ダークホースかぼちゃとは？どんな特徴の品種？旬の時期やレシピ・食べ方も紹介！

ダークホースかぼちゃは数あるかぼちゃ品種の一つですが、名前を聞いたことすらない人もいるでしょう。まずは見た目や味など、ダークホースかぼちゃの特徴について紹介します。

ダークホースかぼちゃは普通のかぼちゃに比べ、皮が黒いのが特徴です。そのユニークな名前は、黒みがかったことを意味する英語の「ダーク」や、見た目に反し美味しいことから競馬で予想外の結果を出す意味を持つ英語の「ダークホース」に由来するといわれています。

味については苦さをイメージさせる黒い見た目のわりに、通常のかぼちゃと比べても甘みはしっかりとしています。1960年代以降日本に伝わった西洋かぼちゃの一種で、それ以前から栽培されている日本かぼちゃに比べ水分が少なくホクホクした食感も楽しめる品種です。

ダークフォースかぼちゃは、つやのある黒色の皮とカブのような形で底がでっぱっているところが、普通のかぼちゃとの大きな違いです。このでっぱりがあるため縦に二等分し、でっぱり部分を下側に向けると断面はハートのような形をしています。外見は黒みがかっていますが、中の実は他品種の普通のかぼちゃと同じくオレンジ色がかった黄色です。

重量に関しては通常のかぼちゃが1.5kgから1.6kgといわれているのに対し、ダークホースかぼちゃの重さは産地や収穫時期によっても違いますが約1.8kgくらいとやや大きめです。

ダークホースかぼちゃの味は黒みがかった皮の見た目から苦味をイメージしがちですが、実際はしっかりとした甘みがあります。また実は強い粉質のため、加熱するとホクホクして甘みが増します。このホクホク感はでんぷん質の多さによるものですが、でんぷん質が多いと加熱した場合煮くずれしやすいのも特徴です。

ダークホースかぼちゃはスーパーなどで見かけることも稀で、一般的な価格についてはあまり知られていません。通常1/2サイズのものは250円前後で販売されているようで、これは通常種類のかぼちゃとほぼ同じ値段です。

なお、ダークホースかぼちゃを楽しむには現物を購入する以外に種子を購入して育てる方法があります。種子は100粒で3800円、8粒は500円くらいで購入が可能です。ダークホースかぼちゃはかぼちゃ類の天敵であるうどん粉病にかかりにくいので、他かぼちゃに比べ初心者にも育てやすい品種と言われています。

（＊かぼちゃの種類や品種について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

ダークホースかぼちゃは、スーパーなどではあまり見かけない品種ですが、産地や旬はどのようになっているのでしょうか。ここでは産地や旬を紹介するので、旬の時期に産地に出向いた際にはぜひダークホースかぼちゃを探してみてください。

ダークホースかぼちゃの産地は北海道・青森・新潟が有名ですが、全国的に生産は可能です。なかでも北海道は生産量の多さで知られています。北海道はダークホースかぼちゃ以外のかぼちゃの生産も盛んで、道内一のかぼちゃの産地である和寒の他、ふらの・美瑛などか有名です。

なお、青森では1株に1個の実しか成らないように栽培する一球入魂かぼちゃという特別なダークホースかぼちゃがあります。かぼちゃにいきわたる栄養分が一つの実に集中するため、通常栽培したダークホースかぼちゃに比べ甘みが凝縮することが、この栽培方法の特徴です。その他の地域では兵庫県・広島県・宮崎県などで生産されています。