ヒラメとカレイの違いは?見分け方は目・口が鍵?値段・味わいなども比較して紹介!
ヒラメとカレイの違いを知っていますか?そっくりですよね。今回は、ヒラメとカレイの〈目・体の向き・口〉など外見の違いでの見分け方や、〈値段・味わい・カロリー〉など違いを【写真】を用いて比較して紹介します。ヒラメとカレイそれぞれにおすすめな料理レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ヒラメとカレイの違いは?外見での見分け方は?
ヒラメとカレイの外見はよく似ていて、ベテランの釣り人や料理人でも間違えることがあるそうです。同じカレイ亜目ですが全く別の魚になります。ここではカレイとヒラメの外見からの見分け方を解説します。
①目と体の向き
有名な見分け方に「ヒラメ左に右カレイ」という言葉があります。ヒラメとカレイの違いを外見から判断するときは以下のようになります。
【ヒラメ】
・目を上にして左側に両目
・目を上にして左側に口
・目を上にして右側に尻尾
【カレイ】
・目を上にして右側に両目
・目を上にして右側に口
・目を上にして左側に尻尾
上の写真からもわかるように全体的に左寄りなのがヒラメで、右寄りがカレイだと覚えやすいです。目を上にしたときどちら側に目や口があるのかよく見てみると良いでしょう。
ただし目と体の向きでの判別は例外も多い
日本では「ヒラメ左に右カレイ」という覚え方が浸透していますが、世界的な見分け方だと外見だけでは判別できないとされています。以下のように海外と日本では発見されている外見が異なります。
【ヒラメ】
・日本では一般的に目と頭が左側
・アメリカやアラスカでは70%以上が目と口が右側
【カレイ】
・ボウズガレイなどを除き目と口が右側
・アメリカやアラスカでは50%以上が左側
このようにヒラメではほとんどが右側に目と口があり、日本とは正反対です。カレイも同じく半数以上が日本と反対に目と口が左側にあり、口や目の位置だけでは判別できなくなっています。また上の写真はカレイですが頭が左側にあり、見分け方が通用しません。ごくまれに、日本でもこのような魚体が発見される例も報告されています。
②口の形
ヒラメとカレイでは体と目の向きのほかにも口の形が違うのも特徴の一つです。ヒラメは魚を食べるので口が裂けるように開き、犬歯のように歯が大きく尖っています。それに対し、カレイはゴカイなどの虫を食べる食性があるので口が小さいです。
上の写真では左がカレイで右がヒラメです。よく見るとカレイは口が小さく、カレイは口が大きく開いています。地域によってはヒラメを『オオグチ』カレイを『クチボソ』と呼びます。
ヒラメとカレイの違いは?外見以外ある?
ヒラメとカレイを外見だけで判別するのはです。しかし、同じカレイ目でも値段や味など違う部分があります。似た魚でも収穫量や値段、旬の時期も異なるので、ここではヒラメとカレイを外見以外での違いを解説します。
①味わい・食感
両種ともに白身魚ですがヒラメはくせがなく、甘みやうまみを強く感じることができます。身が締まっていて弾力があるので刺身に最適とされ、海外でもカルパッチョなどで食べられます。
カレイはあっさりしていて、後を引く味わいが特徴的です。身が弾力がありませんが、加熱することでさらに柔らかくなる性質があるのでから揚げや煮つけなどに向いています。
②値段・漁獲量
市場では「ヒラメは高級魚、カレイは大衆魚」と言われることがありますが、ヒラメは天然物の収穫量が少なく、旬の時期が偏っているためかもしれません。カレイは収穫量が多く、旬の時期は種類によってバラバラです。さらに回転寿司で食べられる『えんがわ』の値段もヒラメのほうが高く、カレイのほうがリーズナブルに食べられます。
ヒラメの『えんがわ』はヒラメ1本から7%と少ない量で、生食可能な期間がカレイは1週間、ヒラメは2日間と短いことが影響しています。しかし値段に差異はありますがどちらも高級魚です。
③カロリー
100gあたり | カロリー | 糖質 |
ヒラメ | 125kcal | 100g |
カレイ | 95kcal | 100g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
ヒラメに比べてカレイは低カロリーなのがわかります。ヒラメはうまみが強く脂質がカレイに比べ多いのでカロリーも高めになっています。カレイは低カロリー、低脂質、高たんぱくとダイエットやトレーニングには最適の魚です。
④習性
ヒラメとカレイは砂地に生息し、砂に擬態して身を隠しています。しかしヒラメは獰猛な性格で獲物を見つけると自ら襲い掛かり、敵が来ると素早く逃げます。対してカレイは小エビやゴカイなどの鈍足なエサを狙い、敵を見つけると地中に潜るという正反対の習性です。
ヒラメとカレイの料理レシピのおすすめ
ヒラメとカレイは見た目はそっくりですが、味や食感に違いがあります。ここではヒラメとカレイそれぞれの味を活かしたレシピを紹介します。
ヒラメにおすすめな料理・レシピ
こちらのレシピはヒラメと相性が良いとされるレモンを使ったレシピです。味付けはシンプルでオリーブ油と塩昆布を使ってヒラメのうまみを活かしたレシピとなっています。ヒラメを使ったおすすめ料理は以下のようなものがあります。
・カルパッチョ
・ムニエル
・刺身/昆布締め
・フリット
カルパッチョのほかには、揚げ焼のムニエルやフレンチの揚げ物フリットなどがおすすめです。和食ではそのまま刺身にしたり、昆布で包んだ昆布締めなども相性が良いので試してみてください。
カレイにおすすめな料理・レシピ
カレイは柔らかく淡白な味わいが特徴で、火を通すと柔らかくなる性質があります。このレシピはその性質が活かされた料理の一つです。カレイを美味しくするおすすめ料理は以下のようなものがあります。
・煮付け
・から揚げ/竜田揚げ
・ホイル焼き
・エスカベッシュ
カレイは火を通すと柔らかくなるので煮付けや蒸し焼き、揚げ物などに最適です。また淡泊な味を補うために香辛料が使われることが多く、地中海料理のエスカベッシュではマスタードなどを合わせてソースを作ることもあります。シンプルな材料で簡単にできるので作ってみてください。
ヒラメとカレイの違いを見極めよう
ヒラメとカレイでは見た目だけでは見分けが難しいです。しかし、それぞれの習性によって味や食感が違うので食べ比べてみるとわかりやすいでしょう。口の形や歯の鋭さでも判別できるのでぜひヒラメとカレイを見比べてみてください。