マゴチは寄生虫に注意?刺身用の捌き方や卵・肝の美味しい食べ方を紹介!
マゴチはどんな魚か知っていますか?高級魚として知られていますが、どのような味がするのでしょうか。今回は、マゴチに寄生虫がいるかや<刺身・卵・肝>などの美味しい食べ方を紹介します。マゴチの捌き方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ウオビルはマゴチのエラなどに潜み、血液を吸って生息する寄生虫です。ウオビルはアニサキスなどの寄生虫と違って人体には無害だと言われていますが、マゴチの頭部分のあらを調理する際には気を付けましょう。ウオビルはミミズのような形をしていて、体長は5mm以上で大きいため比較的見つけやすい寄生虫だと言えます。
③フィロメトラ
出典: @heroher00
フィロメトラはマゴチの卵巣に潜む寄生虫の一種で、体長は10mm程の糸のような見た目をしているのが特徴です。フィロメトラはウオビルと同じく食中毒の報告はされていない寄生虫ですが、多い時には卵巣内に数百匹潜んでいることもあるので、マゴチを捌いた際には取り除いておくと良いでしょう。
④クドア
出典: @kazu_clinica
花びらのような形をしたクドアはヒラメでよく発見され、マゴチにも潜んでいる可能性がある寄生虫です。この寄生虫が原因で起こる食中毒は下痢や嘔吐などの症状が見られますが、一過性で軽症であることも確認されています。
寄生虫の一種であるクドアもアニサキスと同様に加熱もしくは冷凍で死滅するため、心配な人は冷凍もののマゴチを活用するか、煮付けなどにしてから食べるようにしましょう。
⑤コチトゲナシツブムシ
コチトゲナシツブムシは、マゴチやメゴチなどのコチ類の口の中に潜む寄生虫です。コチトゲナシツブムシは人には無害な寄生虫なので、誤って食べてしまっても問題ないとされています。しかし、見た目も悪くマゴチの味わいを損ねるため、このような寄生虫を見つけたら速やかに除去し、なるべく口に入らないように注意しましょう。
マゴチの刺身用の捌き方は?
マゴチの刺身用の捌き方の手順を紹介します。
1、背びれや腹びれなどの鋭いトゲをハサミで全て切り落とす
2、たわしで擦りながらマゴチの汚れを落とす
3、包丁を立ててウロコを取り除く
4、腹から頭側に包丁を入れ、腹の内臓を取り除く
5、卵と肝は食べることができるのでしっかり洗い、水を張ったボウルに入れておく
6、お腹を開いて、血合いにも包丁を入れ綺麗にする
7、ウロコや血合を洗い流して、水気を拭き取る
8、ヒレの部分から頭側に包丁を入れ、頭を切り落とす
9、中骨に沿って尾まで包丁を切り下げ、片身をはがす
10、裏返し、9と同様に包丁を入れ反対側の片身をはがす
11、中骨は4等分にしておく
12、マゴチの片身についた腹骨を削ぎ落とす
13、包丁を斜めに入れて、全ての皮をはぐ
14、上から下に斜めに包丁を入れて薄く切りわける
マゴチには鋭いトゲがあり、怪我をする恐れがあるので捌く前に切り落としておきましょう。肝と卵は、茹でて加熱することで寄生虫による食中毒の心配なく食べられます。包丁は定期的に汚れを拭き取りながら使うことで、綺麗な刺身に仕上げることができるので試してみてください。
上記の動画は料理初心者の人でもわかりやすいので、釣りなどでマゴチを釣った際は参考にしてみると良いでしょう。マゴチを捌いている途中で寄生虫を発見した場合は、速やかに取り除き生食は控えてください。
マゴチの美味しい食べ方は?
ヒラメ以上に美味しいとの評価もある高級魚のマゴチは、どのような食べ方をされているのでしょうか。ここでは、マゴチの美味しい食べ方や具体的な料理例を詳しく紹介していきます。
マゴチは身だけでなく卵・肝も美味しく食べられる
マゴチは上品な味わいの白身部分だけではなく、卵や肝も美味しく食べられる魚です。濃厚な味わいのあるこれらの部位は、マゴチを捌く際に捨てないように注意してください。
肝は寄生虫による食中毒の予防の観点からも茹でて加熱し、肝ポン酢にして刺身をつけて食べるのがおすすめです。卵は卵巣部分に前述した寄生虫のフィロメトラが潜む可能性もあるため、煮付けなどの料理に使うことで、美味しく安全に食べることができます。
マゴチに合う料理・調理法
マゴチに合う料理や調理法は以下の通りです。
・刺身
・煮付け
・唐揚げ
・塩焼き
・あら汁
マゴチはクセのない味わいをしているため上記のようなさまざまな料理に使うことができますが、新鮮なものが手に入った際は定番の刺身で食べるのがおすすめです。また、唐揚げや塩焼きなどの加熱をすることで、一味違う食感を楽しめます。マゴチの骨からもいい出汁が取れるので、あら汁にすると美味しさを余すことなく堪能できるでしょう。