白菜は洗う?洗わない?農薬や虫の心配は?正しい洗い方のコツを紹介!
【野菜ソムリエ監修】白菜は洗う・洗わないどちらが正しいか知っていますか?白菜は寒い季節に食べられることが多く、鍋料理などにも役立つ食材です。今回は、白菜の洗い方の他、洗う理由やポイント・注意点を紹介します。白菜を洗わない方が良い場合も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
白菜は、洗う時に少し手間を加えるだけで、残した部分が長持ちしたり美味しさが向上したりします。また、水で洗っただけでは農薬や虫も気になることもありますが、手間を加えることでこれらにも対処できます。ここでは白菜を洗うポイントをいくつか紹介しましょう。
①50℃くらいのお湯を使う
野菜は、白菜に限らず50℃くらいのお湯で洗うと農薬や虫が浮きやすくなるため、水で洗うよりも綺麗になります。また、50℃のお湯で洗うとアクが抜けてうまみが向上することも知られているので、料理を美味しく仕上げることにも役立つでしょう。
この50℃くらいのお湯で洗う方法は、2~3回お湯を変えて洗うとより効果的だと言われています。なお、温度を測るのが難しい場合は、沸騰したお湯と水を1対1で合わせるとおおよそ50度になるので試してみてください。ただし、お湯の温度が40℃以下になると、かえって雑菌が増えやすくなるので注意が必要です。
②重曹を使う
残留農薬が気になる場合は、以下の手順で重曹を使用するのがおすすめです。
1.ボウルにたっぷり水を張る
2.重曹をひとつまみ入れてかき混ぜる
3.30秒ほどその中で白菜を洗う
4.流水で白菜を洗い流す
4の流水で洗い流す手順は省略しても構いませんが、重曹の付着や残った農薬などが気になる場合は流しても良いでしょう。ただし、洗い流す時間が長くなると栄養が流れ出やすくなるので、洗うときは手早く行います。
③切る前に洗う
白菜はサイズが大きい場合も多く、洗いにくさから切った後に洗う人もいますが、白菜は切ってから洗うと切り口から水溶性ビタミンが流れ出やすくなります。そのため、効率よく栄養を摂りたいのであれば、白菜は切る前に洗うようにするのがおすすめです。切ったものを洗いたい場合も、30秒程度の短い時間で素早く洗うようにしましょう。
白菜を洗っても黒い粒・汚れが取れない場合は?
白菜を見ると、白い部分に洗っても落ちない黒い粒がついていることがあります。洗っても落ちない黒い粒や汚れは食べても問題ないのでしょうか。
白菜の黒い粒は汚れではなくポリフェノール
白菜の黒い粒は、ゴマ症と呼ばれているポリフェノールが酵素と反応して起きる変化で、病気や虫などが原因ではないので食べても問題ありません。ゴマ症は、保存温度の問題や栽培時の肥料の与えすぎなどさまざまな原因で起こりますが、鮮度が落ちても黒い粒が出ることがあるので早めに食べ切りましょう。
(*白菜の黒い点々・ぶつぶつの正体について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
白菜を洗わない方が良い場合は?
白菜は洗った方が良いことがわかりましたが、洗わない方が良いケースもあります。ここでは、白菜を洗わない方が良い場合について詳しく説明しましょう。
すぐ調理せずに保存する時は洗わない方が良い
白菜をすぐに調理せずに保存する場合は、洗わない状態のまま保存するのが原則です。これは、洗うことで白菜の表面に水分がつくと、水分の増えた箇所が腐りやすくなったり鮮度が落ちたりする原因になることが理由です。白菜を何度かに分けて使う場合は、使う分量だけを洗い、残りはそのまま保存しておきましょう。
春日爽花
野菜ソムリエ
白菜を保存する際には水分や乾燥を嫌うため、水では洗わないようにしましょう。また、キッチンペーパーや新聞紙で包んで保存しましょう。