じゃがいもの冷凍での保存方法・期間は?美味しさ長持ちのコツやレシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】じゃがいもの冷凍保存の正しい方法・手順を知っていますか?今回は、じゃがいもの〈カット済み・マッシュ〉での冷凍保存の方法・期間や解凍のコツも紹介します。便利で長持ちですが不安を感じたら、変色での賞味期限の見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
じゃがいもの冷凍保存はだめ?できる?
食材の冷凍保存は買い置きができ、食材を腐らせないために賢い保存方法ですが、じゃがいもは冷凍保存に向いているでしょうか?
そのまま生で冷凍するのはNG
じゃがいもは生で冷凍するのには適していません。生で冷凍すると、じゃがいも内の水分が凍って氷の結晶になります。その結晶はしだいに大きくなって細胞の組織を破壊します。
解凍すると、この壊れた細胞の中の氷が融けて流れ出します。じゃがいもは水分がなくなって、柔らかくふにゃふにゃになります。栄養素や旨味が水分と一緒に流れ出てしまうので味がまずい原因になります。
加熱調理済みのじゃがいもが冷凍保存に向いている
じゃがいもを冷凍保存する場合は一度加熱しましょう。茹でたり蒸したりした加熱調理済みのじゃがいもは冷凍保存に適しています。電子レンジでの加熱でも大丈夫です。加熱しておくと、食感が悪くなるのも避けられます。
石川桃子
管理栄養士
じゃがいもなどの根菜類はあまり小さく切りすぎてしまうと逆に火が通りにくくペーストやマッシュ状にしづらくなるため、大きめに切り火を通すようにしましょう。
じゃがいもを冷凍保存する方法
じゃがいもを冷凍保存するにはどんな方法が適しているでしょうか?カット済みのじゃがいもを冷凍保存する方法と、ペースト・マッシュ状にして冷凍保存する方法を紹介しましょう。
カット済みのじゃがいもを冷凍保存する方法
使いやすい大きさにカットして、加熱処理して冷凍保存する方法です。調理する時には、下準備が済んでいるので手早く料理ができます。
1、洗って皮をむき、カレー用やフライドポテト用など、使いやすい大きさにカットする
2、水に浸してアク抜きする(10分程度)
3、じゃがいもを食べられる状態に加熱処理し、冷ます
4、キッチンペーパーなどで水分を取り、フリーザーバッグに平らに並べるようにして入れる
5、急速冷凍の機能や温度設定などを調節して、低温で急激に冷凍する
加熱処理は鍋で茹でる、電子レンジ、蒸し器などどんな方法でも大丈夫です。水分をよく拭き取ることと、じゃがいもを重ねないようにフリーザーバッグに入れることが、くっつかないポイントです。また、金属の容器やアルミホイルに乗せると急速に冷凍でき、おいしさを保ちやすくなります。
ペースト・マッシュ状にして冷凍保存する方法
ペースト状やマッシュ状にして冷凍保存する方法です。コロッケやサラダが手軽に作れます。
1、洗って皮をむき、つぶしやすい大きさにカットする
2、水に浸してアク抜きする(10分程度)
3、じゃがいもを食べられる状態に加熱処理する
4、熱いうちにじゃがいもを潰しておく。ペースト状にする場合は、目の細かい網で裏ごしして、湯冷ましを少量ずつ加えてペースト状にしていく。または、水を少し入れてミキサーにかける。
5、キッチンペーパーなどで水分を取り、フリーザーバッグに平らに入れる
6、急速冷凍の機能や温度設定などを調節して、低温で急激に冷凍する
加熱処理は鍋で茹でる、電子レンジ、蒸し器などどんな方法でも大丈夫です。温かいうちに塩コショウで下味をつけておくと使いやすいです。フリーザーバッグに入れる時にラップで小分けにしておくか、フリーザーバッグの上から箸などで筋をつけて分けやすくしておくと便利です。
石川桃子
管理栄養士
ペーストにしておくと小さなお子様がいるご家庭はすぐに離乳食の一品として出せるのでおすすめです。上記にあるように、菜箸などで型をつけておくとパキッとおれるので使いたい分だけ取り出せて便利ですよ。
保存期間の目安
調理したじゃがいもは冷蔵庫では2~3日しか日持ちしませんが、冷凍保存すれば約1ヶ月保存が可能です。保存期間はあくまで目安ですので最後に紹介する“腐ったじゃがいもの特徴・見分け方”とともに参考にするようにしてください。
(*じゃがいもの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)