きゅうりを塩もみする理由はなぜ?しないのはNG?やり方・レシピも紹介!
きゅうりを塩もみする理由を知っていますか?今回は、きゅうりを塩もみする理由はなぜかや、塩もみのやり方を〈一本&丸ごと・薄切り〉に分けて紹介します。きゅうりを塩もみした後に洗う必要があるのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- きゅうりを塩もみする理由は?なぜ?
- ①料理が水っぽくならないようにするため
- ②青臭さを軽減するため
- ③味を染み込みやすくするため
- ④食感をしんなりさせるため
- ⑤色合いを鮮やかにするため
- ⑥日持ちするようにするため
- ⑦消化を良くするため
- きゅうりを塩もみした後は水洗いが必要?
- きゅうりの塩もみ後の水洗いは基本的に不要
- きゅうりの塩もみ後の青臭さが嫌な場合は水洗いしよう
- きゅうりの塩もみは必須?しないのはNG?
- きゅうりの塩もみをするかは料理によって使い分けよう
- きゅうりを塩もみするべき料理
- きゅうりを塩もみしなくても良い料理
- きゅうりの塩もみのやり方・ポイントは?
- ①きゅうりの塩もみのやり方【薄切り】
- ②きゅうりの塩もみのやり方【一本・丸ごと】
- 塩もみしたきゅうりを使ったレシピ3選!
- ①きゅうりとカニカマの酢の物
- ②切り干し大根ときゅうりの中華サラダ
- ③きゅうりの浅漬け
- きゅうりの塩もみしないレシピも知っておこう
- ①きゅうりとささみのサラダ
- ②きゅうりと鶏むね肉のさっぱり炒め
- ③きゅうりの中華風漬物
- きゅうりを塩もみする理由を知ろう
きゅうりを塩もみする理由は?なぜ?
きゅうりを調理する際は、下処理として塩もみをすることが多いです。この記事では、きゅうりを塩もみする理由について詳しく解説するので、参考にしてください。
①料理が水っぽくならないようにするため
きゅうりを塩もみする理由のひとつとしては、料理が水っぽくなるのを防ぐことが挙げられます。きゅうりは野菜のなかでも特に水分量が多く、約95%が水分です。水分は、塩分濃度の濃いほうへ移動する浸透圧という性質をもっています。
そのため水分量の多いきゅうりをそのまま料理に加えると、調味料に含まれる塩分によってきゅうりの水分が流失し、料理が水っぽくなってしまうのです。調理前に塩もみをしておくと、きゅうりの水分が適度に抜けるため、料理が水っぽくなるのを防ぐことができます。
②青臭さを軽減するため
きゅうりには特有の青臭さがありますが、塩もみをするとその青臭さを軽減することができます。この青臭さの原因であるククルビタシンという成分は水溶性のため、塩もみをすることで水分とともに青臭さも軽減できるのです。ククルビタシンは主にウリ科の植物に多く含まれていますが、過剰摂取になると下痢や腹痛を引き起こすおそれがあるため注意しましょう。
③味を染み込みやすくするため
きゅうりの塩もみは、味を染み込みやすくする効果もあります。これは、塩もみをすることできゅうりの水分が抜け、その分調味料の味がきゅうりに染み込みやすくなるためです。塩もみなしの場合、時間が経つにつれてきゅうりの水分が出やすくなるため、料理全体の味が薄くなってしまうことがあります。
そのため、料理にしっかりと味を染み込ませたい場合には、下処理として塩もみをしておくのが望ましいでしょう。
④食感をしんなりさせるため
きゅうりの食感をしんなりさせることも、塩もみをする理由のひとつです。きゅうりは歯ごたえのある食感が特徴ですが、組み合わせる食材や料理によっては、その食感がおいしさの邪魔をすることがあります。和え物や酢の物、ポテトサラダなどはしんなりとしたきゅうりのほうが合うため、塩もみをすることで料理をよりおいしく仕上げることができます。
⑤色合いを鮮やかにするため
塩もみは、きゅうりの緑色を鮮やかにするのにも効果的です。きゅうりの緑色の色素成分であるクロロフィルは、時間の経過とともに黄褐色に変化する性質をもっています。塩もみをすると、クロロフィルを変色させる酵素の働きが抑制されるため、鮮やかなきゅうりの緑色をキープできます。
⑥日持ちするようにするため
きゅうりの塩もみをするのは、日持ちするようにさせることもひとつの理由として挙げられます。水分は食材が腐る原因のひとつとなりますが、塩もみしてしんなりしたきゅうりは水分量が少なくなるため、その分保存性が高くなるのです。また、塩の浸透圧が高まることで細菌の繁殖を抑えられるため、そのままの状態よりも長持ちするようになります。
⑦消化を良くするため
きゅうりを塩もみすると食感がしんなりするため、きゅうりをそのまま食べるよりも噛みやすく、消化されやすくなるという効果も期待できます。また、塩は胃腸において消化を助ける働きをしているため、その点からも消化を良くすることに繋がるといえるでしょう。
きゅうりを塩もみした後は水洗いが必要?
きゅうりを塩もみした後は水洗いが必要なのか、疑問に感じている人も多いでしょう。ここでは塩もみ後の水洗いの必要性について、詳しく解説します。
きゅうりの塩もみ後の水洗いは基本的に不要
きゅうりの塩もみ後は、基本的に水洗いの必要はありません。塩分が気になる人もいるかもしれませんが、塩もみによって出てきた水分をしっかり絞るようにすれば、塩分もそこまで気にならないでしょう。ただし、塩を振ってから長時間放置してしまうと、塩分がきゅうりに染み込み過ぎることがあるため注意しましょう。
きゅうりの塩もみ後の青臭さが嫌な場合は水洗いしよう
塩もみ後は基本的に水洗い不要ですが、きゅうりの青臭さが気になる場合は水洗いをおすすめします。そうすることで、塩もみによって出てきた青臭さや苦味の成分を洗い流すことができます。水洗いした後は、塩もみしたときと同じようにしっかり水気を絞りましょう。
きゅうりの塩もみは必須?しないのはNG?
