クサフグは食べられる?毒性は?刺身など食べ方・味わいや捌き方も紹介!
クサフグを食べることができるのか知っていますか?毒性が気になりますよね。今回は、クサフグの毒性や食べられるのかを、味わいや〈刺身・唐揚げ〉など食べ方のおすすめと紹介します。クサフグの捌き方についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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クサフグを食べることはできる?毒の危険性は?
釣りをする人なら一度くらいは偶然クサフグを釣ったことがあるのではないでしょうか。クサフグは、海釣りでは比較的簡単に釣り針にかかることがある魚です。ここではそんなクサフグを食べることはできるのかや、毒の危険性について紹介します。クサフグを食べてみようと思っている人は、参考にしてください。
クサフグは毒性が弱い筋肉部分のみ食べられる
クサフグの毒性が強い部分は以下の通りなので、注意するようにしましょう。
【猛毒】
・肝臓
・卵巣
・腸
【強毒】
・皮膚
【弱毒】
・精巣
同じフグでも刺し身やちり鍋などに使うトラフグとは毒を持つ部位が違います。小さな魚ですが危険な猛毒があるので、注意が必要な魚です。特に内臓には猛毒が含まれ、死に至る事例もあり厚生労働省のホームページにも詳しく記載されています。クサフグで安全に食べられる部位は内臓や皮膚を除く筋肉だけで、尾びれなどは皮膚に当たるので食べられません。
クサフグは毒性が強く死亡する危険もある
以下はクサフグの毒で起こる症状の数々で、1段階から4段階で症状が悪化していきます。
【第1段階】
・口唇と舌端の軽い痺れ
・指先の痺れ
・歩行困難
・頭痛や腹痛
【第2段階】
・不完全運動麻痺
・嘔吐
・運動不能
・知覚麻痺
・言語障害
・呼吸困難
・血圧降下
【第3段階】
・全身の完全麻痺
・骨格筋の弛緩
・失語
・顕著な低下血圧
・呼吸困難
【第4段階】
・意識消失
・呼吸停止
・心停止
・死亡
フグ毒のテトロドトキシンは、成人男性が1〜2mgを摂取しただけで死に至る恐ろしい猛毒で、決して安易にさばいて食べたりできない魚です。厚生労働省のホームページでも注意喚起されているように、釣り人や免許を持たない素人の調理によって発生している事例が非常に多いです。
ちなみにクサフグの毒性が効かない魚もいる
クサフグなどの小型種のふぐは、サバフグやトラフグなどの大型のフグに食べられてしまうことがあります。またクサフグを食べる魚の代表はウツボと言われ、クサフグの毒性が効かないクサフグの天敵です。
クサフグの捌き方は?自分でできる?
ここまで聞いて、猛毒を持つクサフグを自分で捌いて食べてみようと思う人はあまり多くないでしょう。しかしクサフグの捌き方を知ってみたい、自分でできるか知りたいという好奇心旺盛な人は、参考にしてください。
クサフグを自分で捌いて食べるのは違法ではないが…
この動画の作者は、フグの調理免許を持っています。動画中で何度も簡単と言っていますが見様見真似で素人が手を出すのは厳禁で、そのためにフグの調理は調理免許が必要なのです。ですのでクサフグを自分で捌いて食べるのは法律違反ではありませんが、くれぐれも過信せず安全な方法で行いましょう。
クサフグやコモンフグなどの小型種のフグは可食部が筋肉のみですが、魚体が似ている中型種のフグは皮、筋肉、精巣が食べられる、地方によって魚の呼び方が違うことがあるなど、とても高い知識が必要です。フグの調理は調理師免許を持つ人の指導の元で、安全に自己責任で行いましょう。
クサフグの食べ方・味わいは?刺身は合う?
クサフグの食べ方や味わいはどうなのでしょうか。刺身料理には適している魚なのでしょうか。ここではクサフグの味わいや食感、調理法を紹介します。調理済のクサフグをもらったときなどに役に立つ情報を挙げるので、参考にしてみてください。
クサフグの味わい・食感
クサフグの味わいや食感は以下の通りです。
・香りがよい
・濃厚な味がする
・ほど良い弾力
・うま味が高い
クサフグは釣り人からは外道とも呼ばれ、針を食いちぎったり仕掛けを壊したりするので敬遠されることも多い魚ですが、料理を安全にすればとてもうま味の高い魚です。