鶏胸肉の冷凍での保存方法・期間は？解凍のコツやレシピのおすすめも紹介！

鶏胸肉の鮮度を保つためにも、正しい方法で冷凍保存する必要があります。ここでは、鶏胸肉を冷凍保存するポイントを2つ紹介します。

鶏胸肉に限らず、食材の風味を落とさずに冷凍保存したいなら、急速冷凍する必要があります。急速冷凍とは食材を短時間で一気に冷凍する方法ですが、これにより食材の組織が受けるダメージを軽減でき、解凍した時に風味を損なわずに食べられます。ジッパー付きの保存袋を金属バットの上にのせて冷凍庫に入れると、簡単に急速冷凍が可能です。

鶏胸肉を冷凍保存する際には、ラップで包む時もジッパー付きの保存袋に入れる時も、徹底して空気を抜くのがポイントです。保存の際に空気が入りこむと雑菌が繁殖しやすくなる上、鶏胸肉の表面が乾燥して風味が落ちます。ジッパー付きの保存袋に入れる際にはストローで吸って、袋内の空気をなくすよう意識しましょう。

鶏胸肉は傷みやすいので、冷凍する前に表面の水分をしっかりキッチンペーパーで拭いてから塩と酒を振り、ラップで包みましょう。表面が乾燥しにくくなる上、肉の柔らかさを保てます。

（＊鶏肉の冷凍保存について詳しく知りたい方はこちらの記事も読んでみてください。）

冷凍保存した鶏胸肉を美味しく食べるためには、正しい解凍方法を実践することが大事です。ここでは、冷凍の鶏胸肉を解凍する方法を4つ紹介します。

鶏胸肉を美味しく食べたいなら冷凍庫から冷蔵庫に移し、低温で自然解凍させるのがおすすめです。鶏胸肉を解凍すると細胞内にできた氷が溶けだした、ドリップと呼ばれる赤くて透明な水分が出てきます。鶏胸肉の旨味成分が含まれるドリップを最小限にするためには、冷蔵庫での自然解凍がおすすめです。

鶏胸肉を朝調理したいなら前日の夜のうちに、夕食で使いたいなら当日の朝に冷蔵庫に移しておきましょう。さらに冷凍庫から出した時にラップを外し、一度キッチンペーパーで包みなおたうえでジッパー付きの保存袋に入れて自然解凍させると、ドリップが吸収されてくさみが軽減します。

鶏胸肉の風味を生かせる流水解凍は冷凍庫との温度差が少ないので、ドリップが出にくくなります。500gの鶏胸肉を冷凍していた場合は30分程度で解凍できますし、内部が多少凍っている状態で使うのがおすすめです。流水ではなく、氷水をはったボウルにジッパー付きの保存袋を入れることでも同様に解凍できます。

急いで鶏胸肉を解凍したい時には、電子レンジで加熱してもかまいませんが、電子レンジについたオート機能に任せきりでは解凍ムラができる可能性が高く、風味を損なう可能性があります。解凍中に表裏を裏返す、向きを変えるなどしながら、鶏胸肉の状態を確かめつつ解凍しましょう。

寒い時期に冷凍した鶏胸肉を常温解凍する人もいるようですが、これはおすすめできません。食中毒の原因となる大腸菌やサルモネラ菌が常温では盛んに繁殖するか上、内部が凍ったままでも表面が解凍されると、季節によっては腐敗が始まってしまいます。雑菌は加熱して死滅するものばかりではないので、常温解凍はしないようにしましょう。