イタリアの食文化の秘密は歴史と郷土料理にあり!日本との違いも比較して紹介!
イタリアの食文化はどのようなものか知っていますか?イタリア特有の地形・歴史から、各地から様々な郷土料理が集まっています。今回は、イタリアの食文化を〈北・南・中部〉でエリア別に料理の特徴や代表料理を紹介します。イタリアの食文化と日本の食文化の違いも比較して紹介するので参考にしてみてくださいね。
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イタリアの食文化とは?どんな特徴がある?
イタリアの食文化と聞いて大抵の人が思い浮かべるものはトマトやオリーブオイル、ピザやパスタでしょう。実はそれらはほんの一部でしかなく、イタリアにはイタリア料理というものが存在しないと言われているほど多種多様な料理が存在します。
イタリア特有の地形と歴史から各地に様々な郷土料理が集まっている
イタリアは南北に長い地形を持つため、北と南では気候風土に大きな差があり隣接する国も違います。そのため、それぞれの地域の違いによって特産物や調理法、外から入る情報なども大きく異なり、その結果多彩な食文化が多く生み出されてきました。
また、1861年に統一されるまでイタリアはひとつの国ではなく独立した小国の集まりでした。その長い歴史のためそれぞれの国で発展してきた独自の食文化を持ち、その伝統が大事に守られてきた結果現在でも様々な郷土料理が根付いています。
北イタリアの食文化とは?
北イタリアは大陸性気候の影響から夏は涼く冬は寒く、広大な山岳地帯では雪が降ります。そのため、酪農や小麦の栽培が盛んで、ポー川流域の平野では、米作りも盛んに行われています。またスイスやフランスと隣接することから、食文化の影響を強く受けている土地です。
北イタリアの料理の特徴
冬の厳しい寒さを乗り越えるため、バターやチーズをふんだんに使った濃厚な味付けの料理や煮込み料理が多い傾向があります。特産品の牛肉や羊を使った肉料理や、米を使った料理が多いのも特徴です。またまだ小麦が貴重だった頃に食べられていた、とうもろこしの粉を40分練り上げたポレンタという伝統食が北イタリアの冬の定番となっています。
代表料理①オッソブーコ
厚く切った子牛の骨付きすね肉を野菜や白ワイン等と共にじっくり煮込んだ料理です。オッソブーコとはイタリア語で穴の開いた骨を意味し、柔らかく煮込まれた骨髄に穴ができる事から名付けられました。ほろほろに煮込まれた肉と仕上げのレモンのほのかな香りが絶品で、寒い日にぴったりの一品です。中世の頃から食べられてきた歴史ある伝統料理です。
代表料理②リゾット
北イタリアの特産品パルミジャーノ・レッジャーノチーズやバターを使って煮詰め、サフランを使って黄金色に仕上げたミラノ風リゾットです。オッソブーコの定番の付け合わせとしても地元の人々に愛されています。
またミラノ風リゾットの他にも、有名な食材を使ったリゾットがいくつもあります。北イタリア特産のゴルゴンゾーラチーズを使った濃厚な味わいのゴルゴンゾーラリゾットや、ポルチーニ茸を使った芳醇な味わいのポルチーニ茸のリゾットなどです。
代表料理③ボロネーゼ
北イタリアの都市ボローニャ発祥のパスタ料理で、牛肉や香味野菜を炒めてワインと煮込んだソースと絡めて食べます。日本でも馴染みのあるミートソースパスタによく似ていますが、北イタリアでは欠かせないタリアテッレという平打ちパスタが使われるのが特徴です。
(*ボロネーゼについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)