レトルト食品の賞味期限切れはいつまで大丈夫?半年が限界?1年は厳しい?

レトルトの賞味期限の目安を知っていますか?今回は、レトルトの賞味期限を食べ物の種類別や〈缶詰・びん詰〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。レトルトの日持ちする保存方法や、賞味期限切れのレトルトの安全な食べ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. レトルトの賞味期限切れはいつまで食べられる?
  2. 賞味期限の定義をおさらい
  3. 賞味期限切れでも劣化はするが食べられる
  4. レトルトの賞味期限はどのくらい?
  5. レトルトの種類別の賞味期限
  6. レトルトと缶詰・びん詰の賞味期限を比較
  7. 開封後は当日〜2日以内に食べる
  8. レトルトの日持ちする保存方法は?
  9. ①未開封の場合
  10. ②開封後の場合
  11. 賞味期限切れのレトルトを安全に食べる方法は?
  12. ①煮込む
  13. ②スパイスを活用する
  14. ③レトルトパウチか真空包装した商品か判断する
  15. レトルトの賞味期限に注意しよう

レトルトの日持ちする保存方法は?

レトルト食品の賞味期限について確認しましたが、レトルト食品を日持ちさせるにはどのように保存すればよいのでしょうか。未開封の場合、開封後の場合に分けて適正な保存方法を紹介するので参考にしてみてください。

①未開封の場合

レトルト食品は、食品をパウチ包装した袋状のものと成型容器に食品を詰めたトレー状のものがあります。いずれも、購入してすぐに食べない場合は以下の方法で保存しましょう。

1、レトルト食品が密封されていることを確認する
2、風通しのよい直射日光のあたらない冷暗所で保管する


レトルト食品を保存する際にまず注意すべきは、確実に密封されているか確認することです。パッケージに小さい穴が空いていると内部に菌が侵入してしまい、増殖するとガスを発生させてレトルト食品の袋が膨張します。その際は、賞味期限内であっても処分してください。

レトルト食品は高温多湿の環境で劣化しやすいので、温度変化の少ない冷暗所での保存が適しています。レトルト食品は冷凍すると食品の味や食感の低下を招き、水分の膨張による袋の破裂の恐れがあります。冷蔵や冷凍保存すると劣化が防げるように考えがちですが、必ず常温で保存しましょう。

②開封後の場合

レトルト食品を開封した後に保存する場合は、以下の手順で行いましょう。

1、レトルト食品を開封後は、清潔な容器に食品を移し替える
2、冷蔵庫で保存し、早めに食べ切る


レトルト食品や缶詰は保存料や殺菌料が使用されていないので、一度開封していまうと急速に品質の劣化が進みます。開封後は常温保存はできないので、必ず冷蔵庫で保存し、できれば即日中に食べるようにしましょう。

開封後のレトルト食品は冷凍保存も可能ですが、本来の味わいは失われてしまうことが多いようです。また、保存できるのは食べる前に取り分けたものに限り、食べかけのレトルト食品の保存は避けましょう。

賞味期限切れのレトルトを安全に食べる方法は?

本来は賞味期限が切れる前に食べるのが望ましいのですが、賞味期限が切れてしまった場合、レトルト食品を安全に食べる方法はあるのでしょうか。ここからは、賞味期限切れのレトルト食品を安全に食べる工夫とレトルト商品に類似した商品についても併せて説明します。

①煮込む

賞味期限切れのレトルト食品を安全に食べるには、加熱処理が効果的です。サルモネラ菌やカンピロバクターなどほとんどの菌は75度1分以上の加熱で死滅します。ただ、レトルト食品で食中毒の発生が多いボツリヌス菌を死滅させるには120度で4分間、または100度で6時間の加熱が必要なので注意しましょう。

家庭でボツリヌス菌を死滅させるほどの高温加熱は難しいですが、ボツリヌス菌の毒素は80度30分の加熱で不活化します。時間をかけてじっくり煮込むことで、食中毒菌を死滅させたり、ボツリヌス菌の働きを失わせる事が出来るでしょう。

②スパイスを活用する

クローブ、ナツメグ、にんにくなどのスパイスには、フェノール系化合物のオイゲノールなどの成分やテルペイド系化合物のグラニオールなどの成分が含まれます。これらの成分には強い抗菌作用が期待できるので、スパイスを上手に活用すると良いでしょう。

前項では安全に食べる方法として煮込むことをおすすめしましたが、スパイスを加えて煮込むと賞味期限切れで落ちてしまった風味も取り戻せるでしょう。しかし、これはあくまでこれ以上菌を増殖させない作用であり、殺菌ではないので注意が必要です。

③レトルトパウチか真空包装した商品か判断する

安全に食べるためには、レトルトパウチと真空包装したチルド商品を混同しないことが重要です。レトルトパウチは食品を詰めて密封、真空にした後に100度以上の温度で時間をかけて加熱し、レトルトパウチ内を無菌状態にするので、常温でも菌が繁殖せず長期保存ができます。

一方、真空包装しただけのチルド商品は加熱処理の工程がないので無菌状態にはなっておらず、10度以下の冷蔵で保存しなくてはいけません。ボツリヌス菌は低酸素状態で働きが活発になるので、真空されたチルド商品を誤って常温保存してしまうと菌が増殖してしまうので注意しましょう。

ボツリヌス菌による食中毒は大変危険で、嘔吐や倦怠感、言語障害、嚥下障害、物が二重に見えるなどの症状の他、呼吸麻痺により死亡に至る場合もあります。レトルトパウチかチルド商品なのか表示をしっかり確認して正しく取り扱いましょう。

(*レトルトご飯の賞味期限切れはいつまで食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

サトウのごはんの賞味期限切れはいつまでOK?3ヶ月後は?腐るとどうなるかも解説!

レトルトの賞味期限に注意しよう

レトルト食品は常温で長期保存でき、例え賞味期限が切れていても食べることはできます。ただし、賞味期限内でも保存方法を間違ったり、何らかの要因で袋が破損すると腐敗します。特にボツリヌス菌の食中毒は重篤な症状に陥る可能性もあるので適正に保存し、賞味期限が切れる前に美味しくいただくことをおすすめします。

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