落し蓋はキッチンペーパーで代用OK？溶けるから有害？効果や作り方も紹介！

落し蓋は、煮込み料理を美味しく調理するためによく使われている調理器具です。落し蓋をキッチンペーパーで代用すると溶けて有害物質が発生するとの説がありますが、本当でしょうか。ここでは、キッチンペーパーが落し蓋の代わりに使えるか否かについて紹介します。

落し蓋の代用には、クッキングペーパーと記載された種類のキッチンペーパーを使えば問題ありません。キッチンタオルは、不燃織りタイプのクッキングペーパーよりも薄い素材で作られています。そのため、煮汁や油などの高温のものや水・沸騰した煮汁の気泡に接すると、破れて千切れるほか溶ける可能性があります。

一方で、不燃織りタイプのクッキングペーパーは厚手で強度があり熱にも強いため、落し蓋として使っても溶けたり破れたりすることはありません。

以前キッチンペーパーのような紙製品から有害物質が検出されたことがあり、再生紙を原料とする商品には発がん性物質が含まれているとの噂も流れました。実際はキッチンペーパーに人体に影響を与える濃度の有害物質が含まれている訳ではないが、心配な場合はキッチンペーパーを落し蓋代わりに使うのは避けた方が無難です。

落し蓋にキッチンペーパーを使うと、具材に味が染み込みやすくなります。煮汁の上にキッチンペーパーを乗せて落し蓋にすると、キッチンペーパーが煮汁をよく吸収するため、具材全体にまんべんなくしっかり煮汁を吸わせることができます。

落し蓋として使うキッチンペーパーは、具材に味を染み込ませるだけでなくアクや臭い取りにも適しています。キッチンペーパーは吸水性が高いため、落し蓋として煮汁の上に乗せるだけでアクを吸って取り除くことができ、同時に食材の臭味を除去することも可能です。

また、キッチンペーパーで落し蓋をすると肉や魚の臭みが蒸気とともに流出するため、雑味のない美味しい料理が作れます。

一般的な落し蓋とは違い、キッチンペーパーで落し蓋の代用をした後は使い捨てができます。落し蓋には空気を通すための小さな穴が開いていますが、使った後は穴に煮汁が溜まって汚れを落とすのに手間がかかることがあります。キッチンペーパーを使えば煮汁で汚れても洗う必要がなくそのまま捨てられるので、調理の時短短縮に繋がるでしょう。