ズッキーニに黄色がある?味などの緑色との違いや出回っていない理由を紹介!
【野菜ソムリエ監修】黄色のズッキーニがあると知っていますか?今回はズッキーニの黄色と緑色での<味・食感>の違いや、スーパーで売られていない理由を紹介します。黄色のズッキーニを使った美味しいレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ズッキーニには黄色と緑色の種類がある?
梅雨が始まる六月頃、色とりどりの野菜が並び始め野菜売り場がにぎやかになっていきます。そんな中、近年では夏野菜として定番になってきたズッキーニですが、皆さんは「黄色いズッキーニ」があると知っていますか?緑のズッキーニとの違いを見てみましょう。
池田奈央
野菜ソムリエ
ズッキーニは、ウリ科カボチャ属。カボチャの未熟品です。生でも食べられますが、カボチャと同じく加熱する事で甘みが増します。皮がカボチャのようにしっかりしているので、スープに入れたり、ソテーにしても煮崩れしません。
ズッキーニは黄色と緑色で味・食感に違いはある?
比較的安価で調理がしやすいズッキーニですが、黄色と緑色では味、食感には違いはあるのでしょうか?実際に三つの方法で食べ比べてみました。
①生の場合
ズッキーニは皮が厚くアクが強いため、生食の場合は初めに下処理を行う方が美味しく食べられます。輪切りにしたズッキーニを水にさらすか塩もみをして水気を切ります。
【緑色のズッキーニ】
・生で食べると少し苦味と青臭さを感じる
・歯ざわり、舌触りは少しかぼちゃに似ている
【黄色のズッキーニ】
・味の主張はあまりなく、青臭さがないので生で食べられる
・歯ざわり、舌触りは硬さはあまり感じずフワフワした食感
生で食べ比べた印象は、緑色は見た目がキュウリに似ていますが食べてみるとかぼちゃの様な食感でした。皮が若干固く食べにくいので生で食べるときは皮をそぎ落とすか、薄く輪切りに切った方が食べやすいでしょう。一方、黄色の方は緑色よりも皮が柔らかく青臭さもありません。色も華やかでサラダにも向いています。
(*ズッキーニの生食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②焼いた場合
多めの油を高温で熱してから、少し焦げ目がつくように焼き付けました。途中で触り過ぎると水分が出てくるので焼き色がつくまで待ってひっくり返します。
【緑色のズッキーニ】
・コクが出て味が濃くなる
・油との相性が良く、ナスに似ている食感になる
【黄色のズッキーニ】
・皮の歯ごたえはあるが、中身はとろっとしている
・生の印象と同じように、さっぱりとした味
焼いて食べ比べた印象は、緑色は油で炒めるとほどよく油を吸収して柔らかくコクのある味になります。一方、黄色の方は緑よりも油の吸収が少なくサッパリとした味になります。ズッキーニ本来の味を楽しむなら緑色、肉などしっかりした味のものと一緒に炒めるのであれば黄色が向いています。
池田奈央
野菜ソムリエ
ズッキーニは、カボチャの中でもペポカボチャという種類になります。緑色や黄色の色違いの他、形もUFOズッキーニや丸ズッキーニ。また、花付きの花ズッキーニなど、色々な種類があります。 ぜひ見つけたら色々と食べてみてください。
③茹でた場合
塩を適量入れた熱湯に、少し分厚く切った輪切りのズッキーニを入れて2~3分茹でました。
【緑色のズッキーニ】
・茹でると皮の色がより色鮮やかな黄緑色になる
・中身はしなっとなってプヨプヨとした食感になる
【黄色のズッキーニ】
・茹でると皮の黄色みが少し薄くなる
・焼いた時よりも皮は柔らかくなり食べやすくなる
茹でて食べ比べた印象は、見た目の色が変わる程度で、味に大きな違いはありませんでした。ただ黄色の方は焼いた時よりも皮が柔らかくなるので、こちらの食感が好きな人もいるかもしれません。
(*ズッキーニの味や食感について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)