レトルト食品の賞味期限切れはいつまで大丈夫?半年が限界?1年は厳しい?
レトルトの賞味期限の目安を知っていますか?今回は、レトルトの賞味期限を食べ物の種類別や〈缶詰・びん詰〉別に比較して、期限切れでもいつまで食べられるのかなど紹介します。レトルトの日持ちする保存方法や、賞味期限切れのレトルトの安全な食べ方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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レトルトの賞味期限切れはいつまで食べられる?
レトルト食品は手軽で便利なだけでなく本格的な味わいも愉しめる常備食で日持ちするイメージがありますが、賞味期限はどのように決められているのでしょうか。併せて、賞味期限切れの場合に起こる食品の変化についても紹介します。
賞味期限の定義をおさらい
賞味期限とは、適正に保存された場合「おいしく食べることができる期限」とされ、品質が保持されている期間に、食品の特性に応じて1未満の安全係数を乗じて算出されます。賞味期限は品質を損なう期限よりも短めに設定されるので、期限を多少過ぎても食べることはできます。
また、生鮮食品などに表示される消費期限は「安全に食べられる期間」で、消費期限を過ぎた食品は腐敗などの劣化の恐れがあります。消費期限が過ぎた食品は、危ないので食べないようにしましょう。(※1)
賞味期限切れでも劣化はするが食べられる
食品の賞味期限が切れても食べることはできますが、以下のような変化が生じる可能性があります。
・風味が劣る
・味が落ちる
・食感が悪くなる
賞味期限が切れた食品を食べても何も変化を感じない場合も多いようですが、期限切れから数ヶ月経過している場合は味や風味の低下を感じることもあるようです。また、変色している、異臭がする、明らかに味がおかしい場合は腐敗している可能性が高いので処分しましょう。(※2、3)
(*レトルトカレーの賞味期限切れについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
レトルトの賞味期限はどのくらい?
賞味期限が過ぎると、多少の劣化はあるものの食べられることが分かりました。それでは、レトルト食品はどのぐらい日持ちするのでしょうか。ここからは、レトルト食品の種類別の賞味期限や缶詰など同じように常温で長期保存できる食品の賞味期限について詳しく説明します。
レトルトの種類別の賞味期限
レトルト食品 | 賞味期限 |
ご飯 | 1年 |
おかゆ | 1年~1年半 |
パスタソース | 1年半 |
ハンバーグ | 3ヶ月~1年 |
味噌汁 | 1年未満 |
レトルト食品の種類別の賞味期限は、約1年程度で設定されていることが多いようです。ハンバーグは肉や野菜など原材料が多く味や風味を良い状態で保持するのが難しいため、賞味期限が短めです。味噌汁は生タイプのレトルト商品では風味を保てる期間を考慮し1年未満の賞味期限ですが、フリーズドライタイプの賞味期限は5年間日持ちします。
また、ご飯もレトルト食品では約1年の賞味期限ですが、アルファ米であれば5年間日持ちします。災害用としては、より長期保存できるフリーズドライやアルファ米を備蓄し、レトルト食品は普段手軽に取り入れる保存食とすると賞味期限が切れる心配が少ないかもしれません。
レトルトと缶詰・びん詰の賞味期限を比較
賞味期限 | |
レトルトパウチ | 1~2年 |
缶詰 | 3年 |
びん詰 | 半年~1年 |
缶詰、レトルトパウチ、びん詰のいずれも「容器包装加圧加熱殺菌食品」で長期保存が可能です。びん詰めや透明タイプのレトルトパウチは光の影響を受けて変色する可能性を考慮し、缶詰よりも賞味期限が短めになります。
金属箔をラミネート加工したレトルトパウチの食品は遮光性があり、缶詰と同じ程度の保存性があります。しかし、レトルトパウチは調理加工された食品が多く、前述したように原材料や調味料の影響で味に変化がみられる可能性があるので賞味期限は缶詰より短くなるようです。
開封後は当日〜2日以内に食べる
レトルト食品は密閉されているため菌が侵入することはありませんが、開封後は空気と一緒に微生物や細菌が食品に付着してしまい、放置していると菌が増殖します。レトルト食品を開封した後は直ちに食べ切ることを推奨しているメーカーが多いので残ってしまった場合は冷蔵庫で保存し、2日以内には食べるようにしましょう。