グリーンボールとは?キャベツとの違いは?栄養価や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
グリーンボールはどんな野菜か知っていますか?キャベツと似ていますが違いはあるのでしょうか?今回は、グリーンボールの〈見た目・味・栄養価〉など特徴やキャベツとの違いを紹介します。グリーンボールの食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
グリーンボールとは?キャベツと違いある?

スーパーや青果店に行くと、グリーンボールと呼ばれる野菜を見かけることがあります。グリーンボールはキャベツによく似ていますが、どのような野菜なのでしょうか。グリーンボールの正体やキャベツとの違いについて解説します。
グリーンボールはキャベツの品種の1つ
グリーンボールはキャベツの品種の1つです。キャベツは春キャベツの春玉、冬キャベツの寒玉、丸玉の3つの品種に大別され、そのなかでもグリーンボールは丸玉に分類されるキャベツの銘柄名を指します。
グリーンボールは葉が重なり球体になった結球キャベツで、小ぶりの大きさで丸いボール形をしています。葉は内側までぎっしりと詰まっており、硬く重なっているのが特徴です。葉の色は鮮やかな緑色で艶があり、分厚い割に柔らかく甘味があります。
グリーンボールの旬の時期や産地
グリーンボールの生産量が最も多いのは5月から6月ごろで、この時期に旬を迎えます。グリーンボールは年間を通して流通していますが、スーパーなどで販売される機会はほとんどありません。キャベツと比較しても出荷数が少なく、希少な野菜だと言えるでしょう。
グリーンボールの主な産地は茨城県や長野県ですが、北海道や群馬県などでも生産されています。春や秋には都心部近郊で収穫されたグリーンボールが出回り、夏には長野県や群馬県、北海道産のものが流通します。グリーンボールは低温に弱い性質があるため、冬の寒い季節には滅多に出回りません。
グリーンボールと他のキャベツとの味わいなど違い
グリーンボールとキャベツは、見た目や味などに違いがあります。キャベツは楕円形をしていますが、グリーンボールはボール状の球体をしています。大きさはキャベツと比較すると小ぶりで、重さもキャベツより軽いのが特徴です。
また、キャベツの葉はシャキシャキとした歯ごたえがあるのに対して、グリーンボールは柔らかく春キャベツに似た食感です。キャベツよりも甘味が強いため、生でサラダとして食べても美味しくいただけます。
グリーンボールの栄養価は?

グリーンボールにはどのような栄養価が含まれているのでしょうか。グリーンボールの栄養価とその効能について解説します。
①ビタミンC
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
47mg | 100mg | 47% |
※1日の摂取量は成人男性の目安です。
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
グリーンボールはビタミンCの含有量が高く、100gで一日の摂取目安量のおよそ半分を摂取することができます。ビタミンCには血管や歯・骨などを健康に保つ作用や、皮膚の日焼け防止のほか、コラーゲンの合成を促す働きがあるのが特徴です。また、ビタミンCの抗酸化作用によって老化やがん・動脈硬化などの予防効果も期待できます。(※2)
②βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
110μg | 600μg | 18% |
β-カロテンの1日の摂取量の目安は規定されていないため、上記の表にはβ-カロテンが含有されているビタミンAの摂取量の目安を記載しました。
β-カロテンは野菜や植物に多く存在する色素で、摂取すると体の中でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、体内では皮膚や粘膜、視力の健康を保ち、がんなどの病気の予防や免疫力を高める働きをします。β-カロテンは油に溶ける性質があるため、油を使って調理すれば吸収率を高められるでしょう。(※3)
③カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
270mg | 2500mg | 11% |
人体に必須のミネラルであるカリウムには、ナトリウムとともに作用して体内の水分量の維持や細胞の浸透圧を調節する働きがあるのが特徴です。カリウムを摂取することで体内の塩分であるナトリウムが排出され、体のむくみや高血圧を防ぐ効果が期待できます。さらに、カリウムは筋肉や心臓の健康を維持する作用もあります。(※4)
グリーンボールの保存方法は

グリーンボールを保存する際には、以下のような手順で行います。
1.グリーンボールの芯を取って濡らしたキッチンペーパーを詰める
2.グリーンボールをポリ袋やラップ、新聞紙などに包む
3.冷蔵庫の野菜室に入れて保存する
グリーンボールは芯の部分から腐敗が進むため、芯を切り取って濡らしたキッチンペーパーを詰めると1週間ほど日持ちさせることができます。グリーンボールが乾燥しないように、ポリ袋やラップなどに包んで保存してください。グリーンボールを切ると切断面から傷みやすくなるので、少量ずつ使う場合は切らずに外側の葉を剥いて使うと良いでしょう。
グリーンボールの食べ方・レシピのおすすめ
グリーンボールの葉は柔らかくサラダとして食べても美味しいですが、加熱しても形がくずれにくいためスープや煮物、炒め物などにも向いています。ここからは、グリーンボールを使ったおすすめのレシピを3品紹介します。
①グリーンボールと青紫蘇のサラダ
グリーンボールを生でいただくサラダのレシピです。塩と酢のみのシンプルな味付けで、グリーンボールの素材の旨みが味わえる一品です。グリーンボールを茹でずに塩をまぶして水気を切ることで、食感が残って美味しくなります。
②グリーンボールのロールキャベツ
肉だねをグリーンボールで包んで作るロールキャベツのレシピです。グリーンボールの葉は肉厚なので、長時間煮込んでも煮崩れしにくくきれいに仕上がります。じゃがいもやブロッコリーなどの野菜を一緒に煮込むと、彩が良くなり食べ応えのある一品が完成します。
③グリーンボールとツナの炒め物
グリーンボールをごま油で炒めて作る炒めもののレシピです。甘いグリーンボールににんにくの風味とツナのコクが良く合い、ご飯が進むおかずです。グリーンボールを炒めすぎると食感が悪くなるので、食感が残るように手早く炒めて作りましょう。
グリーンボールを食べてみよう
グリーンボールは、キャベツよりも甘味があり、柔らかい食感をもつ美味しい野菜です。グリーンボールはサラダのほか加熱調理にも向いているため、使い勝手の良さも魅力と言えます。グリーンボールがスーパーで販売されることは滅多にないため、店頭で運よくグリーンボールを見かけたら購入して食べてみましょう。