コノシロとはどんな魚?味はまずい・臭いって本当?食べ方のおすすめを紹介!

コノシロはどんな魚か知っていますか?実は成長とともに名前が変わる出世魚です。今回は、コノシロの〈旬・産地〉など生態や、「味はまずい・匂いは臭い」との噂は本当なのかも紹介します。コノシロの捌き方や〈酢漬け・塩焼き〉など食べ方のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. コノシロとはどんな魚?
  2. コノシロの生態や旬・名産地
  3. コノシロの名前の由来
  4. コノシロの味わいはまずい?匂いは臭い?
  5. コノシロは名前が変わる出世魚?
  6. コノシロの成長過程別の名前の変化
  7. コノシロは地方毎でも名前が変わる
  8. コノシロの捌き方は?
  9. コノシロを捌く際の注意点
  10. コノシロの食べ方のおすすめは?
  11. ①コノシロの刺身
  12. ②コノシロのカボ酢締め
  13. ③コノシロの唐揚げ
  14. ④コノシロのねぎみそ詰め焼き
  15. ⑤焼きコノシロのゆず漬け
  16. コノシロを食べてみよう

コノシロとはどんな魚?

コノシロは魚の名前ですが、聞いたことのない方が多いかもしれません。関東では別名、コハダもしくはシンコと呼ばれるニシンの仲間の魚で、お寿司のネタでその名前を聞いたことのある方もいるでしょう。そこでコノシロについて、どんな魚なのか、詳しく紹介します。

コノシロの生態や旬・名産地

コノシロはニシン目ニシン科の魚で、大きさが25センチ前後で背は青緑色、腹は銀白色のニシンに似た青魚です。体の上半分に黒い斑点があるのも、コノシロの特徴の一つです。生息域は北海道から台湾あたりまでと広く、内湾や河口の汽水域に棲んでいます。旬は成長過程によって変わり、稚魚は7~8月、若魚は8~9月、成魚は11月~2月です。

日本でも韓国でもよく食べられる魚ですが、日本では特に関東や兵庫県の瀬戸内海地域、熊本県などでよく食べられています。コノシロの名前の認知度は低いですが、コハダとして江戸前寿司に欠かせない魚として食べられています。

コノシロの名前の由来

コノシロは漢字で書くと「鰶」もしくは「子代」と書きます。名前の由来として、祭りの時に食べた魚だからといった説ともう一つ、古典文学の「慈元抄」によるものがあります。慈元抄に残された話は、長者の娘が常盤の国司との結婚が決まっているにもかかわらず、有馬の皇子の子を妊娠してしまったというものです。

そんな状況に困リ果てた父親が、娘を死んだことにして、魚を棺桶に詰めて焼いたそうです。魚を子どもの代わりに詰めたので、その魚を子代と名付けました。コノシロは焼けると臭く、人間が焦げた時の匂いに似ているため、棺桶につめたと言われています。

コノシロの味わいはまずい?匂いは臭い?

コノシロはニシンに似た白身で、旨みがあり脂が乗って、夏の産卵期以外ならいつでも美味しい魚です。しかし小骨が多く、処理が少し面倒なため敬遠されがちです。そのため、小骨の処理が終わった酢締めの加工品が売られています。また、寿司ダネとして利用されることがほとんどで、身が薄く捌くのが難しいため、寿司職人の技量を計る魚ともいわれます。

コノシロは内臓が臭く、内臓を取り除いても匂いが気になる場合もあるようです。そのため塩を振ってしばらくしてから焼いたり、昆布を入れて酢締めにするなど、有効な下処理の方法を習得しておくとよいでしょう。

コノシロは名前が変わる出世魚?

コノシロはブリと同じく出世魚といわれ、成長ごとに名前の変わる魚です。江戸時代まで武士や学者は幼名・元服前・元服後と、出世するごとに名前が変わったため、魚が成長ごとに名前を変えるものを出世魚と言うようになりました。コノシロの名前の変化について紹介します。

コノシロの成長過程別の名前の変化

コノシロは成長過程で名前が下記のように変わる出世魚です。

・稚魚(4〜5cm):シンコ
・若魚(7~10cm):コハダ
・若魚(12~13cm):ナカズミ
・成魚(15〜30cm):コノシロ


コノシロは上記のように成長するごとに名前が変わる魚の成魚です。成長しコノシロの大きさになると、骨が大きくなり気になるため、関東ではあまり食べられなくなります。しかし、旨みが一番強く、美味しいのは成魚のコノシロです。

(*コノシロの稚魚であるシンコについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

江戸前寿司の「シンコ(新子)」はどんな魚?旬の時期・味わいや食べ方のおすすめまで紹介!

コノシロは地方毎でも名前が変わる

コノシロは不思議な魚で、出世魚として成長過程で名前が変わるだけでなく、地方によってはまた別の違う名前で呼ばれています。先ほど紹介したのは関東の呼び方で、愛知県では「シナシ」「シンコ」「コウトウ」「オオイタ」、瀬戸内海方面では「ツナシ」「ツナセ」、高知県では「ドロクイ」「ジジャコ」、佐賀県では「ハビロ」と呼ばれています。

コノシロの捌き方は?

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