コハダは出世魚?コノシロと違いは?旬・値段など特徴を紹介!
「コハダ」という魚を知っていますか?実は出世魚でコノシロの幼魚にあたります。今回は、コハダの〈旬・味わい〉など特徴や、コノシロとの違いを比較して紹介します。コハダの捌き方や、寿司以外の美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
実はコハダは出世しない出世魚として知られており、その理由は以下のような値段の変化にあります。
【1kg当たりの価格】
・シンコ 数万円
・コハダ 数千円前後
・ナカミズ、コノシロ 1000~2000円
出世魚の代表と言えばカツオやハマチなどで、おおむね成長に伴って価値が高くなるため、それを人の出世に見立てて縁起の良い「出世魚」と表現されます。しかし、コハダは逆に大きく育つほど価格が下がるのが特徴です。
初物のシンコの場合、高いときでは十万円を超えることもありますが、ナカミズやコノシロになると値段が下がります。このような理由から出世しない出世魚と称されるようになったようです。
コハダとコノシロの味わいなど特徴の変化・違い
コハダが成長してコノシロになると、骨が太く固くなるだけでなく皮も固くなります。シンコやコハダのときのような薄く口当たりのよい皮ではなくなり、小骨も多くなるので食べづらいです。
一方で脂のノリは成長したコノシロの方がよく、旨味もあります。しかし、酢との相性は悪くなるので、コハダのような酢と合わせる食べ方はされません。寿司ネタ以外の煮付けや焼き魚の方が向いていて、質のよい白身魚の味わいが感じられます。
コハダは寿司通にとって特別な寿司ネタ?なぜ?
寿司ネタにはいろいろな魚が使われますが、中でもコハダは特別なネタとして扱われ、寿司通の間で人気です。どうしてコハダが特別な寿司ネタだとされるのか、その理由を紹介します。
コハダを食べて寿司屋・職人のレベルを見極めるため
コハダは鮮度が落ちやすい青魚で、美味しいコハダを調理しようとすると、仕入れのルートからネタの管理までしっかりと行う必要があります。さらに、内臓を丁寧に処理しなければ臭みが出てしまうことから、小骨の処理などの下処理の技術も欠かせません。
また、皮が薄く、大きさによって味わいが変わるため酢や塩の加減も難しくなります。コハダを寿司ネタに使うためには、こうした一連の職人の技術が問われるため、寿司職人の腕がわかる魚と考えられています。こういった背景から、寿司通はコハダを食べて寿司屋・職人のレベルを見極めることがあるようです。
コハダの選び方や捌き方は?
コハダが売られているのを見たら、ぜひ自分で捌いて調理をしてみましょう。ここでは美味しいコハダを選ぶためのポイントや、自宅でコハダを捌く方法を具体的に紹介します。
美味しいコハダの特徴
美味しいコハダを見極めるためのポイントは以下の通りです。
・目の色が銀色に輝いている
・腹の色がつやのある銀色をしている
美味しいコハダを見分けるには、コハダの目と腹の色を確認するのがおすすめです。どちらもしっかり銀色に輝いた色をしていれば新鮮で美味しいコハダです。目の色が赤く変色したり、腹の部分が黒ずんで見えたりするものは鮮度が悪く味も落ちています。
コハダの捌き方
コハダを捌く手順を紹介します。
①尻尾から頭にかけて鱗を取る
②頭とお腹を落とし、内臓をかき出す
③お腹の部分をしっかり洗って塩水につけておく
④中骨に沿って包丁を入れて開く
⑤再度塩水でよく洗う
コハダを捌くときは、塩水を用意してこまめに洗うことが大切です。骨も細かいので、身を破らないよう慎重に扱いましょう。一つ一つの作業を丁寧に行えば決して難しいことはなく、自宅でも十分に捌けます。
コハダの美味しい食べ方・レシピ
ここではコハダを活用したおすすめのレシピを3つ紹介します。コハダを自分で捌いた際などには、これらのレシピを参考にしてコハダを料理してみてください。