コハダは出世魚？コノシロと違いは？旬・値段など特徴を紹介！
「コハダ」という魚を知っていますか？実は出世魚でコノシロの幼魚にあたります。今回は、コハダの〈旬・味わい〉など特徴や、コノシロとの違いを比較して紹介します。コハダの捌き方や、寿司以外の美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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コハダとは？どんな魚？
お寿司のネタでよく知られるコハダとは、見た目も美しい青魚ですが、どんな魚なのでしょうか。この記事では、コハダの生態や味わいのほか、捌き方やおすすめのレシピを紹介します。
コハダの旬・生息地など生態
コハダとはニシン目ニシン科コノシロ属に分類される魚で、東北よりも南の比較的暖かい海に生息しています。主な分布地域は日本近海、朝鮮半島、台湾、南シナ海などの内湾部、汽水域などで、江戸前寿司の光物の代表的なネタです。
コハダの旬は成長過程によって変わりますが、4～6月ごろの産卵期を終えた8月から9月ごろが旬と言われています。背中の部分に黒い斑点があるのが特徴で、3年ほどで30cm程度まで成長します。大きく回遊はせずに主に内湾で群れを作って行動することが多く、プランクトンや小さな甲殻類を食べて育つ魚です。
コハダの名前の由来と別名
コハダは地方によって以下のようにいろいろな呼び名を持っている魚です。
・関西地方 ツナシ
・佐賀県 ハビロ
・高知県 ドロクイあるいはジジャコ
・愛知県 シナシ・コウトウ・オオイタ
コハダの名前の由来は諸説ありますが、「子どものような肌」から「子肌」となったようです。つるんとしたつやのあるコハダの見た目が、そのまま名前になったと考えられます。
関西地方で使われるツナシは「都奈之」と表記され、特に古いコハダの呼び名です。同じ愛知県でも、シナシやコウトウなど複数の呼び名があり、古くから地域に根差して食卓を支えてきた歴史もうかがえるでしょう。
コハダの味わい
コハダとはニシン科に属している魚で、ニシンによく似た上品な白身が特徴です。さっぱりしていますが、産卵する夏以外は脂がのり、旨味も増します。また、身は上質な味わいを持っていますが、内臓が臭いので適切に処理をしなければ魚の臭みが感じられるでしょう。
また、小骨が多いことでも有名で、処理が面倒なので敬遠されることもあります。身も薄く、捌くのも難しいので、酢締めに加工したものが流通しています。酢やすし飯との相性が良く、すし飯の米の甘みを引き出す味わいです。
Twitterの口コミ
こないだ銀座店で食べたコハダの握りです。脂がのっていて美味しかった。北海道はコハダがとれないから東京で食べた方が美味しく感じます。コハダはお店のレシピがあっても、誰がしめたか、どこで仕入れたか、いつとれたかで味が変わるから面白い！
#今日の一貫 #コハダ
コハダとコノシロの違いは？出世魚？
寿司ネタでよく知られるコハダの生態や味わいについて紹介しましたが、コハダはコノシロにもよく似ているので違いがわからない人も多いかもしれません。ここでは混同されやすいコノシロとの違いを解説します。
コハダは出世魚で「コノシロ」の幼魚
実はコハダは成長に応じて名前が変わる出世魚で、成長するとコノシロと呼ばれるようになります。コハダの名前はサイズ別に以下のように変化します。
・稚魚（4〜5cm） シンコ
・若魚（7～10cm） コハダ
・若魚（12～13cm） ナカズミ
・成魚(15〜30cm） コノシロ
一番小さいサイズがシンコで、コノシロは一番大きく成長した状態を指します。コノシロまで成長すると、コハダよりも骨がしっかり太くなり、食べづらくなるため関東地域ではあまり食べられません。ただし、コノシロは旨味も強く、味わいも濃くなるためコノシロの方を好む人もいます。
（＊コハダの稚魚や成魚について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。）