コノシロとはどんな魚?味はまずい・臭いって本当?食べ方のおすすめを紹介!
コノシロはどんな魚か知っていますか?実は成長とともに名前が変わる出世魚です。今回は、コノシロの〈旬・産地〉など生態や、「味はまずい・匂いは臭い」との噂は本当なのかも紹介します。コノシロの捌き方や〈酢漬け・塩焼き〉など食べ方のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
コノシロの捌き方を説明します。
1.包丁でコノシロの表面の鱗を取る
2.胸ビレと背ビレが頭の方に付くように斜めに包丁を入れて頭を落とす
3.包丁を斜めに置いて腹を切り取る
4.腹に空いた穴の中から内臓を取リ出す
5.流水でよく洗って腹の中の血合いや表面の鱗をきれいに流す
6.水気をよくきりペーパーなどで拭く
7.尾を左にしてまな板に置き、頭側から包丁を入れて中骨に沿って尾まで切る
8.裏がえしたらまた頭側から包丁を入れ、中骨に沿って尾まで切る
9.おろした身の腹骨を1枚ずつ包丁で切り取る
これでコノシロの三枚おろしが完成しました。シンコやコハダを捌く方法もこれと同じものです。このあとは塩を振って水分を抜いてから洗い、酢締めにしたり、焼いたりして食べてください。刺身で食べる場合は、最後に氷水で洗うと臭みが取れ、身が引き締まります。
コノシロを捌く際の注意点
ニシンやサバと同じくコノシロは青魚なので、足の早い魚といわれ、鮮度がすぐに落ちてしまいます。コノシロを購入後は氷で冷やしながら持ち帰り、冷蔵庫にすぐ入れましょう。捌くときも室温が20度以下になるようにし、腸炎ビブリオなどの食中毒菌が増殖しないようにしてください。腸炎ビブリオ菌は真水に弱いので、コノシロは洗いながら捌いていきましょう。
特に内臓を取った腹の中は、アニサキスが寄生している可能性があるので、流水できれいに洗います。鱗を取るときは力を入れすぎず、身を傷つけないように時間をかけてください。
(*アニサキスの見つけ方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
コノシロの食べ方のおすすめは?
成魚のコノシロ・稚魚のシンコ・若魚のコハダを捌いたら、どのように食べたらいいのかについて、おすすめのレシピを5つほど紹介します。参考にしてコノシロやシンコ・コハダを料理してみてください。
①コノシロの刺身
コノシロは成魚のため、捌いてから小骨を断ち切るように斜めに細かく切ります。また、脂ののった青魚特有の匂いがあるので、生姜とポン酢で食べると臭みが消えて美味しくなります。それでも臭みが気になる場合は、三枚おろしの状態で、すし酢・水・日本酒・レモンの果汁・旨味調味料を合わせたものにくぐらせ、水気を拭いてから使ってみてください。
②コノシロのカボ酢締め
三枚おろしにしたコノシロに塩を振ったあと洗い、酢とカボスを合わせたものに漬け込み、大葉で巻くレシピです。コノシロの酢漬けの一種ですが、柑橘類特有の香りと大葉の爽やかな香りが青魚の臭みを取ってくれます。香りをつけるのに一晩かかるので、食べたい前日に下処理する必要があります。
③コノシロの唐揚げ
コノシロの頭と内臓を取ったものに小麦粉をはたき、油で揚げた唐揚げのレシピです。トマトと玉ねぎで作った酸味があるドレッシングを上からかけて食べてください。さっぱりした味で、揚げ物に合います。魚料理全般に合うドレッシングなので、多めに作って、別の料理に使ってもいいです。このレシピはシンコやコハダなど小さい魚にも応用できます。