ここでは、きゅうりの塩もみは必ずする必要があるのかどうかについて解説します。塩もみの必要性について、具体的な料理例も挙げながら解説するので参考にしてみてください。
きゅうりの塩もみをするかは料理によって使い分けよう
きゅうりの塩もみをするかどうかは、きゅうりを加える料理に合わせて使い分けましょう。きゅうり本来の風味や歯ごたえを楽しみたい料理の場合は、塩もみ不要です。一方、ほかの食材との組み合わせや味付けによっては、しんなりした食感が合う料理もあります。その場合は、きゅうりの下処理として塩もみをするのが適しています。
きゅうりを塩もみするべき料理
きゅうりの塩もみをしたほうが良い料理は、以下の通りです。
・酢の物
・和え物
・ポテトサラダ
ほかの食材と和えるような料理にきゅうりを使用する場合は、下処理として塩もみをするのがおすすめです。塩もみをすることでほかの食材ともなじみやすく、料理全体のバランスがよくなります。
きゅうりを塩もみしなくても良い料理
きゅうりを塩もみしなくても良い料理は、以下の通りです。
・生野菜サラダ
・炒め物
・漬物
野菜そのものの歯ごたえを楽しみたい生野菜サラダや炒め物の場合、きゅうりの塩もみはしなくてよいでしょう。また、漬物は調味液に長時間漬け込んで作る料理です。漬け込んでいる間にゆっくりと水分が出て味が染み込むため、事前に塩もみをしなくても美味しく仕上げることができます。
きゅうりの塩もみのやり方・ポイントは?
ここでは、きゅうりの塩もみの具体的なやり方を紹介します。薄切りの方法と一本丸ごとの方法を紹介するので、参考にしてみてください。
①きゅうりの塩もみのやり方【薄切り】
薄切りにしたきゅうりの塩もみのやり方は、以下の通りです。
1.きゅうりを薄切りにする
2.きゅうりをボウルに入れ、塩を全体にまぶす
3.そのまま5分ほど放置する
4.両手できゅうりの水気を絞る
きゅうりの中心は特に水分量が多く水っぽくなりやすいため、気になる場合は中心の種部分をスプーンで取り除いても構いません。しっかり水気を切っておけば、そのままの状態で2~3日冷蔵保存が可能です。
②きゅうりの塩もみのやり方【一本・丸ごと】
きゅうりの塩もみを一本丸ごとの状態でやりたい場合は、以下のやり方を参考にしてください。
1.きゅうりを洗い、まな板の上に置く
2.きゅうり1本につき、小さじ1杯程度の塩を振りかける
3.手のひらできゅうりを転がす
4.表面の塩を水で洗い流す
きゅうりの塩もみを一本そのままの状態でやりたいときは、まな板の上で塩となじませましょう。この方法は板ずりとも呼ばれ、きゅうりの表面のいぼを取る目的もあります。一本丸ごとでの塩もみの場合は塩を多めに使用するため、最後に軽く水洗いして塩抜きをするのがおすすめです。
塩もみしたきゅうりを使ったレシピ3選!
ここでは、塩もみしたきゅうりを使ったレシピを3つ紹介します。簡単なものばかりなので、レシピを参考にぜひ作ってみてください。
①きゅうりとカニカマの酢の物
塩もみしてしんなりしたきゅうりと、旨味のあるカニカマがバランスよくマッチした酢の物です。きゅうりの水気をしっかり切っておくことで、調味液がよくなじむようになります。
②切り干し大根ときゅうりの中華サラダ
切り干し大根ときゅうりの食感が楽しめるこのサラダは、あともう1品欲しい時にも重宝するレシピです。あらかじめきゅうりを塩もみしておくことで、調味料と混ぜ合わせたあとにも味が薄まらず、美味しく仕上がります。
③きゅうりの浅漬け
漬物は基本的に塩もみ不要ですが、漬け込む前に塩もみをするとすぐに味がなじみ、短時間で美味しい漬物が完成します。箸休めにも最適な1品で、リピーターも多い人気レシピです。
きゅうりの塩もみしないレシピも知っておこう
ここでは、きゅうりの塩もみが必要ないレシピを3つ紹介します。塩もみがない分、短時間で料理可能なため、参考にしてください。
①きゅうりとささみのサラダ
きゅうりとささみを組み合わせたこのサラダは、棒棒鶏のようなコク深い味わいです。きゅうりを塩もみなしで使用することで、きゅうり本来の歯ごたえのよい食感が楽しめます。
②きゅうりと鶏むね肉のさっぱり炒め
きゅうりは生のまま食べることが多いですが、炒め物にしても美味しいと人気のレシピです。きゅうりは最後に加えることで、しんなりすることなく歯ごたえのよい食感が楽しめます。
③きゅうりの中華風漬物
塩もみ不要で調味料に漬け込むだけのこのレシピは、おつまみにも最適な1品となっています。ごま油の風味が楽しめる中華風の味付けは、シンプルな漬物に飽きたときにもおすすめです。
きゅうりを塩もみする理由を知ろう
きゅうりの塩もみをするのは、きゅうりの水分によって料理が水っぽくなるのを防いだり、青臭さを軽減したりするなどさまざまな理由があります。きゅうりの塩もみの必要性は料理によって異なるため、今回紹介した内容を参考に、美味しいきゅうり料理を試してみてください。
(*きゅうりの食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)