コノシロの刺身は旨い?アニサキス・寄生虫は?酢締め・捌き方なども紹介!
コノシロの刺身は美味しいのでしょうか?コハダとの違いも気になりますよね。今回は、コノシロの刺身は寄生虫(アニサキス)が危険かどうかや、捌き方・切り方を紹介します。骨を柔らかくする酢締めのやり方や、刺身以外の食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
コノシロの生刺身で食べれる?味はうまい?
コノシロはニシン科の魚で、シンコやコハダが成長して呼び名が変わったものです。ここでは、コノシロの味わいや、生刺身で食べられるのかどうかを紹介します。
コノシロは生刺身で食べられる
コノシロは、コハダやシンコと同様に生刺身で食べられる魚です。特に韓国では、秋になるとコノシロの刺身がよく食べられます。コノシロは小骨が多く、すべてを取り除くことは難しいので、下処理で柔らかくしてから骨ごと食べるのが特徴です。そのため、コノシロの刺身を美味しく食べるためには適切な下処理が必要となります。
コノシロの刺身の味わい
コノシロの刺身は、コハダと同様に豊かな旨みや甘みを味わうことができます。コノシロは酢で締められることが多いので、爽やかな酸味も感じられます。なお、プロの料理人が作ったコノシロの刺身は舌触りが良いものの、自分で捌いた場合は小骨の食感が目立つようです。
かずなり@漁tuber
@umibedessk
コノシロの刺身
骨はちょっと当たるけど
身の味は良い魚。
コハダの親だから旨味は詰まってる☺️
しゆみ
@SifasFenice
コノシロが沢山釣れたので、刺身にして頂きました!
肉厚で美味しいけど小骨が多い・・
さとうの別垢
@uragiriC3
コノシロ、刺身にした。骨切りしたけど……
口当たりがよろしくない。美味しいのに……
(*コノシロの味わいや食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
コノシロの刺身は寄生虫(アニサキス)が危険って本当?
コノシロの刺身には、アニサキスなどの寄生虫が存在する可能性はあるのでしょうか。ここでは、コノシロを生で食べる際の危険性について紹介します。
コノシロの刺身には寄生虫(アニサキス)がいる可能性がある
コノシロの刺身には、アニサキスなどの寄生虫が存在する可能性があります。アニサキスは、主に魚介類の内臓や筋肉に寄生し、白い糸状の形態をしています。アニサキスは酢締めしても死滅しないため、コノシロを生で食べる場合は注意が必要です。
寄生虫(アニサキス)の被害を予防する方法
アニサキスなどの寄生虫の被害を予防するためには、以下の方法が効果的です。
・マイナス20℃以下で保存する
・内臓を食べない
・寄生虫の有無を目視で確認する
アニサキスの場合は、マイナス20℃以下・24時間以上の冷凍で死滅します。家庭用の冷凍庫は-18℃前後なので、長めに冷凍保存するか、冷凍した状態で売られているコノシロを買うのがおすすめです。また、アニサキスは内臓に多く存在するため、内臓を食べないことも予防になります。
アニサキスは体長が2~3cmと比較的大きく、目視でも確認できるため、食べる前にコノシロをよく観察することも大切です。
コノシロの刺身用の捌き方は?骨はどうする?
コノシロの刺身を美味しく食べるためには、小骨の処理や捌き方が大切です。ここでは、コノシロの下処理・捌き方のポイントを紹介します。
まずは下処理を行おう
コノシロを捌く前に、まずは以下の方法で下処理を行いましょう。
①ウロコを落とす
②頭を切り落とす
③包丁で腹を切り取る
④内臓を取り出す
⑤コノシロをよく洗って水気を拭き取る
まずは、包丁でコノシロの身をこするようにしてウロコを落とします。次に頭を切り落としますが、この際に胸びれと腹びれが一緒に落ちるように斜めに包丁を入れることがポイントです。その後、体に残っているウロコや血合いを洗い流し、キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取りましょう。
コノシロの刺身用の捌き方
下処理が完了したら、以下の手順でコノシロを捌きます。
①中骨に沿って包丁を入れ片身を剥がす
②コノシロを裏返し同様の手順で片身を剥がす
③身に沿って包丁を入れて腹骨を取り除く
コノシロの尾が左にくるようにまな板へ置き、頭側から中骨に沿って包丁を入れていきます。片身が剥がれたら、尾は左のままコノシロを裏返し、同様の手順を繰り返します。剥がした2つの身には腹骨が付いているので、身の中心から斜めに包丁を入れて丁寧に取り除きましょう。
コノシロの刺身は酢締めにするのがおすすめ!
コノシロは、刺身にする前に酢締めすることで、より美味しく食べることができます。ここでは、コノシロの酢締めの方法について紹介します。
酢締めのやり方・手順
コノシロの酢締めのやり方・手順は、以下を参考にしてください。
①塩をふった竹ザルにコノシロを並べ塩をふる
②1時間ほど置く
③水で洗う
④酢洗いする
⑤酢に浸けて20分置く
⑥身を裏返してさらに20分置く
⑦保存容器に移し1日以上置く
コノシロはコハダに比べて身が大きいので、多めの塩をふることがポイントです。1時間経ったら水でよく洗い、その後、バットにコノシロと酢を入れてもみ洗いします。酢を一度捨て、身が完全に浸るまで酢を加えたら、途中で裏返しながら40分ほど置きましょう。余分な酢を切り、保存容器に移して冷蔵庫で1日以上置くと、コノシロが熟成されて美味しくなります。
酢締めにしたコノシロの刺身の日持ち
酢締めしたコノシロは、冷蔵庫で3日ほど保存することができます。酢締めして数時間後に食べることも可能ですが、1日以上置くことで味がまろやかになり、骨も柔らかくなります。酢には抗菌作用があり、安全に保存することができるので、なるべく熟成させてから食べましょう。
コノシロの刺身の切り方は?
酢締めした生のコノシロの切り方は、以下を参考にしてください。
①皮目に切り込みを入れる
②斜めに薄く切る
コノシロの刺身を美味しく食べるためには、小骨の処理が重要です。小骨を切るように、コノシロの皮目に細かく切り込みを入れましょう。また、切り方が厚いと小骨が目立ちやすいので、なるべく薄い刺身に仕上げることもポイントです。
コノシロの刺身以外の食べ方も!人気レシピで紹介!
コノシロは、刺身以外にはどのような料理にすると美味しく食べられるのでしょうか。ここでは、コノシロの刺身以外の料理の人気レシピを紹介します。
①コノシロの唐揚げ
コノシロを唐揚げにすると、小骨が柔らかくなり、子どもや高齢者でも安全に食べることができます。また、高温で調理するため、アニサキスなどの寄生虫による被害の心配もありません。
②コノシロと大葉のなめろう
コノシロを生で美味しく食べたい場合は、なめろうがおすすめです。刺身よりさらに細かく刻むため、小骨の存在が気にならなくなります。生姜や大葉を加えるため、爽やかな風味に仕上がります。
コノシロを刺身で食べてみよう
コノシロは、酢締めにすることで小骨が柔らかくなり、生でも美味しく食べることができます。また、下処理や捌き方・切り方にもコツがあるので、今回紹介した方法を参考にコノシロの刺身を作ってみてください。コノシロがたくさん釣れたときは、刺身以外の料理に挑戦するのもおすすめです。