エソはどんな魚?食べ方は刺身が一番?さばき方〜味・旬の時期まで紹介!
エソとはどんな魚か知っていますか?スーパーに並ぶことがないので、知らない方もいるでしょう。今回は、エソの〈旬の時期・味・種類〉のほか、美味しい食べ方や調理法を紹介します。エソのさばき方や、活用レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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高級魚「エソ」とは?どんな魚?
エソとは太平洋沿岸でよく釣れる魚で、釣りを趣味にしている人からは嫌われる魚として有名です。釣れてもリリースすることが多いのですが、その食べ方や驚くほど美味しい高級魚であることは、あまり知られていません。まずは、エソとはどういう魚なのか、特徴から説明します。
エソの旬・生態
エソは、ギザギザの歯でなんでも噛みついて食べるどう猛な肉食性で、見た目も醜い魚です。エソという名前も、日本古来で使われていた、醜くて見たくないものを意味するエミシ・エソ(蝦夷)が由来だと言われています。現代でも釣ったときに釣り具が傷ついたり、小骨が多くて食べにくい魚のため、釣り人に嫌われている魚です。
エソは産卵期を迎える春~夏が旬にあたりますが、1年通して味が安定している魚です。生息している地域は、千葉以南の太平洋沿岸で、九州までの比較的暖かい海にいます。夜行性ですが、浅い砂地に生息しているため、昼でも釣れることがあります。オスよりもメスの体の方が大きいのが特徴です。
エソの種類
エソは世界の海で確認されているのは34種類ありますが、日本沿岸にいるのはそのうちの一部です。
・マエソ
・ワニエソ
・スナエソ
・トカゲエソ
・オキエソ
・アカエソ
エソは、大きく裂けた口の中には鋭い歯が多く、爬虫類を連想させることから、トカゲやワニといった名前が付きます。マエソ・ワニエソは太平洋沿岸でよく釣れる種類のエソです。スナエソは、練り物の原料によく使われます。オキエソ・アカエソは赤みが強いのが特徴です。
エソの味・風味は?まずい?
醜い魚として扱われ、嫌われることも多いエソを目にするのは、かまぼこの原材料です。安いかまぼこはスケトウダラが使われていることが多いのですが、高級かまぼこの具材にはエソが使用されています。また、食味が良く通年味が安定しているので、日本料亭でも出されることもあり、美味しい料理に変身できる魚です。
加工用の魚のため市場では安く取引されますが、元々出回らない魚なので、刺身の味などは知る人ぞ知る味と言われています。身の水分は多いですが、いい出汁が出る白身で、うま味や甘みがあるのが特徴です。皮は厚めですが、独特の風味があります。
Twitterの口コミ
夕ご飯!アオリイカとエソの刺身、イカの天ぷら、エソのつみれ汁とか魚卵とか塩焼きとか…美味しかった!(*´▽`*)
Twitterの口コミ
ショアジギンガーへ。
エソが釣れたら一度食べてみて欲しい。
新鮮なうちは刺身で。
美味いです。
薩摩揚げ、天ぷらなど揚げたらより一層美味いです。
エソの美味さにはまったら、次回から狙うようになります。
そして、だんだんとエソしか釣れなくなります。
エソのさばき方・注意点は?
エソは見た目が悪くても、高級かまぼこに使われる美味しい魚だということが分かりました。たくさん釣れた時や、手に入った時に役立つ、エソのさばき方を紹介します。
エソのさばき方・手順
エソをさばくときの、手順を説明します。
1.ウロコを取る
2.横ヒレに平行に包丁を突き刺し、胸ヒレに向かって包丁を抜く
3.胸ヒレから尾ヒレに向かって包丁を入れる
4.横ヒレから魚のアゴに向かって包丁を斜めに、左右から入れる
5.頭を持って中骨を折り、頭を引っ張り内臓を取り出す
6.腹をさばくときに、尾ヒレまで切り込みを入れておく
7.腹側を下にして、包丁を横にして、身を叩いて開く
8.尾ヒレの根本の中骨だけを切る
9.頭側の骨の先を押さえて、尾ヒレを持って骨をはがす
エソは水分が多いため身が柔らかく、潰れやすいので優しく持ちましょう。最後に骨と身をはがすときに、やっかいな小骨がほとんどとれるので、この方法はおすすめです。包丁で叩いて開くときは、出刃包丁など重さのある包丁を使うと、開きやすくなります。8番の中骨を切る時は、尾ヒレごと切らないように注意しましょう。
また、エソは寄生虫アニサキスがいることがある魚です。アニサキスは宿主の魚が死ぬと、内臓から筋肉へ移動するので、刺身で食べるなら新鮮なうちにさばいてしまいましょう。
エソに毒はないが歯が鋭いので要注意
エソの歯は鋭利で強く、釣り糸を切ってしまうほど強力ですが、毒はありません。外から押すと内側に倒れて、内側から外に出ようとすると立って引っかかり、一度かみついたら抜けにくい仕組みになっています。口が大きく、歯は数も多い上に外側に向かって生えているので、頭を持ってウロコを取る時などに怪我をしないように注意しましょう。