かぼちゃが苦い原因は?苦味を消すには?食べてしまったら危険かも紹介!
かぼちゃが苦い原因を知っていますか?腐ってるのでしょうか?今回は、かぼちゃの〈煮物・皮・発芽した種〉が苦い原因や、赤ちゃんなどが食べてしまった場合の対処法を紹介します。かぼちゃが苦いかの見分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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かぼちゃが苦い原因は?
かぼちゃを食べた際に苦みを感じることがあるようですが、かぼちゃが苦いのは何が原因なのでしょうか。ここではかぼちゃの苦みについて、原因別に紹介するので参考にしてください。
①ククルビタシンが多いから
かぼちゃにはウリ科の植物が持つ特有の苦味成分のククルビタシンが含まれており、ククルビタシンの多いかぼちゃを口にすると、強い苦味が感じられます。ククルビタシンはかぼちゃのへたや皮の付近に存在します。
一般的に流通しているかぼちゃのククルビタシン含有量は僅かと言われていますが、中には多量に含まれるかぼちゃもあるようです。またククルビタシンは、冷凍のかぼちゃにも含まれます。
②かぼちゃがクリスタル症状になったから
かぼちゃが白く変色するクリスタル症状がある場合も、食べたときに苦いと感じることがあります。クリスタル症状は、かぼちゃが育つ過程で高温や乾燥にさらされたことが原因です。白く変色した部分は食べても健康上の問題はありませんが、苦い味がすることがあります。
③未熟だから
育ちが未熟なかぼちゃも、苦いと感じることがあるようです。未熟な状態のかぼちゃは水分量が多く、苦味を感じやすいといわれています。かぼちゃを選ぶ際にはヘタの部分が乾燥したものを選んで、熟したかぼちゃを食べるようにしましょう。
④腐った箇所があったから
かぼちゃに腐った箇所があると酸っぱいような違和感のある味がしたり、生ゴミやカビのような異臭がしたりします。また柔らか過ぎる、べたつく、糸を引くなどのようなかぼちゃも注意が必要です。味や臭い、見た目に異常があるかぼちゃは雑菌が増殖して腐っている可能性が高いようです。
⑤かぼちゃの種やわたを食べたから
料理の中にかぼちゃの発芽した種やわたが入ると、苦いことがあります。かぼちゃの煮付けやスープなどを作っているところへ種やわたが少しでも一緒に入ってしまうと、料理そのものが苦い味わいになるおそれがあります。料理が台無しにならないように、かぼちゃを入れる料理の際には種やわたが入らないように気をつけましょう。
(*かぼちゃの種について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
苦いかぼちゃを食べてしまったら?どうなる?
苦いかぼちゃを食べてしまったときには、どんな症状が起こるのでしょうか。ここからは苦いかぼちゃを食べた場合の症状について、対応の仕方とともに紹介します。
苦いかぼちゃを食べてしまったら食中毒になる恐れがある
食中毒になると、以下のような症状が起こります。
・吐き気
・おう吐
・腹痛
・下痢
・発熱
かぼちゃを食べて苦いと感じた場合は注意が必要で、食べると食中毒になるおそれがあります。ウリ科の植物に含まれるククルビタシンが多いものや腐ったかぼちゃを口にすると、上記のような症状が起こる可能性があるので、苦いかぼちゃは食べないようにしましょう。
特に赤ちゃんは大人よりも細菌に対する抵抗力が弱く、食中毒になりやすい上に治りにくい傾向があります。赤ちゃんにかぼちゃを与えるときには、事前に苦いかぼちゃではないかを確認することが大切です。
不安・体調に異変があれば医療機関を受診しよう
苦いかぼちゃを食べたことで、症状に不安があったり体調に異変があったりする場合は、病院を受診するようにしましょう。下痢止めなど市販の薬を使用すると、病状が悪化することがあります。苦いかぼちゃを食べて食中毒の症状が起きた場合は、自己判断で市販の薬を使用するのではなく、医療機関を受診するようにしてください。
かぼちゃが苦い場合の対処法は?苦味は消せる?
