大根の選び方や見分け方は?部位別の使い分けや日持ちする保存法など紹介!
【管理栄養士監修】大根の選び方を知っていますか?今回は、新鮮な大根の選び方・見分け方や<葉元・真ん中・先端>の部位別の使い分けを紹介します。ほかにも大根の日持ちする保存方法や、保存する時のポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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大根の選び方・見分け方は?
一般的な水分が多く甘みのある大根は冬が旬であり、大根おろしや煮物など、多くの家庭料理に使われる身近な野菜です。しかし、スーパーなどで選ぶ時にはどれが新鮮なのか分からない人も多いのではないでしょうか?ここでは、新鮮な大根の選び方と見分け方を紹介します。
①葉での見分け方
大根が新鮮かどうかは、葉で見分けられます。新鮮な大根の特徴と劣化した大根の特徴は、以下の通りです。
【新鮮な大根の特徴】
・葉が生き生きとしている
・葉がみずみずしい
・葉の先まで鮮やかな緑色をしている
・葉の先端まで張っている
【劣化した大根の特徴】
・葉が黄色くなっている
・葉がしなびている
・茎の断面にすが入っている
新鮮な大根の葉は見た目にも緑色が鮮やかで、みずみずしさがあります。また、葉が葉先の方まで力強く張って生き生きとしているのも、新鮮である証です。
逆に葉が黄色くなっている大根は劣化しており、特に茎まで黄色い大根は、かなり鮮度が落ちています。なお、葉がカットされている場合は、葉の状態が確認できないので茎の断面をチェックして下さい。断面にすが入っているものは、収穫から時間が経って水分が抜けている状態なので、新鮮とは言えません。
(*大根の葉について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②葉と根の境目の首での見分け方
大根は、スーパーでは葉の部分を切り落とした状態で売られていることも多くあります。その場合は葉と根の境目の首の部分を見て、以下の特徴をチェックして下さい。
【新鮮な大根の特徴】
・花茎が伸びていない
・根の葉元側が白い
・青色部分が薄い緑色をしている
【劣化した大根の特徴】
・花茎が伸びすぎている
・とうが立っている
・根の葉元側が黒ずんでいる
・青色部分の緑が濃すぎる
大根の茎の付け根の真ん中部分にあるのは、花を咲かせる花茎と呼ばれる部分です。この花茎が伸びすぎている大根は、成長が進みすぎて味が悪い傾向にあります。さらに成長が進むと、花茎から花が咲いて「とうが立つ」と呼ばれる状態になります。
とうが立っているものは水分が抜けており、中にすが入って味や食感が悪い可能性が高いでしょう。ほか、大根は首の部分が青色や緑色をしていますが、この部分の緑色が濃すぎる大根も食感が悪いので避けるのがおすすめです。
(*スが入った大根は食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
③根での見分け方
大根の根の部分は、新鮮さを見分けるのには最も分かりやすい部分です。ここでは、新鮮な大根と劣化した大根の根の特徴をそれぞれ見ていきましょう。
【新鮮な大根の特徴】
・見た目に張りとツヤがある
・白い部分が真っ白で、丸みを帯びている
・形がまっすぐで、太い
・持った時に硬く、ずっしりと重い
・ひげ根の数が少なく、表面が滑らか
【劣化した大根の特徴】
・手に持った時に軽い
・ひげ根が多く、表面に凹凸ができている
・二股、三股になっている
根の部分で新鮮さを判断したい場合は、白い部分が真っ白で張りとツヤがあるものを選びましょう。形はまっすぐで太いものが良く、手で持った時に硬くずっしりとした重みが感じられるものは新鮮な証拠です。また、先端のひげ根が少なく表面が凸凹していないものも、成長が上手く行っている可能性が高いと言えます。
なお、大根は土の状態が悪い場所で育つと、根が二股や三股などに変形したりひげ根が増えて表面が凸凹になったりします。このような大根は味も良くない可能性があるので選ばないようにして下さい。また、鮮度が落ちていると水分が抜けて手に持った時に軽く感じるので、重さを確認することも大切です。
鈴木菜美
管理栄養士
ひげ根は大根に水分や養分を取り入れる為に出る根の事です。ひげ根の跡が均等でまっすぐ垂直に並んでいるものは、土の状態がいい環境で育った証であり、比較的辛味が少ないといわれています。
(*ぶよぶよになった大根は食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
④カット済みの断面での見分け方
大根はスーパーでカットされた状態で、販売されていることも多い野菜です。カットされている場合は、下のどちらの特徴に当てはまるか確認してから、選ぶようにして下さい。
【新鮮な大根の特徴】
・断面のきめが細かい
・すが入っていない
・みずみずしい
【劣化した大根の特徴】
・切り口が乾燥している
・断面にすが入っている
・きめが粗くなっている
・色が黒ずんでいる
大根は、カットされた瞬間から水分がどんどん失われるため、断面のきめが細かくみずみずしい大根であれば新鮮な証拠です。「す」は成長のしすぎなどが原因で、内部が割れてできた空間や亀裂のこと言いますが、すが入っているものは水分が抜けて鮮度が落ちてしまっています。また、食感も悪い可能性が高いので、すが入っていない大根を選ぶようにしましょう。
(*腐った大根の状態や見分け方・中身や皮が黒い原因について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)