お守り「鯛の鯛」の正体は骨?縁起物としての意味や作り方・保存法も紹介!
「鯛の鯛」とは何か知っていますか?実は鯛の骨の一部で縁起物として重宝されています。今回は、鯛の鯛のお守り・縁起物としての意味・効果を紹介します。お守り「鯛の鯛」の作り方や保存方法のほか、通販のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
「鯛の鯛」とは?
鯛は縁起物としても扱われる、祝いの席では欠かせない魚で、塩焼きや鯛めしなどが家庭料理でも親しまれています。私達の食生活に身近な存在ともいえる鯛ですが、「鯛の鯛」という言葉を聞いたことがない人は多いのではないでしょうか。
「鯛の鯛」の正体は「鯛の骨」
鯛は骨が多い魚としても知られていますが、鯛の骨にはひれや尾を動かしたり、体中の筋肉を支えたりする役目があります。ここでは、鯛の骨の一部である鯛の鯛について、詳しく見ていきましょう。
「鯛の鯛」は「鯛の骨」で縁起物とされている
出典: @Funakoshi_CoLtd
鯛の鯛をはじめとする鯛の骨は縁起物とされ、以下の9つを総称して「鯛の9つ道具」と呼ばれています。
①鯛の鯛(たいのたい)
②大龍(だいりゅう)
③小龍(こりゅう)
④鯛石(たいせき)
⑤三ツ道具(みつどうぐ)
⑥鍬形 (くわかた)
⑦竹馬(ちくば)
⑧鳴門骨(なるとほね)
⑨鯛の福玉(たいのふくだま)
鯛の鯛は鯛の胸ひれを動かす骨で、その小さな鯛のような形から、この名前が付けられました。鯛の鯛が縁起物とされたのは江戸時代の頃からで、当時の鯛は非常に値段が高く、一般家庭ではなかなか手が届かない魚でした。ハレの日や祝い事の際にしか食べることの出来ない鯛の中に、更に小さな鯛が存在したため、鯛の鯛は二重にめでたい縁起物になったといいます。
鯛の鯛のほかにも龍の頭に似ている大龍や、馬の頭に見える竹馬など、見た目の特徴からそれぞれの名前が付けられています。鯛の9つ道具の全てを揃えると、物に不自由することがなく幸福が得られるといった言い伝えもあるそうです。
鯛の福玉は鯛の口の中にオスとメスのつがいで住む寄生虫を指し、宿主が死ぬまで2匹の虫が離れないため、これを持つ鯛は結婚式の祝い鯛として重宝されています。また、骨の変形が原因で見られる鳴門骨は、激流を泳いだ鯛にしか存在しません。このことから、鯛の9つ道具が全て揃った鯛は珍しいといわれています。
鯛以外の「鯛の鯛」もある?
鯛以外の鯛の鯛は、以下のような魚に存在しています。
・鯵
・鯖
・鰯
・ヒラメ
・カンパチ
鯛の鯛は上記のような骨が硬く、胸びれをよく動かす魚に見られ、「鯵の鯛の鯛」などと呼ばれることが特徴です。また「鯵の鯵」と称されることもありますが、「鯵の鯛」とは言われません。鯛だけに限らず、あらゆる魚で見ることの出来る鯛の鯛ですが、真鯛の物が一番形が美しく、縁起が良いとされています。
「鯛の鯛」の縁起物・お守りとしての意味・効果は?
出典: @Sakanaya_Maru
「めでたい」ことから縁起の良い魚として知られている鯛ですが、「二重にめでたい」鯛の鯛には、以下の様なご利益のある物として有名です。
・金運の向上
・福を呼ぶ縁起物
・厄除け効果
鯛の鯛は、福を呼んだり金運を上げたりといった、開運招福の縁起物として人気があります。財布に入れるとお金が貯まるとも言われ、持ち歩く人もいるようです。また、邪気を払い厄除けの効果があることから、お守りやアクセサリーとして身に着ける人もいます。
お守り「鯛の鯛」の作り方と保存方法は?
鯛の鯛のお守りは、自分で作ることが出来るのでしょうか。ここでは、鯛の鯛のお守りの作り方と、その保存方法を詳しく紹介します。
「鯛の鯛」の作り方・取り出し方
鯛の鯛の取り出し方は、以下の通りです。
①鯛の頭と身を、えらと胸ひれに沿って切り離す
②鯛のお頭を、口を上にするようにしてまな板の上に置く
③口の真ん中から包丁を入れ、半分に割る
④カマの部分を切り離す
⑤カマを焼くか、茹でる
⑥カマ部分の身を手でほぐしながら取る
⑦骨だけになったら、傷付けないように骨と骨を離す
⑧鯛の鯛が取り出せたら、洗剤を使って良く洗い、しっかりと乾燥させる
鯛のお頭は硬いので、出刃包丁を使って鯛の鯛のあるカマ部分を切り離すと、余計な力がいりません。鯛は加熱した方が身離れが良いので、好みの調理法で火を通しましょう。ほぐした身は、混ぜご飯やパスタの具材にするのがおすすめです。
鯛の骨から身を取る際は必ず冷めてから行い、胸びれの付け根の骨の繋がっている部分を慎重にほぐすようにしてください。鯛の鯛を取り出したら、しっかりと洗いよく乾燥させることで、魚特有の匂いを抑えることが出来ます。