桜餅の種類は「道明寺」「長命寺」の2つ!原料・葉っぱ・地域など違いを比較して紹介!
桜餅に種類があることを知っていますか?桜餅は春を代表する和菓子のひとつです。今回は、〈道明寺・長命寺〉など桜餅の2種類を〈原料・地域分布・葉っぱ〉など違いを比較して紹介します。葉っぱは食べるか否かについても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)桜餅の種類は?
春を感じさせてくれる和菓子、桜餅には種類があります。桜餅は地域によって、材料や見た目も変わる和菓子です。よく食べられている、代表的な2種類の桜餅を見てみましょう。
①関西風の道明寺
関西風の桜餅は、お餅のような生地で粒あんを包み、桜の葉でくるんだ和菓子です。道明寺粉を使うため、見た目がぶつぶつしている、手のひらサイズのおまんじゅうのような形をしています。
もち米に近い粘りと、つぶつぶの食感が特徴で、道明寺粉を使っていることから「道明寺」や「道明寺餅」とも呼ばれています。関西をはじめ、九州や北陸地方まで、西日本を中心に浸透しているタイプです。
②関東風の長命寺
関東風の桜餅は、小麦粉で作ったクレープのような生地でこしあんを包んだものを、葉っぱで巻いた和菓子です。やや細長い形が一般的で、東京を中心に関東地域で食べられることが多い種類です。
江戸時代に長命寺の門番だった山本新六が、隅田川沿いの桜から落ちる葉を使って塩漬けにし、お餅をくるんで売ったのが始まりという説に由来して「長命寺」と呼ばれています。
桜餅の道明寺・長命寺の違いは?
関西風の道明寺と関東風の長命寺、それぞれの桜餅の違いを紹介します。原料や、地域分布、カロリーや葉っぱの違いなどを比較しながら、2種類の桜餅の違いを見てみましょう。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
①原料
道明寺に使われる道明寺粉は、蒸したもち米を乾燥させて砕いて作ります。この道明寺粉を、もう一度蒸して、着色したものを使うので、独特の粘りや、もち米のつぶつぶした歯ごたえが感じられるでしょう。
一方、長命寺は小麦粉を水で溶き、着色してからクレープのように焼いて生地にします。小麦粉を使うので、もちもちとして道明寺のような強い粘りはありません。つぶつぶした歯触りもなく、小麦粉のなめらかな食感で、包んだこしあんとの一体感があります。
②地域分布
道明寺と長命寺の桜餅の全国の地域分布ですが、関西が発祥と言われる道明寺は関西二府四県にとどまらず、四国、北陸地方や九州全域を含み、北海道にも浸透しています。岐阜県や愛知県などの中部地方でも食べられているほか、大阪と海運でつながりのあった一部の東北地方にも広がっています。
一方、東京が発祥の長命寺は関東地域や、隣接する山梨県、長野県が中心です。また、江戸との交易が盛んだった秋田県でも長命寺の桜餅が食べられています。
③カロリー・糖質
カロリー | 糖質 | |
道明寺 | 200kcal | 44.4g |
長命寺 | 239kcal | 51.6g |
それぞれの桜餅の、100gあたりのカロリーと糖質を見てみると、関西風の道明寺の方がカロリーが低く、糖質も少ないことがわかります。桜餅1個は、およそ40~50g前後と考えられるため、だいたい桜餅を1個食べると100カロリー前後のカロリー摂取になるでしょう。
(*桜餅のカロリーや糖質について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)