パクチーはどこの国の食材・料理?原産国はタイやベトナムじゃない?
パクチーはどこの国の食材・料理か知っていますか?日本では2016年にブームとなりました。今回は、パクチーがどこの国の食材・料理か、定番料理を〈タイ・ベトナム〉別に紹介します。パクチーがカメムシ臭い・まずいとの意見も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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パクチーはどこの国の食材・料理なの?
パクチーとはセリ科のコエンドロ属の一年草で、日本には10世紀ごろに渡来しました。2016年のエスニック料理のブームをきっかけに日本で認知度の高まったパクチーですが、元々どこの国の食材・料理なのでしょうか。ここではパクチーのルーツ、食材としての活用法、効能などを紹介します。
パクチーの原産地はどこの国?
パクチーはタイやベトナムのエスニック料理のハーブとして利用されており、カレーに使われるスパイスもパクチーの種子からできたものです。様々な形で使われるこのパクチーですが、元々はどこの国の食材であるかを紹介します。
パクチーの原産地は地中海沿岸
パクチーは、原産地である地中海沿岸地域のスペインやポルトガル、イタリア、ギリシャ、エジプトなどで食べられています。葉はハーブとして、種子はスパイスとして活用できるとても便利な食材であるために重宝され、シルクロードを経て中国やインドに渡り、さらに日本の沖縄県に定着しました。
大航海時代には海を越えて中南米にたどり着き、メキシコやペルーにまで定着しました。
パクチーの種子は世界最古のスパイス
パクチー(コリアンダー)は種子がギリシャの先史時代の遺跡から発見されたことで、世界最古のスパイスといわれています。抗菌作用の他、整腸作用や疲労回復、食欲増進効果などがあり、人々の健康維持に欠かせないものでした。
パクチーはどこの国で食べられている?
薬膳効果の高いパクチーは、どこの国で食べられているのでしょうか。現在はパクチーがどこの国で食べられているのかや、国別のパクチーの使い方や呼び方を紹介します。
パクチーは東南アジアだけでなく世界中で食べられている
パクチーと言えばタイやベトナムなどのエスニック料理の食材というイメージがありますが、現在パクチーは東南アジアだけでなく、世界中のどこの国でも食べられています。中東のイランではシシケバブと共に食べられ、中国北東部では老虎菜(ラオフーツァイ)という沙拉香菜(パクチーのサラダ)があり、メキシコではタコスにパクチーが使われます。
パクチーの種子をスパイスとして使ったコリアンダーシードは、インドのカレーに欠かせないものです。
パクチーは食べる国によって名前が変わる
パクチーはどこの国の料理・食材かで呼ばれ方が変わり、メニューでの表記が国ごとに変わります。日本ではパクチーは使う部位により名前に違いがあり、葉の部位のハーブはタイ語のパクチー、種子を乾燥せたスパイスは英語のコリアンダーです。
和名はポルトガル語のコエンドロで、江戸の鎖国時代にポルトガルからもたされたことが由来です。また、沖縄県ではクシティと呼ばれています。中国での呼び名は香菜(シャンツァイ)、スペイン・メキシコではシラントロ、インドではダニヤーです。
パクチーはカメムシ臭い・まずい?
日本ではエスニック料理のブームと共にパクチーの認知度は高まり、傍目からはきれいな緑色で薬膳効果も高い、ヘルシーな食材です。しかし、その独特な風味に対して苦手意識を持つ人は少なくありません。ここではパクチーの持つ独特な風味について紹介します。
パクチーとカメムシには同じにおい成分が含まれる
パクチーの芳香成分はカメムシと同じもので、カプリンアルデヒドといいます。未成熟の種の時に多く、成熟した種子にはあまりないため、若々しく新鮮なパクチーほど香りが強いようです。
パクチーはまじでまずい。
— ひでと (@saku_asuka0525) March 23, 2018
8割がたカメムシ
パクチーとチョコのコラボみたいなのあったんだけど
それならいけるかなって思って食べたら
無理すぎた
パクチーがまずいと感じるのには遺伝子が関係している
パクチーがまずいと感じる人は、遺伝子レベルで受け入れられるかどうかが決まっているようです。人にはOR6A2という遺伝子があり、それに変異がある人は独特の風味に敏感に反応して石鹸と無意識に認識してしまい、パクチーを食べ物ではないと拒否反応を示します。
(*パクチーの臭いについて詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。)
パクチーは遺伝子レベルで無理な人いるみたいですしね…石鹸の味がするらしいです
— かるめーる/薬飲むの忘れるな (@karumeeeeru) April 28, 2018
はい、あれはほんとにやばいです、長崎のちゃんぽんドロップもまずいですけどまだマシです
パクチーの定番・おすすめ料理を紹介!
パクチーを使った定番料理はタイやベトナムのエスニック料理のトムヤムクン、フォー、生春巻きなどがあります。東南アジアのパクチー料理の他に、地中海沿岸や中国で食べられるパクチー料理について紹介します。
(*パクチーを使った料理のレシピについて詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。)
①東南アジアのパクチー料理
タイ・ベトナム料理の定番料理の、豚肉とパクチーのフォーです。米粉の麺と鶏ガラスープは、パクチーの独特の風味と相性がよいです。パクチーの量をお好みで減らせれば、慣れていない人でも食べやすいでしょう。
②地中海のパクチー料理
ファラフェルは中近東発祥のひよこ豆のコロッケで、ひよこ豆をパクチーとコリアンダーと共にミキサーして作ります。ひよこ豆はたんぱく質と食物繊維が豊富で、パクチーとコリアンダー由来の薬膳効果もあり、とてもヘルシーな料理です。
③中国のパクチー料理
中国北東部の香菜(シャンツァイ)を使った定番料理の、老虎菜(ラオフーツァイ)です。香菜に青唐辛子を忍ばせた料理で刺激が強いため、青唐辛子の代わりにピーマンを使うと食べやすくなります。
パクチーはどこの国の食材・料理か知ろう
今回は、パクチーがどこの国の食材・料理かをその歴史と共に紹介しました。パクチーと言えばタイやベトナムなどのエスニック料理のハーブとしての印象が強いですが、世界中で用いられている食材です。紹介した内容を参考に、パクチーを使った料理を作ってみてください。