鶏肉の加熱時間・焼き加減の目安は?調理法別に火が通ったかの見分け方と紹介!
鶏肉の適切な加熱時間・温度を知っていますか?今回は、鶏肉の加熱時間・温度を、焼き加減・火の通りの目安や生焼けの判断方法とともに紹介します。鶏肉の加熱時間の不足による食中毒などの症状や加熱時間が足りない場合の再加熱の方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 鶏肉の加熱時間・温度は?【調理法別】
- ①フライパン(鍋):10分(170〜180℃)
- ②電子レンジ:6分(600w)
- ③グリル:7分(300℃~)
- ④低温調理の場合:120分(60℃)
- 鶏肉の加熱後の火の通り・生焼けの目安は?
- ①中心温度をはかる
- ②肉汁の色で判断する
- ③表面ではなく切り口の色を確認する
- 鶏肉の加熱時間・温度が十分でも生焼けになる場合とは?
- ①分厚すぎる
- ②肉の温度が低すぎる
- ③温度が高すぎて中に火が通ったように見えてしまう
- 鶏肉の加熱時間が不足した状態で食べるとどうなる?
- カンピロバクターによる食中毒の可能性
- 鶏肉の加熱時間が足りない生焼け時の再加熱の方法は?
- フライパンやグリルがおすすめ
- 湯煎もあり
- ただし電子レンジは加熱ムラがあるためおすすめできない
- 鶏肉の加熱時間・温度を抑えよう
表面ではなく切り口の色を確認する方法は、以下の通りです。
①加熱調理した鶏肉を切る
②鶏肉の中心部が白色であれば火が通っている
切った鶏肉の中がピンク色の場合は、火は通っていません。特に鶏肉の周囲が白色で中心部だけがピンク色の時には、再加熱が必要です。稀に鶏肉の中心部は白くなっているのに外側にピンク色の箇所があるものもありますが、この場合は火が通っています。唐揚げや鶏肉の天ぷらなどを一度に複数揚げた時には、表面だけではなく切り口の色を確認しましょう。
(*鶏肉が赤い原因と生焼けとの見分け方について詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)
鶏肉の加熱時間・温度が十分でも生焼けになる場合とは?
調理器具に合わせて加熱時間や温度などの焼き加減に気をつけても、鶏肉が生焼けになることはあります。その理由を理解しておくと、調理の段階で予防策を講じることが可能です。ここでは鶏肉の加熱時間や温度に問題がなくても、生焼けになる原因について説明します。
①分厚すぎる
鶏肉が分厚すぎると表面の焼き加減がよくても、中まで火が通らないことがあるので注意が必要です。鶏肉を切ってから調理する場合は、厚さを均等に揃えておくとこうした事態が避けられます。また加熱時間の短縮にもつながるので、日頃から意識することをおすすめします。
②肉の温度が低すぎる
鶏肉を冷蔵庫から取り出してすぐに調理するなど、肉の温度が低すぎることも生焼けの原因です。表面が温まっていても、鶏肉の中心部が冷たいままなので温度がなかなか上がらないことが理由です。冷凍庫から出した鶏肉は解凍してから使う、冷蔵保存していたものも常温に戻してから調理すると生焼けしにくくなります。
③温度が高すぎて中に火が通ったように見えてしまう
加熱温度が高すぎると表面の焼き加減がよいことで、中まで火が通ったように見えるのも原因の1つです。皮がついた鶏肉やグリルで高温調理する場合にはアルミホイルで覆う、あるいは中火から弱火で時間をかけて加熱するようにするとよいでしょう。唐揚げや鶏肉の天ぷらを一度に複数揚げる際には、同じような大きさのものを選んで鍋に入れるのもおすすめです。
鶏肉の加熱時間が不足した状態で食べるとどうなる?
鶏肉が生焼けかどうかの見分けがつかずに、誤って食べてしまうこともありそうです。しかし加熱が不十分で生焼けの鶏肉を食べても、問題がないのかが気になります。ここでは、加熱時間が不足している鶏肉を食べるとどうなるのかについて説明します。
カンピロバクターによる食中毒の可能性
加熱が不十分で生焼けの鶏肉を食べると、カンピロバクターによる食中毒を引き起こす可能性があるので注意が必要です。また鶏肉の表面に付着するサルモネラ菌が原因で、食中毒を起こすケースも見られます。カンピロバクターの潜伏期間は2~7日、サルモネラ菌は8~48時間となっており、食中毒症状があらわれます。
カンピロバクターは65℃まで加熱すると消失しますが、その温度ではサルモネラ菌は死滅しません。鶏肉はしっかり中心部まで加熱して、食中毒にかからないよう注意しましょう。
(*鶏肉の生焼けは危険かについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を読んでみてください。)