北海道のお雑煮の特徴は?具材が甘い?歴史やレシピ・作り方を紹介!
北海道のお雑煮の特徴を知っていますか?北海道には地域により異なった、様々なお雑煮が存在するようです。今回は、北海道のお雑煮の<特徴・由来・歴史>や、<作り方・レシピ>を紹介します。北海道のお雑煮と<東京・沖縄>の違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
北海道のお雑煮の特徴は?
北海道で食べられているお雑煮には、どのような特徴があるでしょうか。今回は北海道のお雑煮の特徴について、ルーツ別に詳しく紹介します。北海道のお雑煮の歴史や他の地域との違い、おすすめのお雑煮の作り方も紹介するので、参考にしてください。
北海道には全国各地のお雑煮が存在する
北海道には明治時代から大正時代にかけて200万人が移り住んだという歴史があり、全国各地のお雑煮が存在します。北海道のお雑煮は、故郷を離れ北海道に住む人々によって故郷の雑煮料理が再現され、受け継がれてきたことに由来します。
北海道のお雑煮の特徴を紹介!【ルーツ別】
ここでは、北海道のお雑煮の特徴をルーツ別に詳しく紹介します。材料がシンプルなものや具だくさんなものなど様々な特徴のお雑煮料理があるので、参考にしてください。
①【北海道・東北】鶏だし×角餅
北海道・東北がルーツのお雑煮によく使われる材料は、以下の通りです。
・角餅
・ごぼう
・にんじん
・油揚げ
・椎茸
・つと
北海道・東北がルーツのお雑煮は、北海道で最も多い形態といわれています。鶏肉でだしを取って醤油で味付けをするお雑煮で、角餅は焼いて入れ、つとと呼ばれる切り口がつの文字のなると巻きを入れる特徴があります。
②【北海道(日本海沿岸)】ノリを盛り付ける
北海道の日本海沿岸がルーツのお雑煮には、以下の材料がよく使われています。
・角餅
・にんじん
・ごぼう
・油揚げ
・豆腐
・こんにゃく
・長ネギ
・かまぼこ
・のり
北海道の日本海沿岸地域のお雑煮は、昆布と煮干しでだしをとって醤油味の澄まし汁にして、角餅は柔らかく焼きます。仕上げにのりを盛り付けるのが特徴で、最近はカマボコに代わって豚肉や鶏肉などが入れられています。
③【青森県・道南地域】2日•3日•5日に餅を食べる
青森県・道南地域では、以下のようなお餅が正月に食べられます。
・小豆餅
・きなこ餅
・ゴマ餅
青森出身の家々や函館や松前などの道南地域では、お雑煮ではなく2日に小豆餅、3日にフキトリと呼ばれるきな粉餅、5日にゴマ餅などが食べられます。アンコモチとも呼ばれる小豆餅は、角餅を焼いて湯通ししたものに小豆あんをまぶし、ゴマ餅はゴマを擦って砂糖醤油で味付けしたゴマダレをお餅にまぶします。
④【山形県】醤油味×丸餅
山形県がルーツのお雑煮によく使われる材料は、以下の通りです。
・丸餅
・ごぼう
・にんじん
・椎茸
・油揚げ
・豆腐
山形県がルーツのお雑煮は、野菜や豆腐などの具をたくさん入れて醤油味に仕立てます。正月の餅は男性が焼くという言い伝えがあり、丸餅は柔らかく焼いたり茹でたりしてからお椀に入れて、澄まし汁を注ぎます。
⑤【新潟県】サケ・イクラ
新潟県がルーツのお雑煮には、以下の材料がよく使われています。
・角餅
・ごぼう
・にんじん
・里芋
・豆腐
・こんにゃく
・甘塩サケ
・イクラ
新潟県にはサケ漁が盛んな地域もあることから、新潟県がルーツのお雑煮にはサケやイクラが入っています。お餅は角餅が使われつゆは醤油で味付けした澄まし汁で、歯ごたえがあって美味しい具だくさんのお雑煮です。
⑥【福井県】かつお節でシンプルに
福井県がルーツのお雑煮には、以下の具材が使われています。
・丸餅
・かつおぶし
福井県がルーツのお雑煮は、お餅とかつおぶしだけのシンプルなもので、昆布だしで丸餅を煮て味噌で味を整えます。かぶや大根などの具を入れることもあり、札幌市でも福井県がルーツのお雑煮が食べられているようです。
⑦【香川県】餅の中にあんこ
香川県がルーツのお雑煮によく使われる具材は、以下の通りです。
・あん入りの丸餅
・大根
・にんじん
香川県がルーツのお雑煮は、白味噌で味付けした汁に甘いあんが中に入った丸餅を入れます。江戸時代の香川県では貴重品の砂糖が作られていて、年に1度のお正月に砂糖を使って作るあん入りの餅を雑煮に入れるならわしがあり、今日に受け継がれています。
北海道のお雑煮とその他の地域の違いは?
北海道のお雑煮とその他の地域のお雑煮とでは、どのような違いがあるでしょうか。ここでは北海道のお雑煮と東京や沖縄のお雑煮の違いについて紹介するので、参考にしてください。
①北海道と東京のお雑煮の違い
東京のお雑煮はかつおと昆布であっさり味に仕立てた澄まし汁で、お餅は焼いた角餅を入れます。具材には鶏肉やなるとや青菜などの野菜が使われますが、なると派とかまぼこ派、ほうれんそう派と小松菜派に分かれることもよくあるようです。地方出身者も多く住む東京では、各地域の文化が混ざり合ったお雑煮料理のレシピが多く存在していると考えられます。
②北海道と沖縄のお雑煮の違い
沖縄にはお雑煮はないとされていますが、お正月には中身汁を食べる習慣があります。中身とは豚モツを指し、中身汁はすまし汁に豚モツとお好みの具材を入れて作ります。お餅を入れないシンプルな吸い物で、さっぱりとした味わいが特徴です。
北海道のお雑煮のおすすめレシピ・作り方を紹介!
ここでは、北海道のお雑煮のおすすめレシピと作り方を紹介します。めんつゆを活用するものやお好みのだしで作れるお雑煮料理も紹介するので、参考にしてください。
①鶏ガラスープの具だくさん雑煮
食べやすく切った鶏肉と野菜などをたくさん入れて作るお雑煮のレシピで、つゆは鶏ガラでとったスープを活用します。鶏ガラスープで具材を柔らかく煮て調味料で味付けして、お餅を加えてひと煮したら出来上がりです。
②醤油味の北海道のお雑煮
お好みのだしで作れる醤油風味のお雑煮は、千切りにした具材を煮立てただしに入れて、塩と醤油とみりんで味付けします。焼いた餅に具入りのだしを注いで三つ葉とイクラを飾りつけたら完成で、高野豆腐を入れるのもおすすめです。
③北海道の田舎のお雑煮
だしが効いた具だくさんの雑煮で、昆布だしと鶏のだしとめんつゆにしいたけの戻し汁も加えて作ります。つゆを吸った凍り豆腐が絶品と評判で、三つ葉やかまぼこを入れるのも美味しいです。
北海道のお雑煮には色々な特徴がある
北海道はいろいろな地域から移住した人がいるため、お雑煮の味付けや具材などに様々な特徴があります。紹介したルーツ別の北海道のお雑煮の作り方やおすすめのレシピなども参考に、お好みの美味しい北海道のお雑煮を作ってみてください。