鯉の洗い(刺身)は食べられる?味は美味しい?寄生虫・毒など懸念点も解説!
【株式会社鱗監修】鯉は食べられると知っていますか?寄生虫・毒などリスクは大丈夫なのでしょうか?今回は、鯉の洗い(刺身)など伝統的な鯉料理の味わい・食感・美味しいかどうかを紹介します。〈鯉こく〉など刺身以外の鯉料理も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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鯉は食べられるの?鑑賞用だけではない?
鯉と聞くと観賞用の魚である色鮮やかなニシキゴイをイメージする人も多いかもしれませんが、鯉は食べることもできるといった噂もあります。ここでは、鯉が食べられるかどうかについて解説します。
養殖された食用の鯉は食べられる
鯉は観賞用として池で飼われていることが多いですが、一方で食用として養殖されている種類もあり、食べることが可能です。魚は天然である方が美味しいイメージがありますが、鯉は養殖された食用のものの方が美味しいです。養殖用の鯉は餌を与えて育てられ、最後は何も食べさせないことで胃の中の泥を抜く「泥抜き」という過程を経たうえで食用に用いられます。
佐藤 成貞
株式会社鱗
そもそも、観賞用の錦鯉と食用養殖鯉とでは与えられている餌に違いがあります。
錦鯉に与えられているえさはペットフードと同一のくくりで通産省管轄となっており、
最終的に人の体に入る食用鯉の餌の管轄は農林水産省管轄です。
農林水産省管轄の餌に関しては人体に影響を及ぼす事の無いよう、成分、使用原料などに条件が有り、人に対して安全性が担保された餌になっております。
そういう餌で育てられた食用養殖鯉は安心して食す事が出来ると言えるでしょう。
鑑賞用・野生の鯉は毒や寄生虫のリスクがあり食べられない
観賞用のニシキゴイなどの見た目が華やかな鯉は、色の発色をよくする目的や病気や寄生虫を防ぐ目的で様々な薬剤が投与されており、食用には向きません。さらに野生の鯉には寄生虫がついていることが多く、食べると食中毒を起こす危険性があります。
さらに鯉の胆のうにはコイ毒と呼ばれる嘔吐、痙攣・麻痺などの症状を引き起こす毒素が含まれている場合があり、調理法を間違えれば死に至る危険性もあります。鯉を食べたいのであれば、正しく調理されたものを食べるようにしましょう。
鯉の洗い(刺身)とは?美味しい?
鯉を日常的に食べる地域以外に住んでいる人にとって、鯉の洗い(刺身)という料理は馴染みがないかもしれません。ここでは、鯉の刺身はどのような料理で、どのような味わいなのかを紹介します。
鯉の刺身が食べられる地域
鯉の養殖には4つの方法があり、それぞれ以下の地域で行われています。なお、これらの養殖が行われている地域では鯉の刺身を食べられます。
・溜池養魚/山形県や福島県
・流水養魚/福岡県や長野
・網飼洋魚/茨城県の霞ヶ浦や九州の池田湖
・水田養魚/長野県佐久市
特に佐久市の鯉は有名で、江戸時代から鯉を食べる習慣があり、宮内省御用達でもあった伝統のある養殖地です。鯉の味は水質環境に左右されやすいので、いずれも水質の良い清流や湖などで養殖されます。鯉の値段はそれほど高くありませんが、首都圏への出荷量は少なく、それぞれの地域で刺身などとして愉しまれることが多い魚です。
鯉の刺身の味わい・食感は?まずい?
脂の乗った白身魚である鯉の刺身は歯ごたえのある弾力が特徴的で、魚臭さを消すために酢味噌を浸けて食べるのが主流です。鯉の刺身をお店で注文すると皮も一緒に添えられていることが多く、そちらも独特の食感で美味しいです。
Twitterの口コミ
鯉雑食で臭いがキツいと思ってたけど意外に美味しい。食感がこにゅこにゅした白身魚って感じだった。
Twitterの口コミ
こちら鯉の洗いでございます
はるばる滋賀県まで食べにきました
サラサラとした独特の食感に淡白なうま味が美味しいですね
ただ…やはり川魚特有の臭い有り
臭み消しを兼ねた酢みそでいただきます
鯉の刺身以外の料理は?
鯉は白身魚なので刺身以外にも、様々な調理法で美味しく食べることができます。ここでは200年以上前から食べられてきた鯉の伝統的な料理や、鯉を初めて食べる人におすすめの料理を紹介します。