パンの語源・由来とは?どこから日本にやってきたの?ブレッドとの違いも紹介!
パンの語源・由来を知っていますか?どこから日本にきたのでしょうか?英語ではブレッドと言います。今回は、パンのの語源・由来やブレッドとの違いのほか、パンの日本での歴史について紹介します。各国のパンの種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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パンの語源・由来は?
パンの語源や由来はどこから来たのでしょうか。英語ではパンのことをブレッドと言うため、英語ではないことは分かります。ここではパンと呼ぶようになった由来やその語源について、歴史的な背景にも触れながら紹介します。
パンの語源・由来はポルトガル語の「pão (パン)」
パンの語源はポルトガル語の「pão (パン)」から来ており、日本ではパンと広く呼ばれているものの、ポルトガル現地でははっきりとパンとは発音されていないようです。なお、pão自体もラテン語のpanis(パーニス)が語源となっている言葉で、徐々にパンに変化していきました。
ポルトガル語の「pão (パン)」の由来は?
ポルトガル語の「pão (パン)」はパーニスが語源になったと前述しましたが、さらにパーニスもラテン語の「pasco(パスコ)」が由来になって生まれた言葉です。パスコには食物を与える・養うといった動詞的な意味があり、パスコが名詞になったものがパーニスだと言われます。
これはパンが当時のローマ人にとっての主食であり、パンによって養われているといった意味合いもあったようです。
パンとブレッドの違いは?
パンとブレッドの違いは何でしょうか。パンと言ってもさまざまあり、商品名にブレッドがついているものもあるので、その違いが分からない場合も多いでしょう。ここではブレッドの語源・由来のほか、他の国ではパンのことを何と呼ぶのかも紹介します。
ブレッドの語源・由来はゲルマン語
英語でパンを表す言葉にブレッドがありますが、英語はゲルマン語が祖語なので、ラテン語が祖語となったパンとは語源が異なります。ブレッドはかつてゲルマン語でBrauen(ブラウエン)と呼ばれていたものが変化していった言葉のようです。つまり、パンとの違いは呼び方の違いだけで同じものを指します。
各国のパンの呼び方一覧
各国のパンの呼び方は以下のようになります。
・英語:bread(ブレッド)
・ドイツ語:Brot(ブロード)
・オランダ語:Brood(ブロード)
・フランス語:le pain(ルパン)
・ロシア語:хлеб(フリエーブ)
・チェコ語:chleba(フレバ)
・フィンランド語:leipa(レイパ)
・中国語:面包(ミェンバオ)
・インドネシア語:roti(ロティ)
こうしてみると世界のパンの呼び方はさまざまで、同じヨーロッパ圏の中であってもその呼び方が異なります。英語のブレッドによく似た発音をするのはドイツ語とオランダ語で、どちらの国で話されている言葉もゲルマン語が祖先となっています。また、フランス語はポルトガル語と同じラテン祖語であることから、パンに近い発音となっているようです。
パンが日本に伝わった歴史とは?どこからきたの?
遠く離れたヨーロッパで主に食べられているパンですが、パンが日本に伝わった歴史はどのような流れだったのでしょうか。パンが日本に伝わった歴史を見てみましょう。
15世紀頃ポルトガルとの貿易で伝わる
パンは15世紀頃ポルトガルとの貿易で伝わったとされ、当時はパン以外にも以下のような様々なものが伝えられたそうです。
・キリスト教
・カステラ
・トランプ
・鉄砲
パンは15世紀ごろ、ポルトガルの宣教師たちがキリスト教の布教と一緒に持ち込んだのが始まりでした。ポルトガルとの貿易が始まるまでは、中国を経由して世界の文化が日本に伝えられていましたが、パンは中国を経由せず直接ポルトガルから伝えられた最古の言葉と言われています。