山くらげとは?栄養成分・効能は?味わい・食感や食べ方のおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】山くらげはどんな野菜か知っていますか?今回は、山くらげの〈語源・旬・産地〉などの特徴や、味わい・食感と食べ方のおすすめも紹介します。〈ザーサイ・漬物〉など山くらげの美味しい活用レシピも紹介するので参考にしてみてください。
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山くらげとは?どんな野菜?
山くらげと聞くと、「くらげ」という言葉から海のクラゲを連想する方もいるかもしれませんが、実は野菜の一種です。ここでは山くらげの栄養や、実際にどのような野菜なのかを解説します。
山くらげは茎レタスの仲間
山くらげは茎レタスの仲間です。その茎レタスとは中国原産のキク科アキノノゲシ属チシャ種の野菜で、呼び名はステムレタスや茎チシャ、トムギ、チシャトウ、皇帝菜、と様々ですが全て同じ野菜を指します。
そしてその茎レタスが乾燥すると山くらげと呼ばれます。山くらげは茎レタスを乾燥させたものを指し、生の物を茎レタスまたはステムレタスと呼びますが、実際にはわかりやすさのために生の物も山くらげと呼ぶこともあるそうです。
(※茎レタスについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
山くらげの名前の語源・由来
山くらげは緑色の細長い棒状にカットされています。その名前の由来は諸説ありますが、シャキシャキとした食感の生の茎レタスを乾燥させて水で戻すと、コリコリとした食感に変わり海のクラゲに似ていることから山くらげと呼ばれるようになったそうです。
また、英語ではくらげを意味するjelly fishにかけて、Mountain jelly vegetableや、歯応えの音がコリコリとなる事からloud vegetables(騒がしい野菜)とも呼ばれています。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
上記とは別の説として、山くらげを乾燥させる際、繊維に沿って細長くカットして乾燥させる工程が、くらげを乾燥させる工程に似ていることから山くらげと呼ばれるようになったとも言われています。
山くらげの産地・旬
山くらげの原料となる茎レタスおよびステムレタスは日本での生産量が非常に少なく、現在日本各地で作られている山くらげの漬物はほとんどが中国産のものを使用しています。国内では山形や愛知、千葉や埼玉などでわずかですが栽培が行われており、高級食材として扱われています。
収穫は年に2回で、春まきのものは7月に、秋まきのものは11月に収穫できます。寒冷地である山形では、冬に収穫が出来ないため年に1回の夏が収穫時期です。乾燥が必要な山くらげが旬を迎えるのは、初秋から冬にかけてと言うことになります。
山くらげの栄養成分・効能は?
山くらげは茎レタスあるいはステムレタスとも呼ばれるだけあって、栄養成分はレタスと似ており食物繊維も豊富です。その他にどのような栄養素が含まれているのか、効能にも触れながら見ていきましょう。
①ビタミンA
アメリカ合衆国農務省のデータベースによると、山くらげは葉酸などのビタミンが豊富で、特にビタミンAは100g中175μgと豊富に含まれています。ビタミンAには皮膚や粘膜の新陳代謝を促進する働きがあるので美肌を保つのにも嬉しい成分です。(※1)
②カリウム
カリウムと言えば一般的にキュウリが多く含まれていると知られていますが、山くらげはそれよりも多く100g中に330mg含まれています。カリウムには体内の余分な塩分を排出させる働きがあるのでむくみの解消に役立ち、また高血圧予防にも効果があるそうです。
しかし、腎機能障害がある方が摂りすぎると、高カリウム血症を起こす恐れがあるので食べ過ぎには注意が必要です。(※2)