カレーの具材を炒める順番は?理由・意味ある?肉を入れるタイミングも紹介!
カレーの具材を炒める順番や理由を知っていますか?肉を入れるタイミングはいつでしょうか?今回は、<玉ねぎ・にんにく・豚肉・ひき肉・牛肉・なす>などカレーの具材を炒める順番と炒める理由を紹介します。カレーのレシピ・作り方のコツも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
野菜を油で炒めることは、野菜の煮崩れ防止に効果があります。野菜を加熱して表面に焼き色が付くことで一時的に表面が硬くなり、油がコーティング剤になって野菜が水分を過剰に吸収するのを防いでくれます。その結果、煮崩れが防止され、特にこの方法はじゃがいもとなすの煮崩れに効果的です。
じゃがいもやなすがいつも煮崩れてしまう場合は、炒めて焼き色が付いてから煮込むようにしてみましょう。
②カレーがサラサラになるのを防ぐ
野菜を煮込む前に炒めると、野菜に含まれる水分を蒸発させ、サラサラの水っぽいカレーになるのを防ぐ効果があります。野菜は収穫される時期や鮮度の違いによって、水分が多かったり少なかったりする食材です。そのため、いつもと同じ具材で同じようにカレーを作っていても、水分の多いサラサラしたカレーになる場合もあります。
もし野菜を炒めずに煮込んでカレーを作る場合は、カレーが水っぽくなるのを防ぐために、加える水の量を減らしてから煮込みましょう。逆に水分が足りないと感じたら、様子を見ながらあとから水を加えることで、調整がききます。
③具材の旨味を閉じ込めることができる
肉と野菜は焼き色が付く程度に炒めることで表面が硬くなり、旨みが煮汁に流失せず、中に閉じ込める効果があります。特に肉は肉汁とともに旨みが流失しやすいので、しっかりと焼き色が付くまで炒めましょう。炒めた肉と炒めていない肉では、肉事態の美味しさが全く異なり、炒めることによって格段に美味しく仕上がります。
また、野菜はじっくり炒めることで、野菜本来の甘みを引き出すことが可能です。特に玉ねぎには効果があり、飴色になるまで炒めると、玉ねぎ特有の臭みや辛味がなくなって甘みが増します。このように肉と野菜を焼き色が付くまで炒めると、カレーの味が抜群に良くなるので、煮込む前には必ず具材を炒めるようにしましょう。
④油で炒めることで栄養を効率よく取れる
カレーによく入れられるにんじんにはβカロテンが含まれ、これは体内に入るとビタミンに変わり、免疫力の向上やがんの抑制・肌の調子を整えるなどの様々な健康効果が見込める成分です。そのβカロテンは油とあわせることで、体内への吸収率が4倍にも増えます。
そのためにんじんの栄養効果を効率よく、なるべく多く享受するには、炒めてから煮込むのがおすすめです。
カレーのレシピと作り方のコツを紹介!
カレーは日本人が大好きな国民食の一つで、よく作るといった人が多いかもしれませんが、ここで改めて基本的なカレーの作り方を紹介します。美味しく見栄え良いカレーを作るためのコツを紹介するので、参考にしてみてください。
カレーの材料
・カレールウ
・肉(牛肉・豚肉・鶏肉・ひき肉など好みのもの)
・玉ねぎ
・にんじん
・じゃがいも
・サラダ油
・水
カレーの作り方・手順
基本的なカレーの作り方は、以下の通りです。
1. フライパンにサラダ油とみじん切りにしたにんにくを入れて、火をつけて弱火で炒める
2. 香りが立ってきたら一口大にした肉を炒めて、8割ほどに火を通す
3. 肉が焼けたら一度鍋から取り出す
4. 3のフライパンを洗わずに薄切りの玉ねぎを飴色になるまでじっくり炒める
5. 4に一口大にしたにんじんを入れて、5分ほど焼き目がつく程度に炒める
6. 5に食べやすい大きさにしたじゃがいもを入れて、1~2分炒める
7. 6にカレールウの箱に書かれている量の水を入れて、柔らかくなるまで20分ほど中火で煮込む
8. その後一度火を止めてからカレールウを割り入れて、よく混ぜて溶かす
8. 再び弱火に鍋をかけて、とろみが出るまで5分ほど混ぜながら煮込めば完成
カレーを煮込む際には、フッ素加工された厚手の鍋がおすすめです。肉と野菜を炒めた際の焦げがつきにくく、具材の旨みを引き出すのに効果があります。炒めた肉と野菜に水分を入れ、沸騰したらアクを取って、蓋を閉けたまま柔らかくなるまで中火で煮込んでください。
カレールウの箱に書かれている水分量は、蓋を開けて水分を蒸発させることを前提に計算された量になるので、蓋をしたまま煮込むと水分の多いカレーになってしまいます。蓋を開けてから煮込んで、とろみのあるカレーを作りましょう。具材が煮えたら一旦火を消してからカレールウを入れますが、ルウが溶けにくい場合は包丁で刻んでから入れてよく混ぜてください。
カレーの具材を炒めるタイミングを覚えよう!
カレーの具材は炒める順番や炒めている時間、鍋から一度取り出すかどうかによって、美味しさや出来栄えが変わってきます。それぞれの具材を炒める順番とポイントを覚えて、美味しいカレーを作りましょう。