真鯛の旬の時期・季節は?春と秋の2回?天然と養殖の見分け方や値段を紹介!
真鯛の旬の時期を知っていますか?美味しい真鯛を存分に味わうにあたって今回は、真鯛の旬の時期や主な産地・漁獲量のほか、天然の真鯛と養殖の真鯛の見分け方や値段を紹介します。真鯛の選び方やさばき方・レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
真鯛とはどんな魚?

昔から高級魚として日本になじみのある鯛ですが、実は鯛にはたくさん種類があり、鯛という名前が付く魚の数は200種類以上もあると言われています。その中でも一番知られ人気があるのが、スズキ目タイ科に分類される真鯛です。真鯛の旬の時期やおすすめの調理法などを紹介します。
真鯛の生態
寿命が20年から40年ほどと言われる真鯛はの大きさは30cmから70cmほどですが、中には1mをを超える大きなものもあります。日本海から太平洋、瀬戸内海、さらには東・南シナ海と多くの範囲で確認されているようです。稚魚はプランクトンなどを食べるため、産卵は岸に近い浅めの海藻が茂る場所で行われます。
天然と養殖の見分け方
天然の真鯛と養殖の真鯛を見分けるためには、切られていない1匹の状態で判断する必要があります。
・尾びれの違い
・肌の色の違い
・鼻の穴の数
まず、尾びれについてですがピンと尖がっている天然の真鯛に比べて、養殖の真鯛の場合、網に引っかかることがあるため丸くなっていることが多くみられます。肌の色は、天然の真鯛は深い水の中で成長しているためピンク色ですが、養殖の真鯛は日焼けしていることが多く黒めの色です。
最後に、鼻の穴についてですが、興味深いことに天然の真鯛は左右に鼻の穴が二つずつ空いているの対して、養殖の真鯛の鼻の穴は左右一つずつの場合が多いです。この理由については、まだ解明されていません。
真鯛の値段
気になるのは真鯛の値段です。以前は、養殖の真鯛の方が味が落ちると言われていたこともあり値段の差は大きかったものの現在は養殖産業の努力によりほとんど味が変わらないと言われているため、値段の差は大きくありません。
もちろん、天然の真鯛の中には、値段が1㎏あたり1万円のもののあると言われていますが、価格の相場は小さい真鯛であれば天然のものが3000円前後からあるようです。養殖は小さなものでは2,000円前後で購入できます。
真鯛の旬の時期はいつ?

養殖によってどの時期でも基本的に購入できる真鯛ですが、旬の美味しい時期はいつでしょうか。また時期によって特有の名前も付けられている興味深い点も取り上げます。
真鯛の旬の時期・季節は春と秋の2回
真鯛の旬の時期は春と秋です。そして、それぞれに固有の名前が付けられています。
・春の時期に獲れる桜鯛
・秋の時期に獲れるモミジ鯛
桜鯛は、春の桜の時期に獲れるだけでなく、体が桜色のきれいなピンク色や桜の花びらを連想させる白い斑点模様がでることで名前にそっています。桜鯛は、産卵期直前のため栄養が最大限に摂られている春の時期限定の真鯛です。
モミジ鯛は、鱗が赤く変化するため秋の風景を連想させます。モミジ鯛は、春に産卵を済ませて身がやせ細った後に、エサを食欲旺盛に食べて身が太った脂がのった真鯛です。
真鯛の主産地・生産量
農林水産省による海面漁業生産統計調査(平成30年)によると、真鯛の漁獲量のランキング1位から5位は下記のようになります。
1位:長崎県(4,522トン)
2位:福岡県(2,618トン)
3位:島根県(1,748トン)
4位:愛媛県(1,721トン)
5位:兵庫県(1,672トン)
長崎県は2位の福岡県と比べても2倍近くの生産量があるだけでなく、数年にわたって真鯛の漁獲量として1位をとっています。
真鯛の選び方のポイントは?

美味しい身の引き締まった真鯛を買いたい思いながら、なかなかどれにしたらよいのか分からない事があります。ここでは、真鯛の選び方のポイントについて取り上げていますので参考にしてください。
①目の透明度
まずは、真鯛の目を見てみましょう。新鮮な真鯛の目はとても済んでおり、黒目がしっかりとしています。また、目の上の青紫色がはっきり見えるかも確認してみてください。
②エラの色
次に真鯛のエラの色についてですが、エラブタとも呼ばれる魚が呼吸をしているエラの部分を持ち上げて中を見ると中のエラの色が確認できます。色が鮮やかな赤色であれば新鮮である証拠で、逆に血の気のない色の場合鮮度が落ちている証拠です。
③ツヤ・大きさ
ツヤ・大きさに関しては鮮度がいい鮮やかな色のツヤがある真鯛を選ぶことがおすすめです。鮮度の落ちた真鯛は少し萎んでしまうので、ふっくらとした丸みのある弾力のありそうなものを選んでください。さらに、鱗がそろっていることも新鮮な証拠です。
真鯛のさばき方
ビデオでも細かく説明されていますが、真鯛のさばき方についての手順を紹介します。
①鱗をとる
②お腹を上に向けエラを開き包丁を入れて、エラ先をきる
③釜下から包丁を慎重に入れて、内臓をとる
④よく水で洗い、タオルなどでしっかり水気をきる
⑤頭を切り落とす
⑥お腹、背中から中骨に沿って包丁を入れ片身をはがす(裏からも同じように行う)
⑦腹骨をすく
真鯛のような大きめの魚の鱗をとる場合、普通の包丁では取りずらいため鱗引きと呼ばれる鱗をとる包丁を使うことが勧められていますが、持っていない場合ペットボトルの蓋など幾つかの代用品で行うこともできます。
真鯛の旬の食べ方・レシピのおすすめ

真鯛の旬の時期である春と秋に、桜鯛とモミジ鯛を存分に堪能するためにはどんな調理法が良いでしょうか?理由と合わせて紹介します。
①桜鯛の食べ方のおすすめ
桜鯛は、産卵期直前の真鯛のため卵や白子を楽しめるのが特別です。桜鯛の鯛子と呼ばれる卵巣は、醤油や砂糖などの煮つけで、また、ポン酢で白子を味わうのがおすすめと言われています。桜鯛は、卵巣に栄養を摂られて身の脂が少ないとも言われているため、身は焼き物よりも煮物や蒸し物で楽しめるでしょう。
②モミジ鯛の食べ方のおすすめ
モミジ鯛は、身に脂がのっているので刺身や焼いて頂くのがおすすめです。しゃぶしゃぶにして堪能される方も多くいますし、うま味がたくさん詰まったアラ汁で温まることもできるでしょう。
真鯛を旬の時期に美味しく食べよう
高級魚として知られていた真鯛は、昔と比べて家庭の食卓にも上るようになりました。美味しい真鯛を、春の桜鯛と秋のモミジ鯛との旬の違いを楽しみながら堪能されることをおすすめします。