輪切りにする
⑦ラップに小分けする
⑧さらにジップ付き保存袋に入れて冷凍保存する
板ずりをしたオクラを塩が付いたまま茹でることで、鮮やかな色に仕上がります。オクラを茹でる際は、時々かき混ぜるようにして全体に火が通るようにしてください。長時間茹でてしまうと栄養の流出や色の退色が起こるので、茹で時間は短時間で構いません。
オクラを茹でる量にもよりますが、まとめて冷凍してしまうと調理する時に使いにくいので、一度に使う量ごとに小分けにするのがおすすめです。和え物などを作る場合は冷蔵庫に移動させて解凍するか、電子レンジを使うと時短になります。
冷凍オクラの保存期間は1ヶ月ほど
冷凍保存したオクラは、1ヶ月ほどは美味しく食べられます。冷凍庫の庫内は乾燥しているため、長期間オクラを保存しておくと乾燥や味の劣化が進んでしまいます。後述する冷凍のコツによって、乾燥の進み具合は抑えられますが、なるべく早めに食べきるのがおすすめです。
オクラがまずくならない冷凍のコツは?
ここでは、オクラを冷凍する時の3つのコツを紹介します。これらのコツを実践すれば、冷凍オクラを美味しく食べられるので参考にしてください。
①固茹でする
茹で時間が長いオクラは水分や栄養が流出し、さらに冷凍することで細胞膜の破壊や氷の結晶の生成が進んでしまうため、美味しく食べるにはオクラを固茹ですることが大切です。特に、冷凍したオクラを加熱する場合は、調理している間にオクラは柔らかくなるので固すぎても心配はありません。
②金属トレーを使う
食材の美味しさを保ったまま冷凍するには短時間で急速冷凍することが重要で、そのためには熱伝導率の高い金属トレーを使うのがおすすめです。アルミ製のトレーが最適で、オクラを急速に冷凍でき細胞の破壊や水分の流出を抑えられるため、まずいと感じるのを避けることができます。
急速冷凍したオクラはそのままにしておくと乾燥が進むので、ジップ付きの保存袋に入れ替えてください。
③容器の空気を抜く
オクラに限らず食品を冷凍庫で保存する場合は、なるべく空気に触れさせないようにするのが重要です。オクラを入れた容器の空気をしっかり抜いて、密閉してください。オクラを直接空気に触れさせると、凍った水分が蒸発して冷凍焼けが起こり、まずいと感じる原因になります。
そのため、タッパーよりも空気が抜けるジッパー付きの保存袋などを使うのがおすすめです。
冷凍オクラがまずくならない解凍方法は?
まずい冷凍オクラにならないようにするには、どのように解凍するかも大切です。ここでは、冷凍オクラがまずくならない解凍方法を紹介するので参考にしてください。
①凍ったまま料理に使う
炒め物や汁物などオクラを加熱する場合は、凍ったまま料理に使うのがおすすめです。なぜなら、食品を解凍する際には、なるべく解凍時間が少ない方が水分や栄養の流出が避けられるからです。また、調理の過程で油や水分が加わるため、オクラの食感は残ったままで美味しく食べられるでしょう。
②流水解凍
次におすすめの解凍方法は、オクラを流水にさらして解凍する方法です。解凍するオクラを、保存袋になるべく空気を抜いた状態で入れて、水が入ったボウルの中で水を少量ずつ入れながら解凍してください。袋の上から優しく触れた時に柔らかければ解凍できており、丸ごとのオクラの場合は10~15分ほどで解凍できます。
③自然解凍
冷凍したオクラを冷蔵庫に入れ替えて、冷蔵庫の中で解凍することも一つの方法で、1時間ほどで解凍できます。この方法は時間が多少かかるのと、流水解凍に比べると解凍時間が長いため、水分の流出が多くなってしまいます。料理に使う際には、水分をふき取ってから使うようにしてください。
④レンジ解凍
オクラをレンジで解凍することもでき、時間がない時におすすめの方法です。レンジの解凍モードを用いて、加熱し過ぎないように気を付けてください。自然解凍と同じように水分の流出が起こるので、水気をふき取ってから調理することが、美味しく仕上げるためのコツです。
冷凍オクラを使った人気レシピ3選を紹介!
オクラは栄養満点の食材で、冷凍オクラを活用すれば調理も簡単です。ここでは、冷凍したオクラを使った人気レシピを3つ紹介するので参考にしてください。
①オクラとしめじのかきたま汁
豆腐・卵・しめじ・オクラが入った栄養満点のスープのレシピで、朝ごはんにもおすすめです。輪切りの冷凍オクラを利用すれば、解凍する時間の必要もなくそのまま調理ができるので時短になります。
②オクラとみょうがのおかか和え
オクラとみょうが、おかかを調味料で和えるだけの簡単レシピです。みょうがの歯ざわりのよい食感や爽やかな香りも加わり、さっぱりとした味わいです。冷凍保存しているオクラがあれば短時間で作れるので、あと一品欲しい時にもおすすめします。
③肉巻きオクラ
冷凍したオクラを肉で巻き、フライパンで調理・味付けをします。オクラは冷凍したままの状態で使えるので、簡単に一品作れます。冷めても美味しいのでお弁当のおかずにするのもおすすめです。
オクラを冷凍したときにまずくなるのを防ごう
まずい冷凍オクラになる原因を理解したうえで、冷凍・解凍・調理をすれば美味しく食べられます。冷凍オクラを用意しておけば、調理する時に時短になりとても便利です。しっかりと食感が残った栄養満点のオクラを味わうために、今回紹介した方法でオクラを冷凍してみてください。