イタリアの食文化の秘密は歴史と郷土料理にあり!日本との違いも比較して紹介!
イタリアの食文化はどのようなものか知っていますか?イタリア特有の地形・歴史から、各地から様々な郷土料理が集まっています。今回は、イタリアの食文化を〈北・南・中部〉でエリア別に料理の特徴や代表料理を紹介します。イタリアの食文化と日本の食文化の違いも比較して紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
首都ローマや観光地としてもよく知られるフィレンツェが位置するのはイタリア中部です。温和な気候に恵まれているため、オリーブをはじめとした農業が盛んで沿岸部では新鮮な魚介類も手に入ります。
イタリア中部の料理の特徴
イタリア中部はその土地柄、北部と南部の食文化のそれぞれいいところを取ったような郷土料理が多くあります。またローマにはかつて激しい階級の差があったという歴史があり、肉は非常に貴重だったことから中部イタリアでは残った内臓などをおいしく調理した郷土料理が現在でもよく食べられています。
代表料理①トリッパ
イタリア語で〈第二の胃袋〉を意味し、日本ではハチノスとも呼ばれるトリッパ。臭みを取るため下茹でしてから、トマトとハーブで柔らかくなるまで煮込みます。庶民の味として、中部イタリアでは地元の人々に親しまれている料理です。イタリア風のもつ煮込みと言われます。
代表料理②ビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ
イタリア中部の人気観光地フィレンツェの名物料理で、トスカーナ州産の子牛を使った豪快な見た目の分厚いTボーンステーキです。塩コショウのみのシンプルな味付けで、食べる直前にバルサミコ酢とオリーブオイルをかけていただきます。外側はカリっと中は柔らかくジューシーで、地元の人だけでなく観光客にも愛されています。
代表料理③カルボナーラ
日本でもお馴染みのカルボナーラは、ローマ発祥です。日本のカルボナーラとは違い、ローマの伝統的なレシピでは生クリームは使いません。卵、パンチェッタ、ペコリーノ・ロマーノという羊のチーズを使い、仕上げに黒コショウをたっぷりかけます。リガトーニと呼ばれる筒状のパスタが主に使われ、ソースがよく絡みカルボナーラとの相性は抜群です。
イタリアと日本の食文化の違いは?
イタリア各地の食文化について紹介しましたが、イタリアにはまだ日本とは違った様々な食文化が多くあります。その中でも主な違いを、食べる順番、マナー、食習慣の3つに分けそれぞれ比較して紹介します。
①食べる順番
イタリアのコース料理は前菜、主菜(パスタなど)主菜2皿目(肉、魚料理など)、副菜、デザートという順で出されます。一方日本の会席と呼ばれるコース料理では前菜の後に汁物、刺身や酢の物、焼き物、煮物、ご飯物の順に出されます。
このように前菜の後にパスタを食べ、その後でメインや副菜を食べるイタリアと主菜の後にご飯を食べる日本では大きく違います。またいくつかの料理を食卓に並べてまんべんなく食べる日本の家庭とは違い、イタリアではレストランだけでなく家庭のディナーでもコース仕立てて食べられるのが一般的です。