充填豆腐とは?絹ごし・木綿との違いは作り方?味わいや栄養・カロリーなど特徴も紹介!
充填豆腐(じゅうてんとうふ)を知っていますか?どんな種類の豆腐でしょうか?今回は、充填豆腐の〈味わい・カロリー・栄養価〉など特徴や、木綿・絹ごし豆腐との違いも比較して、使うメリット・デメリットを紹介します。充填豆腐の味わい・食感や、食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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充填豆腐とは?どんな豆腐?
豆腐はたんぱく質が豊富で、調理法も多いので飽きにくく、値段も安い万能食材です。そんな豆腐には絹ごし豆腐や木綿豆腐などがありますが、豆腐の種類の一つに充填豆腐があります。あまり聞きなれない名前ですが、充填豆腐とはどんな豆腐なのか、詳しく説明します。
充填豆腐の読み方と名前の意味
充填豆腐とは「じゅうてんどうふ」と読み、充填とは隙間なく埋めるといった意味です。つまり充填豆腐とは隙間なく豆腐が詰まっている状態を意味し、豆腐の容器の中は余分なものは一切入っていなく、豆腐がびっしりと詰まっているものになります。
充填豆腐の起源・歴史
充填豆腐の名前が聞きなれないのは、スーパーなどの店頭では充填豆腐の名前で売られていないからです。充填豆腐の外見の特徴は、豆腐のパックの中に水などが入っておらず、びっしりと豆腐が入っています。また、3パック100円などの安い豆腐はほぼ充填豆腐です。充填豆腐は他の豆腐とは違い、大量生産するため、機械化可能な方法で作られています。
豆腐作りが機械化されるようになったのは昭和40年代頃で、次第にこの方法が浸透し、家庭でもよく食べられるようになり現在に至ります。そのおかげで豆腐が安く買えるようになりました。
充填豆腐と木綿・絹ごしとの違いは「製造方法」
充填豆腐と他の豆腐との違いは製造方法にあり、充填豆腐の作り方は、冷えた豆乳を凝固剤とともに混ぜて容器に入れ、密封してから加熱して豆腐にします。そのため保存性がよく、日持ちするのがメリットです。木綿豆腐は豆乳とにがりを混ぜて固まってきたものを、布を敷いた箱に入れて、重しを乗せて圧力をかけます。
完全に固まって豆腐ができたら、水槽の中で箱から取り出し、水の中で1個ずつにカットすれば出来上がりです。絹ごし豆腐は濃いめの豆乳ににがりを入れて混ぜ、箱の中に入れて固めます。豆腐ができたら箱から出し、1個ずつカットすれば完成です。
充填豆腐の栄養価・カロリーは?
豆腐は豆乳とにがりで作るため、たんぱく質が豊富でカロリーが低く、ヘルシーな食材として知られています。そこで、充填豆腐と絹ごし豆腐や木綿豆腐の栄養価に違いがあるか、充填豆腐の栄養素の効能などについて紹介します。
充填豆腐の栄養価・効能
充填豆腐の原料は絹ごし豆腐や木綿豆腐と同様、豆乳とにがりのため、栄養素は他のものと比べてもそれほど栄養価に変わりはありません。豆腐といえば重要な栄養素はたんぱく質ですが、それも絹ごし豆腐とほとんど変わりありません。その中で、充填豆腐の栄養素として特筆すべきものは下記の通りです。
・葉酸
・マグネシウム
・マンガン
充填豆腐に含まれる葉酸は、他の豆腐の約2倍です。これは赤血球の製造に関わる栄養素で、不足した場合に現れるのが、貧血やめまいの症状です。また、細胞の生成に必要な栄養素でもあり、粘膜を健康に保ちます。この効能は妊娠中の胎児の育成にも大きく関係し、葉酸が不足すると細胞分裂が正確に行われず、胎児が先天性疾患を持つ原因になります。
マグネシウムとマンガンは共にミネラルで、マンガンは骨や歯の一部になり、神経や筋肉を働かせる栄養素で、酸素の活性化や体温と血液の調整なども行なう大切な成分です。マンガンは骨粗鬆症の予防や記憶力をよくしたり、イライラの防止などに役立ち、マグネシウムとマンガンを共に摂取することで、丈夫な骨を作ることができます。
充填豆腐のカロリー・糖質
100gあたり | カロリー | 糖質 |
充填豆腐 | 59kcal | 2.2g |
木綿豆腐 | 72kcal | 1.2g |
絹ごし豆腐 | 57kcal | 1.7g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
充填豆腐と木綿豆腐や絹ごし豆腐のカロリーと糖質は上記の通りです。充填豆腐のカロリーは、絹ごし豆腐とほとんど変わりませんが、糖質については木綿豆腐や絹ごし豆腐よりも高めであることがわかります。これは充填豆腐が少し甘めの豆腐だからです。他の栄養素については、充填豆腐に似ている絹ごし豆腐のものとそれほど変わりありません。
充填豆腐を使うメリット・デメリットは?
充填豆腐について製造方法や栄養価について説明してきました。充填豆腐の原料は木綿豆腐や絹ごし豆腐と同様、豆乳とにがりのため、含まれる栄養素はあまり変わりがありません。そんな充填豆腐を料理に使うメリットやデメリットについて説明します。