日本かぼちゃと西洋かぼちゃの違いは?味・見分け方や栄養価を比較して紹介!
【管理栄養士監修】かぼちゃには西洋かぼちゃと日本かぼちゃといった種類があると知っていますか?今回は、西洋かぼちゃと日本かぼちゃを〈味・食感〉〈見た目〉〈栄養価〉などで比較して紹介します。西洋かぼちゃと日本かぼちゃの原産地や日本伝来の歴史も併せて紹介していきます。
目次
西洋かぼちゃの表面は、日本かぼちゃに比べてつるつるしています。凹凸も少なく、全体的に丸みを帯びているのですぐに見分けられます。
西洋かぼちゃは甘みがある味わいが魅力なので、コロッケや炒め物のほかにパイ、クッキーなどのお菓子によく使用されます。粘度が少なくほくほくした食感も特徴で、蒸し料理との相性も良いです。
住吉彩
管理栄養士
市場の9割を占めている西洋カボチャは、ホクホクとしていて甘みが強く「栗カボチャ」とも呼ばれています。手にとってみてズッシリと思いものがオススメ!また、ヘタの周りが窪んでいるのは完熟している証拠です。
日本かぼちゃと西洋かぼちゃの栄養価の違いは?
続いて、日本かぼちゃと西洋かぼちゃの栄養価の違いについて見ていきましょう。100g当たりのカロリーや糖質量を始めとして、かぼちゃの代表的な栄養素であるβ-カロテンなどの含有量を紹介します。
①糖質・カロリー
種類 | カロリー | 糖質 |
日本かぼちゃ | 49kcal | 8.1g |
西洋かぼちゃ | 91kcal | 17.1g |
上記では、日本かぼちゃ、西洋かぼちゃの100g当たりの糖質量とカロリーを記載しています。日本かぼちゃと西洋かぼちゃではカロリーと糖質量にかなりの差があり、西洋かぼちゃの方が両方とも倍近い数値となっています。ダイエット中でカロリーを抑えたい時などは、日本かぼちゃを選ぶのがおすすめです。
②カリウム
日本かぼちゃ | 400mg |
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西洋かぼちゃ | 450mg |
カリウムの含有量は、日本かぼちゃと西洋かぼちゃでそれほど差はありません。カリウムは、塩分の摂り過ぎを気にする方には特に摂取してほしい栄養素です。摂り過ぎたナトリウムを調節して排出する効能があるので、高血圧の予防にもなります。また、余分な水分も排出されるのでむくみ解消にもつながります。
③β-カロテン
日本かぼちゃ | 700μg |
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西洋かぼちゃ | 3900μg |
かぼちゃに含まれる栄養素としても有名なβ-カロテンですが、日本かぼちゃと西洋かぼちゃで含有量に大きな差があります。西洋かぼちゃの方が色も濃くなっていますが、これはβカロテンの含有量が多いためです。
β-カロテンには抗酸化作用があり、免疫力を強化してくれる効能があります。ファイトケミカルとして注目を集めている成分でもあり、がんや生活習慣病といった病気のリスクを抑えてくれる働きが期待できます。
④ビタミンC
日本かぼちゃ | 16mg |
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西洋かぼちゃ | 43mg |
ビタミンCは、西洋かぼちゃの方に多く含まれています。ビタミンCには抗酸化作用があり、動脈硬化といった病気の予防や老化の防止に効果が期待できます。コラーゲンを作る時に必要な栄養素でもあり、皮膚や粘膜の状態を健康に保ってくれる働きもあります。
⑤ビタミンE
日本かぼちゃ | 1.8mg |
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西洋かぼちゃ | 4.9mg |