土瓶蒸しの食べ方は?マナーは?松茸・すだちの食べ方など詳しく紹介!

土瓶蒸しの食べ方を知っていますか?今回は、〈松茸〉などが入った土瓶蒸しの正しい食べ方を、〈マナー〉や〈すだち〉の使い方とともに紹介します。土瓶蒸しの中身は食べないのかや、発祥地についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 土瓶蒸しとはどんな料理?松茸を使う?
  2. 土瓶蒸しは松茸・ハモなどの具材を用いた秋の代表的な料理
  3. 土瓶蒸しの正しい食べ方は?
  4. 土瓶蒸しの正しい食べ方
  5. 昔は中身・松茸を食べなかったが今は食べても良い
  6. 土瓶蒸しの詳しい食べ方は?マナーはある?
  7. ①左にお猪口・右にすだちを置く
  8. ②一口目からすだちを入れず最初は香りのみを楽しむ
  9. ③お出しをお猪口に移して飲む
  10. ④すだちを絞る
  11. ⑤具材を食べる
  12. ⑥食べ終わったら土瓶の蓋を最初の状態に戻す
  13. 土瓶蒸しの食べ方を知っておこう

土瓶蒸しとはどんな料理?松茸を使う?

懐石料理などに出てくることのある土瓶蒸しとは、どのような料理なのでしょうか。ここでは会食や接待などの席で食べる可能性がある土瓶蒸しについて、食べ方やマナーを詳しく紹介します。松茸を入れない土瓶蒸しがあるのかなどについても紹介するので、参考にしてください。

土瓶蒸しは松茸・ハモなどの具材を用いた秋の代表的な料理

土瓶蒸しは土瓶の中に松茸やハモや野菜など四季折々の具材が入っていて、芳醇なだし汁と具材の風味を味わえる逸品です。日本ならではの懐石料理に出てくることの多い蒸し料理で、吸い物の代わりに出されることもよくあります。

土瓶蒸しの発祥地は確かではありませんが、松茸入り土瓶蒸しの発祥地は松茸産地の丹波地域の説が有名といわれています。土瓶蒸しには松茸なしでシメジやマイタケなどが使用されることもあれば、キノコ類を使用せずに香辛料で香りや味をつけるものもあります。

土瓶蒸しの正しい食べ方は?

土瓶蒸しには、食べる順番など食べ方に決まりなどがあるのでしょうか。ここでは土瓶蒸しの食べ方について、正しいとされる手順やポイントを詳しく紹介します。

土瓶蒸しの正しい食べ方

土瓶蒸しの正しい食べ方・手順は、以下の通りです。

1.だし汁の香りを楽しむ
2.だし汁を飲む
3.具を食べる


土瓶蒸しは最初にだし汁の香りを楽しみ、その後にだし汁を飲んで味わいます。だし汁本来の香りと味を堪能した後に、好みで土瓶に添えられているすだちを絞るとだし汁の風味の変化も楽しめます。次に土瓶の中の具を食べますが、具を少し食べてはだし汁を飲むという、交互の食べ方を必ずすることがポイントです。

昔は中身・松茸を食べなかったが今は食べても良い

土瓶蒸しはだし汁のみを飲んで中の具材は食べないとする風習もありましたが、現在は土瓶の中の具材も食べても良いと言われています。旬の具材が取り入れられた栄養も豊富な土瓶蒸しは、だし汁と具材の両方を食べることで、香りと味を存分に堪能できます。

土瓶蒸しの詳しい食べ方は?マナーはある?

土瓶蒸しの食べ方には食べる順序やマナーがあるのか、土瓶に添えられたお猪口やすだちの使い方なども気になります。ここでは土瓶蒸しの詳しい食べ方やマナーについて、順序だてて詳しく説明します。

①左にお猪口・右にすだちを置く

土瓶蒸しが運ばれてきたら、最初に土瓶の蓋の上にのせられているお猪口とすだちを移動させます。この時お猪口は左側に置いて、すだちは右側に置くようにします。お猪口は右手で取って、蓋を開けるような動作で底を下にして置くのが正しい置き方です。

②一口目からすだちを入れず最初は香りのみを楽しむ

お猪口に土瓶のだし汁を注いでお猪口を両手で持ち鼻先に近づけて、最初はだし汁の香りのみを楽しむようにします。一口目からすだちを入れることはしないで、まずはだし汁本来の風味を堪能するのが正しい手順で、料理人への礼儀とも言われています。

③お出しをお猪口に移して飲む

お猪口に注いだ土瓶蒸しのだし汁の本来の香りを堪能した後は、お猪口のだし汁を飲んで味わいましょう。土瓶蒸しに入っている様々な具材の旨味が凝縮されただし汁は絶品で、吸い物のような感覚で芳醇な味わいを楽しむことができます。

④すだちを絞る

だし本来の香りと味を堪能したら、すだちを絞り入れることで味わいの変化も楽しめます。すだちを入れる方法・手順やポイントは、以下の通りです。

1.土瓶の蓋を開ける
2.すだちを土瓶の中に絞る
3.土瓶に蓋をして5〜10秒ほど蒸らす
4.お猪口にだし汁を注いで味わう


土瓶の中にすだちを絞る時は、マナーとしてすだちの汁が飛ばないようにすだちを手で覆うようにして絞りましょう。土瓶に蓋をして蒸らしたら、再びお猪口にだし汁を注いで味わいの変化を楽しみます。土瓶の中にすだちを絞る以外の方法として、お猪口に絞ったりお猪口にのせた具材に直接すだちを搾ったりする方法があります。

⑤具材を食べる

土瓶蒸しのだし汁を存分に堪能した後は、様々な具材の味を楽しみます。具材を食べる順番としては、はじめに主役の松茸を食べてからハモなど季節の味をバランスよく食べましょう。具材を食べる時はひとつ食べる毎にだし汁を飲むことを交互に行うのが正しい食べ方で、お猪口は具材の取り皿として活用することが可能です。

⑥食べ終わったら土瓶の蓋を最初の状態に戻す

土瓶蒸しの汁と具材を全て食べ終えたら、必ず土瓶を元の状態に戻します。土瓶の蓋は戻す時に裏返すと破損の恐れがあるので、本来の向きにして戻すことがポイントで、お猪口は伏せて土瓶の蓋の上にのせましょう。

土瓶蒸しの食べ方を知っておこう

日本の伝統的な食器の一つの土瓶で提供される松茸などの土瓶蒸しには、食べ方に手順やマナーがあります。土瓶蒸しを食べる機会には紹介した食べ方を参考にして、松茸などの土瓶蒸しの風味を存分に味わってください。

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