鶏肉を常温放置した…。冷蔵庫に入れ忘れは危険?判断方法や食べ方も紹介!
鶏肉の常温放置は食べるのはNGでしょうか?今回は、冷蔵庫に入れ忘れた鶏肉を常温で〈6時間/2時間/4時間/1時間/24時間/12時間/3時間/1日〉放置しても食べられるかの判断方法を紹介します。鶏肉の常温放置を食べた時の症状や、安全な食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鶏肉を冷蔵庫に入れ忘れて常温で放置してしまった…
鶏肉は冷蔵での保存が基本ですが、買い物をした食品を冷蔵庫に入れ忘れてしまったという経験がある人も多いでしょう。今回は、鶏肉を冷蔵庫に入れ忘れて常温で放置してしまったときの対応について紹介します。安全性が心配で食べるか迷っているという人は、参考にしてみてください。
鶏肉の常温放置は食べても大丈夫?6時間・2時間は?
鶏肉は、牛肉や豚肉と比較すると食中毒のリスクが高い食肉と言われています。ここでは、常温放置した鶏肉は食べても大丈夫かについて紹介します。放置した時間によってリスクも変化するので、目安として参考にしてください。
常温放置した鶏肉を食べるのはおすすめしない
生の鶏肉と焼いた鶏肉のいずれも、常温放置した場合は、安全性の観点から食べるのはおすすめできません。常温放置しているかどうかに関わらず、鶏肉にはカンピロバクターやサルモネラ菌といった食中毒菌が付着している可能性があります。これらの細菌は特に温かい環境で増殖しやすいため、常温放置した鶏肉ではより食中毒のリスクが高くなっています。
ただし常温放置した鶏肉に異変がなければ食べられる可能性がある
常温放置した環境の条件によっては、異変がなければ食べられる可能性があります。夏は30分、冬は1時間以内であれば食べられる可能性があり、寒い場所であれば3時間から4時間経っても加熱して食べられたという声もあります。ただ、12時間から24時間となると冷暗所でもリスクが高いため、1日放置したものは異変がなくても食べるのは控えましょう。
鶏肉の常温放置が食べても大丈夫かの判断方法は?
常温放置する環境によっても条件は異なるので、実際に鶏肉の状態を見て食べても大丈夫かを判別する必要があります。ここからは、常温で放置してしまった鶏肉を食べても大丈夫かどうかの判断方法について紹介します。経験談も併せて紹介するので参考にしてください。
①見た目
食べられない鶏肉の見た目の特徴は以下のようなものがあります。
・灰色っぽく変色している
・表面が白くなっている
・カビが生えている
・色がくすんでいる
・皮の毛穴が閉じている
新鮮な鶏肉は薄いピンク色をしていますが、鮮度が落ちると肉の色が灰色や白色に変化したり、白っぽいカビが表われたりします。また、皮つきの鶏肉では、皮の状態もチェックするとより判断しやすいでしょう。
②臭い
食べられない鶏肉の臭いには以下の特徴があります。
・酸っぱい臭い
・アンモニア臭
・硫黄のような臭い
・生ごみのような臭い
・刺激臭
臭いは肉の鮮度が表れやすく、判断がしやすいポイントといえます。新鮮な鶏肉はほぼ無臭ですが、腐った鶏肉は調理してもわかるほど臭いが出てきます。常温で放置していて臭いに少しでも違和感を感じた場合は、食べないようにしましょう。
にくの塊的な何かが食べたい。冷凍庫に豚バラ…うん、無かったね…
— 石丸博子 (@ishimaruko029) May 31, 2014
関係ないけど数日前まで台所が異様に腐敗臭漂ってて、暑くなってきたから生ゴミかな〜思ってたら玉ねぎ入れてるカゴに腐った鶏ムネ肉の塊が入ってたんだ…記憶が全くないんだ…何でここに入れた私。
③触感
食べられない鶏肉の触感の特徴は以下が挙げられます。
・ヌルヌルしている
・ねばり気がある
・糸をひいている
・弾力が弱い
・表面が水っぽい
新鮮な鶏肉は弾力が強くハリがありますが、腐った鶏肉は弾力がなく嫌なねばつきが出てきます。肉のトレーにドリップと呼ばれる水分が多く出ているものは鮮度が低く、細菌が繁殖しやすいので食べない方がベターです。
糸引いてる鶏肉を「しっかり焼けば大丈夫だろ」と舐めてたら見事に腹痛起こしたことがあります。 https://t.co/AjavwUn6RR
— ゆーさん (@koba0824) May 21, 2023
異変がある鶏肉の常温放置は食べると食中毒になる恐れがある
常温放置した鶏肉は食中毒の原因となり、食べると以下のような症状が出る可能性があります。
・発熱
・腹痛
・下痢
・頭痛
・嘔吐
食中毒では幅広い症状が見られ、症状が出るまでの時間は数時間から数日まで、細菌の種類によって異なります。常温放置して異変のある鶏肉を水で洗ってしまうと周囲に細菌が飛び散り、キッチン用品や他の食品にもリスクが及ぶので注意しましょう。
鶏肉の正しい保存方法は?解凍方法は?
ここからは鶏肉の正しい保存方法について紹介します。常温放置は危険ですが、冷蔵しているつもりでも食中毒の原因となる可能性があります。鶏肉を冷凍した場合は解凍方法にも注意が必要なので、参考にしてください。
鶏肉の正しい【冷蔵】での保存方法
鶏肉を冷蔵保存するときのポイントは以下の通りです。
①ドリップはキッチンペーパーで拭き取る
②空気に触れないようラップで包んでジッパー付き袋で密閉する
③冷蔵庫のチルド室やパーシャル室で保存する
④はやめに調理して食べきる
細菌が繁殖を防ぐため、水分を取り除きなるべく空気に触れないように管理するのがポイントといえます。購入して持ち帰る間も保冷剤を使うなどして常温で置く時間を最小限にし、手早く処理しましょう。消費期限に関わらず、鮮度が落ちる前に食べきることも重要です。
鶏肉の正しい【冷凍】での保存方法
鶏肉を冷凍で保存する方法は以下の通りです。
①ドリップをキッチンペーパーで取り除く
②塊肉は切り込みを入れ、できるだけ薄く広げる
③1回に使うごとに小分けにしてラップで包む
④ジッパー付き袋で密閉して冷凍庫に入れる
冷凍すると冷蔵よりも日持ちはしますが、2週間~1か月を目安になるべく早く食べきりましょう。ひき肉は一度冷凍して解凍されたものが販売されている場合もあるので、再冷凍はおすすめできません。調理方法が決まっている場合は、下味をつけて冷凍しておくと、冷凍焼けしにくくなり鶏肉のパサつきも抑えられます。
(*鶏肉の冷凍保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍鶏肉の正しい解凍方法
冷凍鶏肉の解凍方法はいくつかありますが、量が多く急ぎの時は流水や氷水につけて解凍する方法がおすすめです。時間に余裕があれば、冷凍庫で解凍すると劣化が少なく安全に解凍できます。電子レンジやフライパンで加熱して解凍することも可能ですが、ドリップが出やすく鮮度が落ちるのがデメリットといえます。
(*豚肉の解凍方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
鶏肉は常温で放置した場合は食べても大丈夫か見極めよう
鶏肉は他の肉よりも食中毒のリスクが高く、常温で放置すると食中毒の危険性がより高くなります。今回紹介した内容も季節や環境によって条件は変わるため、少しでも不安に感じた場合は食べないほうがベターです。冷蔵や冷凍で正しく保存し、食べる際は十分に加熱して安全に鶏肉を食べてください。