かぼちゃが苦い場合にはどんな対処方法があるのか、苦味を消すことは可能なのかも気になります。ここからは苦味のあるかぼちゃの対処法について紹介するので、参考にしてください。
①ククルビタシンの苦味は消えないので破棄しよう
ククルビタシンの苦味は加熱調理などをしても消えることはないため、かぼちゃが苦いと感じる場合は食べずに破棄することをおすすめします。またククルビタシンを含む苦いかぼちゃを他の食材と一緒に加熱調理した場合は、料理そのものにククルビタシンが溶け出ている可能性が高いので、食べないようにしましょう。
②クリスタル症状の苦味は食べれる
クリスタル症状があって苦味のあるかぼちゃは、食べることが可能といわれています。クリスタル症状のあるかぼちゃは、成分の糖質やでん粉質が結晶化して果肉部分などが白くなりますが、食べても健康上の問題はありません。苦味が気になる場合は、白い部分をカットして調理するのがおすすめです。
かぼちゃが苦いかの見分け方は?
かぼちゃが苦いかどうか、見分ける方法はあるのでしょうか。ここでは、苦いかぼちゃの見分け方について紹介します。苦味以外にもクリスタル症状や未熟なかぼちゃ、腐ったかぼちゃの見分け方も紹介するので参考にしてください。
①ククルビタシンが多いかぼちゃの見分け方
ククルビタシンが多く含まれるかぼちゃには、以下のような特徴があります。
・ヘタの近くが苦い
・舌がひり付くような苦味
・飲み込めないほどの強い苦味
ウリ科の植物に存在するククルビタシンがかぼちゃに多く含まれているかは、見た目で判断することは難しく、かぼちゃを舐めることで判別することが可能です。かぼちゃのヘタや皮付近を舐めてみて、強い苦味があったり舌がヒリついたりする場合は食べないようにしましょう。
(*ククルビタシンの解毒方法について知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
②クリスタル症状のかぼちゃの見分け方
クリスタル症状のあるかぼちゃの見分け方は、以下の通りです。
・果皮と果肉の間が白い
・断面に白い塊がある
クリスタル症状はかぼちゃの内側に発生することが多いため、外見からは識別が難しくカットした面からも発見できないことがあります。かぼちゃをカットした面にクリスタル症状がある場合には、上記のような特徴が見られます。
③未熟なかぼちゃの見分け方
以下に未熟なかぼちゃを見分ける方法について、詳しく紹介します。
・ヘタが緑色をしている
・ヘタの部分が乾燥していない
ヘタが緑色をしていたり、ヘタの部分が乾燥せずに綺麗なかぼちゃは実がまだ未熟な状態です。未熟なかぼちゃは水分量が多く、苦い可能性があるので食べないようにしましょう。熟しているかぼちゃのヘタは、乾燥していてコルクのように固いのが特徴です。未熟なかぼちゃは数週間放置して追熟すると、食べ頃になります。
④腐ったかぼちゃの見分け方
腐ったかぼちゃの特徴は、下記の通りです。
・全体が変色している
・カビが生えている
・実が変色している
・実がドロっと溶け出している
・指で押すと簡単に潰れる
・糸を引いている
・異臭がする
腐ったかぼちゃは全体が黒や茶色に変色していたり、カビが生えていたりすることがあります。かぼちゃから酸っぱい臭いや生ゴミのような異臭がする場合も腐っている可能性が高いです。かぼちゃをカットしたときに実がドロっと溶け出している箇所がある場合も、腐敗が進んでいます。
指で押しただけで簡単に潰れてしまうくらい柔らいようなかぼちゃも、腐っていると考えられます。また触ったときにベタつきがあったり、糸を引く場合も腐敗が進んで雑菌が増殖している可能性が非常に高いです。
(*腐ったかぼちゃの特徴について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
かぼちゃが苦い原因を知ろう
ウリ科のかぼちゃが苦い原因は、苦味成分のククルビタシンやかぼちゃの腐敗などが考えられます。苦いかぼちゃは、食べると食中毒になる可能性もあります。かぼちゃが苦いかどうかを見分けるには見た目や臭い、感触などを確かめてください。かぼちゃの苦味の原因や見分け方を知って、苦いかぼちゃは食べないようにしましょう。