マンボウの刺身は食べられる?味・食感は?寄生虫が多くても安全な理由とは?
マンボウは刺身などで食べられると知っていますか?それ以外にも、マンボウには食べ方があります。今回は、マンボウの〈身・腸・肝〉の味わいや食べ方を紹介します。寄生虫の懸念やマグロの代わりになるマンボウについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- マンボウは食べられる?味は美味しい?
- マンボウの身は刺身にして食べられる
- マンボウの刺身の味わい・食感
- マンボウは腸・肝も食べられる!味・食感は?
- マンボウの腸の味わい・食べ方
- マンボウの肝の味わい・食べ方
- マンボウは寄生虫だらけって本当?食べても安全な理由は?
- マンボウに寄生虫が多いのは本当
- マンボウを捌く・調理する段階で寄生虫は取り除かれているので食べても大丈夫
- マンボウを食べられる地域とは?どこに売ってる?
- 日本では少ないが海外では一般的な地域もある
- マンボウはマグロの代わりになるって本当?
- マグロの身と似ているのはアカマンボウ
- マンボウを使った料理レシピ
- ①マンボウの竜田揚げ
- ②マンボウの照り焼き
- ③マンボウのフライ
- マンボウを食べてみよう
マンボウは寄生虫だらけって本当?食べても安全な理由は?
マンボウが食べられることはわかっても、産地でなければスーパーなどで見かけることはありません。前述した鮮度の問題と共に、寄生虫が多いことも理由の一つと考えられます。ここでは、マンボウは寄生虫だらけなのは本当なのか、それなのに食べても安全な理由を詳述します。
マンボウに寄生虫が多いのは本当
マンボウに寄生虫が多いのは、本当です。マンボウにつく寄生虫として、以下のものがあげられます。
・アニサキス
・ラジノリンクス
・カジキジラミ
・ウオノコバン
・サケジラミ
・ハダムシ
中でもアニサキスは、激しい腹痛や嘔吐を引き起こす寄生虫として有名です。マンボウの研究者によると寄生虫に寄生されているというより、他の魚から身を守るために共存していると考えられるのだそうです。そのため、他の魚より多い寄生虫が体についています。
(*マンボウの寄生虫の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
マンボウを捌く・調理する段階で寄生虫は取り除かれているので食べても大丈夫
マンボウに寄生虫が多いと聞くと食べることを躊躇してしまいますが、郷土料理として提供している、あるいは捌いてスーパーで販売されているものを使う分には問題ありません。それは、提供されるまでの過程で、寄生虫が取り除かれているからです。マンボウの捌き方の手順は、以下の通りです。
①マンボウのエラから包丁を入れ、半身を取り除く
②マンボウの腸と肝を取り出す
③腸をしごいて内容物を出す
④反対側の身も捌く
⑤食べやすい大きさに切り分ける
マンボウは船上で漁師が捌いてしまうことが多いので、一般人が過程で捌くことはほぼないようです。それも、寄生虫の心配がなくマンボウが食べられる理由の一つといえるでしょう。
マンボウを食べられる地域とは?どこに売ってる?
日本国内でも、マンボウが市場に流通する地域はそれほど多くありません。しかし海外に目を向けると、一般的にマンボウが販売されている国もあるようです。次章では、マンボウが食べられている地域を紹介します。
日本では少ないが海外では一般的な地域もある
日本国内でマンボウが流通しているのは、産地である宮城県から千葉県、東伊豆、三重県の紀北町や尾鷲市といった一部の地域です。中でも宮城県の気仙沼や千葉県は、マンボウ料理の店が多いとされています。海外を見ると台湾では日常的にマンボウが流通しており、様々な料理となって楽しまれています。
マンボウはマグロの代わりになるって本当?
巷ではマンボウがマグロの代わりになるといわれているようですが、白身魚であることを考えるとにわかには信じがたい話です。ここでは、マンボウはマグロの代わりになるのは本当なのかを取り上げてみます。
マグロの身と似ているのはアカマンボウ
味や食感がマグロの身と似ているとされるのは、アカマンボウに限定されます。アカマンボウの身は赤身がかったピンク色で、特に胸ビレ下の身はマグロのカマトロに似ています。その部分に限っては、色も身の感じもマグロによく似ていて美味で、回転ずしでマグロの代用品として使われることもあるようです。