フィナンシェとは?マドレーヌと違いは?名前の意味・由来や作り方レシピも紹介!
フィナンシェを知っていますか?マドレーヌと何が違うのでしょうか。今回は、フィナンシェの〈名前の由来や意味・味・材料・型・カロリー〉などをマドレーヌと比較して紹介します。フィナンシェの作り方や簡単アレンジレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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フィナンシェとは?どんなお菓子?
フィナンシェは、洋菓子店やスーパーなどでよく販売されているお菓子です。フィナンシェは素朴な味わいが魅力で幅広い世代に親しまれていますが、どのようなお菓子なのでしょうか。フィナンシェの発祥や名前の意味、味や食感について解説します。
フィナンシェはフランス発祥のバターケーキ
フィナンシェは、17世紀のフランスを発祥とするバターケーキの一種です。当時のフランスではアーモンドが栄養源として食べられており、その習慣からアーモンドを使った焼き菓子であるフィナンシェが誕生しました。フィナンシェは、Visitandines(聖母訪問教会)の修道女が発案したお菓子であることから、ヴィジタンディンとも呼ばれていたそうです。
フィナンシェの名前の意味・由来
フィナンシェは、フランス語で金融家やお金持ちを意味する言葉で、忙しい金融家が服を汚さずにすぐ食べられることをと願って作られたと言われています。また、フィナンシェは金塊や金の延べ棒の形をイメージして作られており、これも金融家のイメージに由来しているといった説があります。
フィナンシェの味・食感
フィナンシェの味は、アーモンドの甘味と焦がしバターの風味が特徴です。また、フィナンシェの表面は軽く、中身は柔らかい食感です。一般的にフィナンシェはそのままの状態で食べますが、温めて食べる食べ方もあります。フィナンシェをトースターで軽く温めると、バターの風味や甘味、香りが強くなり、より美味しくいただけます。
「フィナンシェ」と「マドレーヌ」の違いとは?
フィナンシェとマドレーヌは味や食感が似ていますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか。ここからは、フィナンシェとマドレーヌの違いを、名前の由来や材料、味などの観点から解説します。
①名前の由来
フィナンシェの名前は金融家の意味を持つフランス語に由来しているのに対し、マドレーヌはお菓子を作った女性の名前から付けられたと言われています。マドレーヌの名前の由来には諸説ありますが、18世紀にポーランドの宮廷で従事していたメイドの名前から名付けられた説が有力です。
マドレーヌは、当時のポーランドの国王がベルサイユ宮殿に暮らすマリー・レチンスカ王妃に贈ったことで、フランス国内に広まったと言われています。
②型の形
フィナンシェとマドレーヌは生地を焼く際の型の形が異なるため、見た目が異なるのも特徴です。フィナンシェは前述した通り金塊のような形ですが、一方のマドレーヌは貝のような形をしています。
フィナンシェは、フィナンシェ型と呼ばれる平らな長方形の焼型が使われるのに対して、マドレーヌはマドレーヌ型と呼ばれるホタテ貝のような焼き型に生地を流して作ります。ただし、マドレーヌはマドレーヌ型のほか、カップケーキ型を使って作られることもあるので貝殻型だけとは限りません。
③材料
フィナンシェとマドレーヌは材料も異なります。フィナンシェを作る際には焦がしたバターを使いますが、マドレーヌは柔らかくしたバターを使用します。また、フィナンシェは卵白を泡立てたメレンゲを使うのに対して、マドレーヌは全卵を使うのが特徴です。
さらにフィナンシェやマドレーヌには共通していない材料もあり、フィナンシェは材料にアーモンドプードルを使う一方で、マドレーヌは材料にレモンの皮を使って作られています。
④味・食感
フィナンシェとマドレーヌは材料が異なるため、味や食感も違います。フィナンシェは材料にアーモンドパウダーと焦がしバターを使っているため、アーモンドやバターの風味が豊かで軽い食感です。一方でマドレーヌは、レモンの皮による柑橘の爽やかな香りがあり、フィナンシェよりも柔らかい食感になっています。