にんにくの賞味期限は?常温・冷蔵・冷凍の保存法別の目安や見分け方を紹介!
【管理栄養士監修】にんにくの賞味期限はどれ程か知っていますか?今回は、にんにくの賞味期限を〈皮付き〉〈カット済み〉で常温・冷凍・冷蔵など保存方法別に紹介します。〈芽が緑〉〈発芽している〉〈しわしわ〉など状態別の賞味期限や長持ちさせる保存方法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
にんにくに含まれているアリインは、切ったり擦りおろしたりする刺激でアリシンへと変化します。これがにんにくの香りとなる物質ですが、アリシンは揮発性であるため、カット後に時間が経つにつれ減少してしまいます。
スライスカットしたものは空気に触れないようにしっかりとラップをして冷蔵だと2〜3日、冷凍だとラップをしたりジップロックに入れて1か月程度を目安にしましょう。
みじん切り・すりおろしの場合(約2日〜3日)
みじん切りやすりおろしをしてからのにんにくの保存は、冷蔵だとスライスカットと同じく2〜3日程度です。香りがどんどんなくなってしまうため、下処理してからの冷蔵保存はおすすめはできません。冷凍の場合は、ジップロックに入れて平らにしておけば使いたい分だけパキパキと折って取ることができます。1か月程度が目安です。
すりおろすとき、金属のおろし器だと、にんにくのアリシンと鉄分が反応し、変色する場合があるので陶器やプラスチックを使うのが良いでしょう。ただ、変色しても問題なく食べることはできます。
にんにくの賞味期限が切れてるか迷う場合とは?
にんにくの賞味期限が切れているのか迷ってしまうとき、緑色の芽が生えていたりしわしわになっているなど状態別に食べれるのかを説明します。
芽が緑色で発芽している場合
にんにくは常温で保存できて、風通しの良い場所なら3か月程度は問題ありませんが、湿気が多かったり気温が高すぎると傷みやすくなります。半年ほど放置したにんにくからは、緑色の芽が出てきますが、取り除けば問題なく食べることができます。
しかし、発芽に栄養が取られており、にんにく自体の美味しさは減っているため、早めに食べましょう。にんにくの芽の部分はジャガイモのように毒があるわけではありませんが、芽の部分は調理すると焦げやすいので注意しましょう。
(*にんにくの芽について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
しわしわの場合
にんにくは保存している間に少しずつ水分が抜けてきます。そのため長期保存が可能ですが、乾燥し過ぎるとしわしわになってきます。乾燥しすぎて中身がスカスカになっていつ場合、保存状態が悪い、保存期間が長過ぎるなど腐る手前ですので、食べない方が安全です。
多少しわしわになっても食べることはできますが、味や風味が落ちているため、早めに食べ切るのが良いでしょう。
にんにくの賞味期限を伸ばす保存方法は?
長期保存が可能なにんにくの賞味期限を更に伸ばす保存方法はあるのでしょうか。腐らせる前に加工して美味しく食べきることができるおすすめの方法を紹介します。
オリーブオイルにつける
にんにくをオリーブオイルにつけるガーリックオイルを作って保存する方法を紹介します。1ヶ月程度持つので試してみてくださいね。
1.にんにく一個は皮を剥いて丸ごとでもスライス、みじん切りなどお好みでカットする
2.鍋にオリーブオイル50mlと下処理したにんにくを入れて2分加熱する
3.煮沸消毒した瓶に入れて冷蔵保存する
調理で余ってしまったにんにくでも作ることができて、オリーブオイルの効果で香りや風味が落ちることなく保存することができます。鷹の爪を入れるとペペロンチーノなどにおすすめのピリッと辛いオイルになり、ハーブを入れると香り良くなるのでお好みでアレンジすることもできておすすめです。
kay.
管理栄養士
にんにくの独特な香りと主な薬効は硫化アリルのアリシンの働きです。この成分には血管を広げ、血圧の降下が期待できたり、ビタミンB1の吸収を高め、疲労回復させる働きがあります。 オイルで加熱することでオイルが蓋の代わりになり、にんにくの栄養素を逃さず閉じ込めてくれるので、無駄なくにんにくの成分を摂ることができます。ドレッシングや料理の香り付けにおすすめです。
(*にんにくのオリーブオイル漬けの作り方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)