カラードグリーンとはどんな野菜？効果・日本での販売場所やレシピなども紹介！

カラードグリーンは日本では知名度が低い野菜のため、その存在を知らない人も多いようです。今回は、カラードグリーンの正体や見た目、味の特徴などを詳しく解説します。

カラードグリーンはアフリカやブラジルなどの外国で盛んに栽培されいる葉物野菜で、古代ギリシャ時代から食べられてきた長い歴史をもっています。寒い環境で育てられたものほど葉が甘くなる性質があるため、主に気温の低い地方で栽培されている野菜です。

カラードグリーンは、アフリカから黒人を奴隷として連れてきた時にアメリカに持ち込まれ、それ以来アメリカ南部地方のソウルフードとして親しまれています。和名では、アフリカキャベツやスクマキャベツなどとも呼ばれています。

カラードグリーンは、ブロッコリーやケール、芽キャベツなどの野菜の仲間です。葉は濃い緑色をしていて大きく、ほうれん草のように広がりながら伸びるのが特徴です。

カラードグリーンは、キャベツの苦みが増したようなほのかな苦味のある味わいが特徴です。葉が硬いため、生食ではやや食べにくい野菜です。

寒い季節に出回っているカラードグリーンの葉は甘みを蓄えているため、様々な調理に使いやすいと言われています。カラードグリーンはアメリカでは年間を通して流通していますが、寒い季節のカラードグリーンの葉は、それ以外の季節のものとは違った素材の甘味を楽しむことができます。

アメリカ南部で親しまれているカラードグリーンに含まれる栄養成分には、どのような健康効果が期待できるのでしょうか。ここでは、カラードグリーンに含まれる栄養成分と健康効果や効能を解説します。

カラードグリーンなどの葉物野菜の辛味成分であるグルコシノレートと呼ばれる物質は、ガンの予防効果があると言われています。この成分は、調理や消化の段階でイソチオシアネートと呼ばれる物質に分解されるのが特徴です。このイソチオシアネートは、ガンの腫瘍の発生や成長を抑制するほか、発がん物質を不活性化させる働きがあります。

カラードグリーンに豊富に含まれる食物繊維には、血中の余分なコレステロールを排出して悪玉コレステロール値を下げる働きがあります。悪玉コレステロールが増えると血管が細くなり血栓ができやすくなるため、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの病気の原因に繋がります。カラードグリーンを食べることで、これらの病気を予防する効果も期待できるでしょう。

カラードグリーンの葉に含まれるビタミンKには、骨を丈夫に保つうえに骨折や骨粗しょう症を予防する作用があり、骨粗しょう症の治療薬などにも活用されています。ビタミンKは骨を作るために不可欠なビタミンと言われており、カルシウムが骨に沈着するのを助けて骨の形成を促進する働きがあります。

カラードグリーンに豊富に含まれるビタミンCは、肌や爪や髪を美しく健康に保つコラーゲンの生成に欠かせない成分です。また、カラードグリーンの葉に含まれるビタミンAは、老化の原因となる活性酸素の働きを抑制する抗酸化力に優れており、髪を綺麗に維持する効果があります。また、カラードグリーンの葉には、抜け毛の予防に役立つ鉄も含まれています。