高級魚「マトウダイ」とは?食べ方は刺身が一番?味わい・旬〜捌き方など紹介!
マトウダイを知っていますか?刺身が美味しい高級魚です。今回は、マトウダイの〈旬・味〉など特徴や捌き方のほか、刺身・肝の美味しい食べ方を紹介します。〈煮付け・ムニエル・フライ〉など人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
マトウダイとは?
マトウダイと呼ばれる魚はあまり聞きなれないという人も多くいるかもしれませんが、どのような魚でしょうか。今回はマトウダイを使ったおすすめの料理や旬について詳しく説明していきますが、まずはマトウダイの生態や味わいについて説明します。
マトウダイの見た目・生態の特徴
マトウダイはハギのように平たい楕円の体をしており、カガミダイに似ているとも言われている最大で90cm前後に成長する比較的大型の魚です。不規則な黒い縦縞模様が入っており、目のような斑点があるのが特徴ですがあまり見かけることはありません。
また、基本的に群れで泳いで生活していることはなく、1匹だけで泳いでいることからあまりたくさんは水揚げされません。そのためマトウダイの獲れる一部地域のみで食べられるか、高級魚としてフランス料理などで扱われることがあります。
マトウダイの名前の由来
マトウダイは、餌である小魚を吸い込むように食べることから、口が大きく伸びるようになっています。そのため口を伸ばした時の顔が馬のように似ていることから「馬頭鯛」と書いていたという説があります。また、体にある目のような斑点が弓道などに使われる的に似ていることから「的鯛」と書いていた説も有力です。
地域によって呼び名はさまざまで、他には鏡鯛、馬頭、ワシノイオと呼ぶこともあるようです。ちなみにヨーロッパでは使徒ペテロが教会にマトウダイを持って行くと口から金貨が出てきたことからセントピエールなど、ペトロの名前がつくことがあります。
マトウダイの味わい
マトウダイは白身魚にあたり、味わいは上品で淡白な味わいながらコクがあるのが特徴です。食感も独特でもちもちとしており、クセもなく小骨も少ないことから子供も安心して食べられます。また、料理の中でも生で食べるか加熱して食べるかによって、味わいや食感が大きく変わってきます。
Twitterの口コミ
初めて「マトウダイ」を食べました*\(^o^)/*
左から「キジハタ」「マダイ」「マトウダイ」
一番甘くて、味の濃い、とっても美味しいお魚でした‼️
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マトウダイの旬の時期や産地は?
マトウダイが美味しい、旬の季節や産地はどこでしょうか。高級魚のためあまり水揚げは多くないようですが、食べられる機会があればぜひ美味しい時期に産地で食べてみたいと思うかもしれません。旬の時期と産地を紹介していくので、参考にしてみてください。
マトウダイの旬の時期
マトウダイは広い範囲を泳ぐ魚のため、細かな旬の時期は地域によって変化するためはっきりしません。産卵期は2月から5月ごろに行われており、北の方に行くほど遅くなります。
産卵期に入ると餌を食べなくなるため身は痩せていますが、卵も美味しいため卵も食べたいなら4月ごろのマトウダイを食べるのがおすすめです。反対に、身そのものが美味しくなるのは晩秋から春先ごろということになります。
マトウダイの産地
マトウダイは比較的暖かい海域に生息しており、太平洋は静岡県や和歌山県、日本海側では新潟や北陸地方から長崎県にかけて分布しています。東北地方以外は広く分布しているように感じますが、群れて泳ぐことはないため全体の水揚げ量はそれほど多くありません。
マトウダイを食べたいなら、食べたい時期に見つけ次第すぐに購入してしまうのがおすすめです。
マトウダイの捌き方は?
マトウダイの捌き方は以下の通りです。
1.頭を落とし、内臓を取り出す
2.水分を抜いて1日寝かせる
3.腹を開いて背中側から3枚に下ろしていく
4.腹骨を取り皮を引く
動画にはありませんが、マトウダイの体は鱗はないものの滑りがあります。捌く前には根気よく滑りを洗い流してから捌き始めてください。マトウダイの腹鰭の部分にはトゲがたくさんついているため捌くときには手を刺さないように注意しましょう。
また、動画では特殊なシートを用いて水分を取っていましたが、キッチンペーパーで挟むようにマトウダイを包んで寝かせても問題ありません。乾燥しないように、ラップはしっかりするようにしましょう。寝かせることで、旨みが増すほか身が締まり、3枚おろしがしやすくなるため綺麗に切れた刺身が食べられます。
マトウダイに限らず、身から皮を引くときは包丁はあまり動かさず、皮の方を引っ張ると皮が千切れることなく引けるので試してみてください。