コハダの旬の時期はいつ?産地は?コノシロ・シンコと違うの?
コハダの旬の時期はいつか知っていますか?今回は、出世魚であるコハダの旬の時期・産地を<シンコ・ナカズミ・コノシロ>の旬の時期・サイズ・値段など特徴とともに紹介します。寿司・刺身用のコハダの捌き方や、酢締めなどレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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コハダの旬の時期はいつ?名産地は?
出世魚として知られ縁起が良い魚といわれている、コハダの旬はいつなのでしょう。コハダの旬の時期がいつ頃で名産地はどこなのかを解説します。
コハダの旬の時期・産地
コハダの産地は下記の通りです。
・東京湾:内湾
・静岡県:駿河湾
・愛知県:三河湾
・三重県:伊勢湾
・石川県:七尾湾
・中四国地方:瀬戸内周辺
・佐賀県:有明海
コハダの大きさは7~10cm程度のもので、旬は8~9月の夏から初秋です。内湾や海水と淡水が混ざった汽水域などに生息しています。コハダは産地や旬によって、脂の乗り具合が変わる繊細な魚なのです。
出世魚「コハダ」は大きさによって旬の時期・名前が変わっていく
サイズごとのコハダの呼称は下記の通りです。
・4~5cm:シンコ
・7~10cm:コハダ
・11~15cm:ナカズミ
・16cm以上:コノシロ
その年に孵化した幼魚4~5cmくらいまでのものをシンコといい、寿司のネタとしては貴重でファンが多いネタとなります。その後寿司ネタとしてよく知られているコハダとなり、11cm以上に成長するとナカズミと呼称が代わり、4番目の成魚であるコノシロが最後の呼び名となります。コハダと呼んでいる魚は、成長と共に呼び名が変わっていく出世魚なのです。
(*コハダの呼び名や旬の時期について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
出世魚「コハダ」の旬の時期・名前はどう変わるの?
出世魚であるコハダは成長とともに、呼び名が4段階に変化するのです。コハダ以外は成長と共に呼び名はどのように変わり、それぞれの旬の時期や価格について紹介します。
①シンコ
シンコの旬の時期や大きさ・市場価格の目安は、下記の通りです。
・時期:6月から7月
・サイズ:4~5cm
・値段:4~5万円/1kg
一年のうちごく限られた期間のみ市場に出まわり皮や身が柔らかく美味しいので、江戸前鮨では初物のシンコの握りを楽しみにしているツウがいる希少価値のある魚です。産地と獲れる時期により脂の乗りや魚の大きさによって、酢締めの仕方も微妙に変わるので、鮨屋の腕の見せどころとなります。
(*シンコについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②ナカズミ
ナカズミの旬の時期や大きさ・市場価格の目安は、下記の通りです。
・時期:7月頃から8月頃までの夏
・サイズ:11~15cm
・値段1,000~2,000円/1kg
やや小骨が気になりはじめるのがナカズミサイズからで、気になる人は皮目から骨切りをして酢締めをします。コハダと比べると身が厚く脂ののりもやや欠けますが、適度に実が柔らかくすし飯との馴染みも良くコハダと同じように握り寿司として食されます。
③コノシロ
コノシロの旬の時期や大きさ・市場価格の目安は、下記の通りです。
・時期:11月から2月
・サイズ:16cm以上
・値段1,000~2,500円/1kg
コハダが出世した最後の呼称で、大きくても30cmほどの小さな魚です。旬の時期は晩秋から冬にかけてで、この時期のコノシロは皮が硬く小骨が多くなるので、鮨屋ではほとんど使用しません。身は脂が乗り旨味が濃く、酢漬けや焼き魚・煮つけにすると美味しく食べることが出来ます。
(*コノシロについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)