冬キャベツとは?春キャベツとの違いを栄養・旬など比較!食べ方のおすすめも紹介!
【水野農園監修】キャベツの品種「冬キャベツ(寒玉)」を知っていますか?葉が詰まっていて重いのが特徴です。今回は、「冬キャベツ」を「春キャベツ」と〈味わい・食感・見た目・栄養価・旬〉など特徴の違いを比較しつつ紹介します。〈煮込み料理・サラダ〉など「冬キャベツ」の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
水野裕昭
水野農園
キャベツは一年中買うことができますが、キャベツ本来の甘さを感じられるこの旬の時期がもっともオススメです。
②見た目の違い
春キャベツは丸い形をしており、葉は柔らかく、ふんわりと巻かれているので見た目より軽く感じます。また、暖かな日差しを浴びて育ったため、葉がしなやかで鮮やかな緑色をしているのが特徴です。一方の冬キャベツは扁平でやや白っぽい葉の色のことから、形や色でも見分けることは容易でしょう。
③味わい・食感や適している食べ方の違い
春キャベツは、以下のような料理に適しています。
・サラダ
・漬け物
春キャベツは水分が多く含まれているのでみずみずしく、葉は柔らかいうえに甘みもあるのが特徴なので、加熱せずサラダなどの生食がおすすめの食べ方です。加熱調理に向かないわけではありませんが、春キャベツを加熱調理する場合は軽く火を通す程度の方がその美味しさが引き立つでしょう。
一方で冬キャベツは固く加熱料理向きという特徴のため、食感も大きく異なります。旬の時期や作る料理に合わせて、キャベツの種類を選ぶことをおすすめします。
水野裕昭
水野農園
キャベツ農家である私も、野菜炒めや鍋料理には冬キャベツを。千切りキャベツやサラダには春キャベツをと使い分けています。
④栄養価に違いはほぼない
春キャベツと冬キャベツは栄養価の面ではほぼ違いはなく、いずれも以下のような栄養素を含むのが特徴です。
・ビタミンC
・ビタミンK
・ビタミンU
ビタミンCは、風邪予防や免疫力の向上など健康維持に欠かせない栄養素です。しかし、体内で作ることができないうえに摂取後2~3時間で体外へ出てしまうため、キャベツなどから積極的にとるようにしましょう。
ビタミンKは脂溶性ビタミンのため加熱に強い栄養価であり、血液を凝固させる成分の合成に関わっています。体内で腸内細菌によっても作られているので、通常の食生活をしていれば不足は起きません。
ビタミンUは通称キャベジンと言われており、胃酸の分泌抑制や胃腸粘膜の新陳代謝の促進に効果があります。水に溶けやすく熱に弱いため、生食するか短時間だけ加熱することで損失を少なく抑えられます。
(*キャベツの栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
冬キャベツの美味しい食べ方・人気料理レシピは?
ここまで冬キャベツの特徴などを紹介しましたが、美味しい食べ方を知っておくとその良さを最大限に活かせます。ここからは、冬キャベツの美味しい食べ方・人気料理レシピを紹介するので、参考にしてみて下さい。
①絶品ロールキャベツ
ロールキャベツを巻き終わったらすぐに煮込まずに両面を焼付けることで香ばしくなり、より美味しくなる一品です。ロールキャベツの上にチーズをのせ、電子レンジで1分強加熱してもチーズが溶けて美味しいので、ぜひ試してみてください。
②ポトフ
冬キャベツを使うことで長時間の煮込んでもキャベツが崩れず、さらににんじんも加わることで、より甘みも感じるでしょう。たくさんの量の野菜を煮込みますが、しっかり加熱してあるためとても食べやすいポトフです。